ツールドちば 2010
■第4ステージ・2日目 2010年8月29日(日)晴れ 牛久-鶴舞-長南-大多喜-中野-亀山-鹿野山-保田-浜金谷(110キロ) … 久里浜-戸塚(40キロ)
昨日同様、第4ステージ・2日目も今までとは多少違ったルートを行ってみる。いちばんの目標は、鹿野山の東側からの上りであり、更に100キロを超える距離も乗りたい。
鶴舞までは1日目のルートを逆走し、鶴舞から県道171号線、国道409号線を経由して長南に出る。その先はいつも合宿で使用しているルートを通って大多喜へ向かう。長南から県道147号線で大多喜方面に向かい、茂原から来る県道27号線に合流して、国道297号線横山交差点に出る。
暫く297号を走り、市街地から外れたあたりで、国道465号線に右折して上総中野方面へ向かう。このルートも今まで合宿で来た際に何度か走行している。中野までは10キロほど、この地域では主要な国道らしく車の往来も多い。沿線は静かでいいのだが、車が多くあまり気持ちのいいコースではない。
中野はこのツールドちばでも何度か来ており、地理的には良く分かっている。上総中野駅の手前に、勝浦方面に向かう県道177号線が走っている。間違えてここを左折してしまうと、外房方面に向かってしまい、苦労する事になる。間違えの無い様に注意が必要。上総中野駅を過ぎて200mほど先で国道は久留里方面に左折している。それを左折し、七里川温泉、亀山方面へ向かう。ここから七里川温泉までは山道、アップダウンの繰り返しとなる。逆からのルートは第3ステージ・1日目で通っているが、中野方面からは初めてのルート。
この先、鹿野山の上り口までずっと山の中を走る事になり途中休憩できそうな場所も無い。老川十字路はよく休憩していたところなのでひと休みする。ここまで40キロ、1時間半ほどで着いた。ボトルの水補給とコーラとトイレ休憩。
老川十字路から七里川温泉は、逆ルートでもきつかったが、こちらの方が辛い様な気がした。暑さが影響しているかもしれない。七里川温泉から亀山、大坂方面は第3ステージ・2日目でも通っているルート。ここは安心して走れる。前ステージで間違えた名殿交差点も、間違えた事を思い出しながら右折する。このあとは国道410号線を、昨日の鹿野山からの国道465号線と分岐する三叉路まで向かう。もうここは何度も通過している場所、間違えなく右折、鹿野山方面に向かう。ここは、昨日落ち込んだ気持ちで走り抜けたルート。鹿野山上り口に近付くにつれ、その気持ちも少しずつ和らいでいく。
右は房総スカイラインへの入り口、直進は君津方面、左折すると鹿野山方面の交差点を左折し鹿野山へ向かう。山の上の方には、電波塔や建物などが見えている。神奈川の山から比べればそれほど高い山ではない。どこにでもありそうな山である。気軽に上るつもりで進む。
ここまで老川十字路から30キロほど、休むにはちょっと早いが、この先下り終わるまで補給場所も無いのでひと休みする。トイレ休憩にしたかったが、トイレが見当たらない。仕方なく上り始めの人気の無い道端で済ませる。行く手を見ると、目の前にはかなりの急坂が待ち構えていた。どう見ても10%以上の勾配はある。車も簡単には上って行かない。ギアは一番ローにセットする。いきなりこの坂に取り付くのは無理があると思い、少し下ってから勢いをつけてこの坂に取り付くことにする。地図で見る限り、瞬間的には16%を超える勾配が付いていた。じっとこらえながらじっくり上る。それしかない。その後も10%を超えると思われるような直登の坂がいくつも現れる。インナー・ローからギアが上がることはあまり無かった。
勾配がきついとは言え、上り自体は4キロも続かない。山頂手前の九十九谷公園まで上れば頂上はもう少し。そこから見る光景は何ともいい難い素晴らしい景色だった。まさに99もの谷がそこから見ることができた。最後のきつい上りを上り終えてほっとしたところで見た景色は格別だった。神野寺がほぼ頂上だが、まだ余力はあるのでそのままマザー牧場を目指す。美味しいアイスクリームでも食べたいところだったが、残念ながら入場しないと食べるところは無いとの事だった。営業的に上手かそうではないかはどっちだろうか、分からない。
とりあえずは山の上の駐車場入り口でひと休み、記念撮影する。9時45分、およそ8キロを30分ほどで上りきった。東京湾から千葉の工業地帯までくっきり見えてきれいだった。遠く富士山も珍しく黒い山影を見せていた。空気が澄んでいて気持ちが良かったが、日差しは暑かった。アイスクリームが食べられないので、自前の補給食を取って少し休憩する。あとは下りだけなので注意しながら走る。下りきったところのコンビニで長めの休憩を取る。
目の前の道路は国道465号線、鹿野山を上ってきたところから続いている道路である。昨日は、この地点の3キロ程手前まで間違って走って来ていた。それを考えると、今更ながら気が滅入ってしまう。
次の休憩場所は、今日の目的のひとつ、「夢のカレー」。フェリーの出発時刻を考えると、到着目標は11時15分頃なので、そこまでの補給は十分に取っておく。営業している事を期待して向かう。465号を2キロほど逆戻りして県道182号線に入り、その先の長狭街道を目指す。長狭街道までは、11キロほどある。距離をはっきり把握していなかったので、走っている時は、7,8キロ程度と思っていた。この間の県道が走っていてイヤなコースだった。アップダウンとコーナーが多く、走りにくいコースだった。更に思っていたよりも距離が長く、なかなか目的地点に着かなかった。このルートだけを走るならば、コースとしてはいいルートかもしれないが、今回はまた走りたいと思うルートではなかった。
少しずつ上りながら、やっと長狭街道に出る。少しだけ上った後は海岸線を走る国道127号線までずっと下り。目的地の保田まで時間的にもちょうどいい時間だ。カレー屋さんが営業していてくれる事を願うだけ。
残り5キロほど、気持ち良く下り坂を走っている時、太股に1匹の虫がぶつかってきた。パッと見は蜂の様な色合いだった。チクリとした痛みが走り、刺されたと思った。強烈な痛みではないので、大丈夫かと思ったが、念のため停車して刺されたところを確認して見る。大きく腫れている訳では無いのでひとまず安心して走り出すが、その後も痛みはずっと続いた。
保田の街に着き、目当てのカレー屋に到着したのは11時20分。フェリーの時間を考えるとちょうどいい時間。店が営業している事を確認して店内に入る。ひと休みするといかに外が暑いものかと思った。問題のカレーは、他のカレーとはひと味違っていた。一度食べて見る価値はあると思う。浜金谷まで行かなければならないので、のんびりしている間もなくさっと店を出た。私が食べている間も、次々と客が入ってきた。何故か、ライダーばかりだった。
浜金谷までは残り5キロ。走りなれた道なので、安心して走る。この間は山が海岸線まで迫っていてトンネルが多く、注意が必要である。金谷港が見えて来ると、目的地までもうすぐ。久里浜から金谷港に向かってくるフェリーも小さく見える。
11時50分、金谷港に到着。今日のステージの走行距離は、予定通り110キロ。食事休憩も入れて、スタートから5時間35分。平均速度はほぼ毎回同じ25Km/hを少し超える程度だった。乗船券を購入し、乗船を待つ。日の当たるところはかなり暑く、よくこんな暑い中を走って来たものだと感心した。水分をたくさん取って、熱中症には気を付けた。
今ステージで通ったルートでは、国道、県道をいくつも通過したが、工事が途中で止まっている様な箇所がいくつも見られた。着手した工事も年度が変わり、予算が付かずに工事ができないで止まっているのだろう。中には完成させて欲しいようなところがいくつもあった。残念な事だと思った。
予定通り12時20分出航の久里浜行きに乗船し、久里浜には定刻1時に到着した。船内では多少熱中症に近い症状でダルさを感じた。久里浜からはいつものルートで戸塚まで戻る。この暑い中、40キロも走るのかと思うとイヤだった。どこで滞った訳ではないが、戸塚着は2時50分、いつもよりやや多く時間が掛かった様だった。
【ルート図】
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