ツールドちば 2010

■第4ステージ・1日目
2010年8月28日(土)晴れ

戸塚-久里浜(35キロ) … 浜金谷-鹿野山-コースミス25-久留里-月崎-鶴舞-牛久(94キロ)

 今回、第4ステージ・1日目ののおおよその計画としては次のとおり。
・観光客が多く来ると思われる鹿野山を、なるべく車の少ない朝早くに上りきるため、いつもより1本早いフェリーで金谷へ向かう。
・鹿野山を下った後は、前ステージで通った国道410号線に出て久留里まで下り、県道を経て月崎方面へ出る。
・月崎からはいつもの道は通らず、県道171号に入り、国道297号を横切るような形で鶴舞を目指す。
初めてのルートも多いが、それほど難しいコースとは思っておらず、前半の山岳部分がハードだが、大した距離ではないので楽に牛久まで着けるものと思っていた。

 いつもより1時間早く戸塚の自宅を出て、7時前には久里浜港に到着した。7時20分出航の金谷港行きに乗り、8時にはもう浜金谷に着いていた。下船してすぐ上総湊に向かって走り出す。今日も南からの風、追い風で走りやすい。鹿野山はフェリーの上からも見え、金谷港からもそう遠くないので、出発して程なくして山に取り付くことになる。

 上総湊駅前を右折し、鹿野山方向へ向かう。ここまで9キロほど、あっという間に上りになる。国道127号線から県道93号線に入って2キロほどで国道465号線との三叉路を左折し、鹿野山頂上手前の『マザー牧場』を目指して上る。海側からの上りはそれほどきついものではない。しかし、だらだら上りから始まり距離は7キロほど、上に行くほど傾斜はきつくなり、上ったという達成感は大きい。

 まだそれほど距離を走っていないので、そのまま止まらず、次の鹿野山頂上を目指す。一度下って、再びだらだらと上る。てっぺんに鹿野山・神野寺、私が子供の頃か、ここで飼われていたトラが逃げ出して騒ぎになった事があった。鹿野山の頂上も走り出してまだ1時間ほど、そのまま通過する。逆から上ってきたと思われるサイクリストが何名か休憩していた。とても辛そうに見えた。それほどきついものかと、その時はちょっと不思議に思った。そのサイクリスト達が上って来た道を下る。かなり急だと思われる下り坂だった。明日、2日目はこれを上って来る予定。

 下りきったところで道が複雑に分かれているので停車して道路を確認する。右が国道465号線、まっすぐ行くと房総スカイライン。すぐに房総スカイラインが始まるものと思い、ここは何のためらいも無く国道方面に右折する。しかしこの判断が大間違いだった。この国道は上総湊方面に行くもので、私が走ってきた鹿野山の上り口に戻ってしまう。房総スカイラインの入り口は、まだ500mほど先。その500mを行ってから右折するはずだった。

 間違った道を10キロほど、三叉路があったので、これを左折すればそろそろ国道410号に出る頃だろうと思って進む。しかしいくら行っても道の様子が変わらない。おかしいと思って人に聞いてみると、全く方向違いの方に来ていた事が分かった。その時のショックは大きかったが、元に戻るしかないと思って、鹿野山の下まで戻ることにした。往復25キロ、1時間以上をロスしてしまった。結局、この鹿野山下まで、倍の2時間掛かって到着した。ここから先、気合いを入れ直し、残りの50キロを走ることにした。

 房総スカイライン入り口方面に走ると、橋を渡り、トンネルをくぐり、その先に交差点があった。ここが本当の分かれ道だった。これを右折して国道410号線へ向かう。やや上っているはずだが、あまり風景は変わらない。山間部と言うより田園風景が続く。今度は程なくして、期待していた標識が出てくる。国道410号線、鴨川方面と久留里方面。左折して久留里方面へ向かう。この国道は3回目、久留里方面に向かうのは2回目だ。憶えのある景色で嬉しくなる。ロスした事もこれで気持ちも和らいでくる。暫く坂道を上ってから下りが続く。ゴルフ場の看板や橋などの景色に見覚えがある。

 前ステージで亀山湖方面へ別れた道を直進、久留里方面に向かう。この先は、国道として整備されそうな感じだが、まだ整備されておらず、計画中のまま工事が止まっている様子。山道の細い国道を通る。トンネルが作られる予定の様だが、全く着手されていない。細い急な山道を苦労して上る。早めに亀山からの国道に入りたかったが、農道の様な道が続き、地元の人しか通らない様子で標識などは無い。久留里駅への標識が出て来るまでそのまま農道を走る。県道93号線が現れ、右折すると久留里に向かう道だった。この93号線は、鹿野山を上った県道だった。なんと皮肉なことか、まっすぐこの道を来ていれば、ここまで迷わずに来られたのに。しかし、93号線は地図上では途中で切れている。

 JR久留里線のガードをくぐって410号線に出る。目の前にコンビニ、腹も減ってきたので小休止、ちょうど11時。ここまで前回の休憩場所から35キロ、およそ1時間半、めげずに暑い中よく走ってきた。ここから予定のコースを通って牛久までは約25キロ、ほぼ1時間のコース、やっと先も見えてきて少しは落ち着く。エナジードリンクとおにぎりで体力も復活。これからのルートは方角も地名も良く分かっているところなので、不安無く走ることができる。やっと地元に戻って来た感じがする。

 君津市から市原市に移る。市境はいつものとおり峠を越える。月崎駅前は初めて通る。ここも田舎の無人駅、何も無い。県道81号線-清澄養老ラインに出るが、すぐに里見小学校の角を右折し、鶴舞方面に向かう。県道171号線、これも山間部、田園地帯を通りながら、国道297号線を目指す。297号は牛久を通過する主要国道、しかし今まで全く通っていない。道幅はそれほど広くないのに、通行量が多い気がしていてほとんど利用していない。あまり好きではない道路だ。これもすぐに右折して鶴舞に向かう。また県道171号線に戻る。

 鶴舞は昔お城があった町、その為、山の上にあたる。鶴舞に行くには、どこからも坂を上らなくては行けない。わざわざ遠回りして、鶴舞を経由して牛久に下る。下りは緩やかな長い坂道。予定より1時間遅れたが無事到着した事を喜び、気持ち良く坂を下る。ちょうど12時、いつものコンビニに到着した。

 県内の走行距離95キロ、休憩を含めてちょうど4時間、平均速度は25Km/hを少し超えるほど。予定より1時間ほど長くなったが、暑い中良く頑張って走ったと思う。

【ルート図】

  
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