ツールドちば 2010
■第3ステージ・2日目 2010年8月14日(土)晴れ 牛久・中野・小湊・清澄山・亀山・君鴨トンネル・保田・浜金谷(112キロ) … 久里浜-戸塚(40キロ)
今日8月14日は、お墓参りの日。この近辺では朝早く一家で墓参りに出掛ける。私も父、母、祖先の墓にお参りしてから出発する。
いつものとおりの準備で、第3ステージ・2日目は6時10分、いつものコンビニをスタートする。今日のルートの概要は、いつもどおり小湊まで南下した後、すぐに北上して近くの清澄山を上り、更に北上して七里川温泉まで下り、昨日のルートの途中に出る。その後は亀山を通過して昨日と同じルートを帰って来るコースの予定。逆ルートとは言え、初めてのコースだけに亀山からは全く同じルートを辿る。今ステージは同行者もいないので気は楽、思うままに走る。
いつものルートを辿り、上総中野駅前を通過する。子供の頃、いつも乗っていた小湊鉄道の終点が見たくなり、母親に連れて行って貰った事があった。それを思い出し、上総中野駅で小休止、ちょうど7時だった。記念写真を撮った。小湊線はいなかったが、いすみ鉄道の1両編成のディーゼルカーがちょうど出て行くところだった。昔の事で、おぼろげながら駅前風景を憶えているが、何となく同じ景色だった様な気がした。暫く昔を懐かしんだところで、再び走り出した。
駅を出てすぐに右折、勝浦・小湊方面に向かう。ここは第2ステージでも通ったコース、間違いはしない。車も無く、走り易くて好きなコースである。結構アップダウンもあって簡単ではないが、今ステージでは小湊まで休憩無しで海岸線に出た。最初にあるコンビニで休憩する。ちょうど8時だった。上総中野駅から21キロほど、約50分で走行する。次の清澄山の上りに備えて、暑い中、栄養を補給し体を冷やす。20分ほど休んで、清澄山を目指す。
バイパスから県道81号線-清澄養老ラインへ入って北上する。道路はよく整備されていて走りやすい。さすがに観光地だけの事はある。ただし、斜度は8%ほど、バイクにとっては結構きつい。清澄寺までいくつかこんな坂が続く。まだ朝が早いからか、車は殆ど通っていないので走りやすい。マイペースで清澄山のピークまで上る。およそ5キロの道のり。平均斜度は6%ほど。
下りは森の中のコース、ゆるい傾斜を下っていく。下りの終点は、昨日の国道465号線との合流点。海側から急坂を上り、ここまで下ってくるコースは、ちょうど表ヤビツを上って裏ヤビツを下るようなイメージだった。距離的には半分くらい、標高差も半分くらいの様な気がする。ミニヤビツと言った感じだ。
合流点の手前に七里川温泉。ひなびた山の中の田舎の温泉という感じだった。千葉県内で養老渓谷の他に温泉が有るというのも初めて知った。温泉の先は国道に出てから、昨日通過したコースをそのまま逆に辿る。上総亀山を通り、国道410号線を目指す。
465号線と410号線の合流付近はまだ道路が整備されておらず、古いままの道路がそのまま残っている。国道というよりまだ県道という感じが残っている。410号線に出る手前に、1ヶ所T字路があった。右は久留里・千葉方面、左は鴨川方面。何となく見た事のある景色だなと思いつつ、ためらいも無く左折し、鴨川方面へ向かう。暫く走れば昨日走った見覚えのある景色に出るだろうと思いながら走るが、走った憶えが無い。ちょうど自販機があったので小休止、水分を補給する。9時30分、30キロ走っていた。お店の名前は本吉商店、同じ名前の人がこんな所にもいるのかと思う。
そこで地図を確認しながら近くにいた人に確認すると、これは410号線ではなく、1本東側の県道24号線、久留里街道を走っていた。このまま行ってしまうと、有料道路に入ってしまう事になる。やけに車の通行量が多いなと思っていたところだった。元の場所に戻った方が良いと思い、3キロほど来た道を元の場所に戻る。間違った三叉路は「名殿」交差点。今度はここを直進、昨日通った景色に戻る。往復6キロ、休憩も含めて30分ほどロスをした。
前述の通り、410号線に入るには古い道路を通って昨日の道路に戻る。久留里線の上総松丘という無人駅の様な駅の先を、鴨川方面という細い道路に入り、ようやく410号線に入る。昨日はこの辺で道に迷い、道を尋ねて国道に出られた。細い国道を暫く走ると、昨日通った道路に出て、410号線の整備された道路に出る事ができた。その後は標識もしっかりとしていた。
君鴨トンネルの手前に鹿野山・君津方面に向かう465号線へ分かれる交差点がある。鹿野山は房総半島では1,2を争う山だけに、いずれ上る山だろうと思い、道路を確認した。その後君鴨トンネルまで上り続け、トンネルをくぐれば、あとは一気に下って、1日目の長狭中学校前の交差点まで出る。
坂を下っている途中、トライアスリートらしき一団がタイムトライアルの様に坂を上っていた。やはり千葉では誰もがこの坂にトライするのだろうと思いながら下った。下の交差点ではまだ上る前のトライアスリートもいたので話を聞いてみると、東京・世田谷から来たチームだった。ウェアに書かれたチーム名は、サニーフィッシュ、見覚えのある名前、ウェアだった。交差点横のコンビニにもトライアスリートが休憩していた。こちらは県内長南町から来ていた。牛久の隣町、そう遠くないところである。まだ若くこれからのトライアスリートだった。ここまで20キロほど、途中トイレ休憩もあったので、少々時間が掛かった。10時45分だった。
ゆっくり話も聞きたいところだったが、12時のフェリーに乗るには猶予もあまり無かったので、水分補給とおにぎりをさっさと食べて出発した。浜金谷までは、峠を含めて22キロほど残っている。暑いだけに、先を急いだ。
海岸線に出るまでの峠に苦労しながらも、浜金谷港着は11時50分、いいペースで走りきれた。乗船券を購入し、12時20分出航のフェリーに乗船した。時間節約のため、近くのコンビニで食料を購入し、船の中で昼食にした。
保田駅前で国道127号線に出て、浜金谷に向かう途中に第2ステージで確認した「夢のカレー」。今日は営業している様だった。時間が合えば、次のステージあたりで食べてみたい。
12時に浜金谷港に到着した便は結構混んでいた様で、乗船まで暫く待たされた。浜金谷からも混雑するだろうと思っていたが、乗船した車はそれほど多くなかった様だ。船内も空いていた。海は南からの風が強く、白波が立っていて、船も揺れていた。時折波が船底を大きくたたく音がした。しかし運行には問題なく、定刻に到着。久里浜からはいつもと同じルート、ほぼ同じ時間で自宅に帰着した。
JR久里浜駅前で信号により停車した時、横断歩道を歩く姿が大学時代の同級生に似ていた。間違ってもいいと思い声を掛けて見ると、その通り、偶然の出会いだった。何年振りかの出会いだった。暫くその場で立ち話、お互い先を急ぐので、簡単に話は済ませた。
第3ステージ2日目、走行距離は160キロ、2日間で280キロを走行した。
【ルート図】
|