ツールドちば 2013

■第2ステージ・1日目
2013年5月2日(木)曇り

戸塚-久里浜(35キロ)…金谷港-保田-鴨川有料道路-房総スカイライン-久留里-牛久(87キロ)(122キロ)

 5月の連休、カレンダーより1日早く連休が始まったので、その初日から出掛けて、翌3日の祝日は帰路に着く事にした。

 天候は曇り、つい今しがたまで雨が降っていたようで、路面は濡れている。天気予報では、この時間帯に雨が降るような事を言っているが、降ってはいない。西の方は明るくなってきていたので、降る事は無いだろうと、千葉行きを決定した。

 いつもどおり8時20分のフェリーに乗船するために、戸塚を6時15分頃出発する。これくらいの時間に出られると、久里浜に着いてからも余裕ができる。

 大船辺りに差し掛かると、ウィンドブレーカーに雨粒が当る音がする。大船はこの近辺でも雨が多い地域である。そう思ってやり過ごす。しかし、北鎌倉を過ぎてもパラパラと降り続く。出掛けて来てしまったものは仕方が無い。房総半島に着く頃には雨も上がっているだろうと思って諦める。そのうち逗子に入る辺りから雨も上がってくれた。やはり鎌倉市は雨が多いか。

 途中、寒い時にはトイレ休憩をする下山口のコンビニでトイレを借りる。ここにはお客以外トイレは貸さないとの張り紙。オーナーの様な人もいたので、仕方なく小さな羊羹を買う。今度からはもう少し先のコンビニにしようと思う。どちらの人間が小さいか。

 予定どおり7時45分に久里浜港に到着。平日の朝ということもあって、乗客は少ない。今回は明日には帰るので、往復の乗船券を購入した。おにぎり1個分くらい安くなった。金谷港からかなや丸が定刻に到着、折り返しの8時20分の便に乗り込む。

 久里浜からは房総半島方面に日が差しているのが見え安心する。雨の心配はいらなかった。海上は穏やかで、予定どおり9時に金谷港に到着した。

 今回の房総半島のルートのポイントは、2つの有料道路を通ることだった。今まで有料道路=自動車専用道と思っていたので、通ってはいけないと思っていた。しかし道路案内などを見ると、自転車も有料となっていて一般道と変わり無い様だった。連休前の平日ならばあまり車もいないだろうと思って、今回初めて通って見る事にした。

 ルートは金谷港から国道を南下して保田まで行き、その先はよく通る長狭街道を走る。鴨川市街の手前から鴨川有料道路を通り、その先房総スカイラインへと入る。房総スカイラインの出口はよく通過するところ、鹿野山を下って来たところの粟倉に出る。その先はやはりよく走っている県道を通って久留里へと出るルートを考えた。距離は約87キロ、1日の走行距離は122キロになる。

 金谷港から保田まではあっと言う間、3月に上ったところを下る。平坦地を軽く流して保田の街へ向かう。長狭街道に入ると峠に向かって少しずつ上って行く。最近のハードな練習のお陰で、上りが辛い。走り慣れたコースだけに、じっと我慢してピークを目指す。横根峠を越してしまえばあとは下り基調、目的の鴨川有料道路の入口を目指して、長狭街道を走る。

 鴨川市街、国道128号線に向かう道から、田原交差点で天津方面に向かう県道181号線へ左折する。この道路も小湊から保田に向かう場合には、ショートカットとしてよく使う。交差点から数キロで今回初の県道24号線、鴨川有料道路の取り付け道路に左折して入る。

 鴨川有料道路の最高地点は鴨川市と君津市との市境の峠で、標高はおよそ200m、3キロほどの距離で標高差150mほどを上る。自動車用に作られた道路であろうから、ダラダラ上りで自転車にはほどよく辛い。この道路の西側=東京湾側には国道410号線が通っていて、山間部の頂上近くまで上っている。この道路も同じ様に山間部の頂上付近を通っているので、遠くが見渡せて気持ちはいい。新緑の季節だけに、一層緑がきれいに見える。

 滑り止めの為か、舗装も荒くバイクには優しくない。なるべく路肩の白線の上を走る様にする。料金所は1ヶ所、有料道路の出口側に設けられていた。無人で2輪車用は左端に専用通路が作られている。自転車料金の20円を料金箱に投入して通過する。料金所の先も何回かのピークをやり過ごして、下りは気持ちよく下って行く。

 料金所から次の目的房総スカイラインまでは5キロほど。片倉ダム付近を通過し、房総スカイラインの入口まで来る。金谷から40キロほど走っており、ちょうど道の駅もあったので、トイレ休憩でひと休みする。何か美味しそうなものでもあるかと思ったが、残念ながら軽食は見当たらなかった。トイレだけ済ませてすぐに出発した。

 房総スカイライン入口には通行料金無料の案内の看板が設置されていた。何やら迂回ルートのために無料化と書いてあった。どこの迂回ルートだったのだろうか、それは分からなかった。

 この道路につながっている道路は、国道410号線の山間部を通過する部分か、直進して亀山に向かう県道24号線であろう。亀山方面には何の案内も出ていなかったので、410号の山間部が通行止めになっているのかも知れない。以前にもそんな事があった様だった。410号は土砂崩れが起きる様なところを通過している。

 房総スカイラインへは県道24号線を左折して上り始める。まずいきなり路面が良くない。そして無料化されているからか、ひっきりなしにスピードを出した車が横を通り過ぎて行く。区間の距離は10キロに満たないくらい。小刻みなアップダウンが繰り返される。

 繰り返しのアップダウンと、舗装状態のあまり良くない路面を合わせると、もう一度走ってみたいとは言えない。やはりどうしても自動車用に作られた道路は、バイクでは走りにくい。路面さえ良ければ走るに値する面白い道路だと思う。

 ここも出口側に料金所が設けられていたが、現在は無料化となっていて、料金所は通過する。出口を通過すると、目の前は今まで良く通過していた交差点。初めてスカイライン側からこの交差点に出てきた。大きな交差点なので、少々戸惑う。

 この交差点を右折し、県道92号線に入る。県道93号線、久留里に抜ける道路に入るまで、暫くの間走行する。この区間は車が多く、更にスピードを出しているので、気を付けなければならない。走りたくない区間である。

 93号線はひと山越えて久留里の街に出る。この山は土砂を採取している山で、ダンプカーが多く通行する。連休の合い間の平日、稼動状況はどうかと思ったが、しっかりと働いていた。10台を超えるダンプカーとすれ違った。幸いな事に、後ろから抜かれるような事は無かった。ダンプカーは一方通行に決められているのかも知れない。やはり平日には通らない方が良い道路である。

 山を下って来るとその先に久留里の街。久留里まで来てしまえば、牛久までは20数キロ。もう着いた様なものである。ここまで補給を取ることも無く、12時に近くなったので腹も空いていた。ここまで64キロ、2時間半ほど走ってきていた。いつものコンビニでゆっくりと補給を取って、残りの1時間を走る事にした。

 久留里から牛久に向かうコースはもうかなり定番のコース。良く使うルートである。第1ステージでも牛久入りはこのコースだった。良く覚えている峠の道を通って市原市へと入った。その先、月崎と大久保との分岐を右折して上総大久保方面に向かい、少し遠回りをして県道81号線に入る。牛久の街には12時55分に到着した。走行距離は戸塚から122キロ、4時間50分の走行時間だった。今回も地図の距離と違いは無かった。空気圧とメーターがうまく調整できている。

【ルート図】

  
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