ツールドちば 2013

■第1ステージ・2日目
2013年3月17日(日)曇り

牛久-中野-小湊-鴨川-千倉-館山-長狭中学校-粟倉-久留里-月崎-高滝-牛久(195キロ)

 今ツールドちばのメインとなるステージ、館山までの往復、およそ200キロに及ぶステージである。天候は曇り、予報では晴れとなっていたのだが、空は雲に覆われていた。しかし雨が降るような気配は無かった。安心して館山へ向かう事にした。

 本日のポイントは、鴨川を経て、太平洋に突き出た房総半島の突端をぐるりと回って館山に向かい、館山からは、房総半島の真ん中を突っ切る国道410号線を戻って来る事だった。

 房総半島の突端は房総フラワーラインと名付けられ、館山若潮マラソンのコースにもなっているところである。以前フラワーラインを途中まで走行した事はあったが、1周した事はなかったので、この際に是非回ってみたかった。戻りのルートの410号線は、千倉まで下って来た事はあったが、上って行った事は無いので、ここもこの際に走っておこうと思っていた。

 走行時間は8時間近く、戻って来るには休憩時間も含めて10時間くらいは掛かるだろうと思われたので、なるべく朝早くスタートする事にした。起床は朝6時、朝食を済ませた後、まだやや寒い7時10分に牛久をスタートした。明日には天候が荒れる事が予想されており、その影響か、比較的強い風が吹いていた。牛久では西からの風に感じられた。やや向かい風気味である。

 牛久からの最初のルートは、まっすぐ南下して小湊に向かう。ここは走り慣れたコース、車も少なく私の好きなコースである。小湊までは40キロほど、難なく通過する。休憩も考えていたが、まだトイレも不要だったのでそのまま先を目指した。国道128号線に入って鴨川の市街地を通過すると、鴨川の道の駅の案内が出てきたので、この道の駅で最初の休憩をする事にした。ここまで58キロ、2時間10分程走っていた。

 鴨川道の駅、鴨川オーシャンパークでは戸惑ってしまった。トイレがどこにあるか分からない。売店なども見当たらない。少々普通とは違った道の駅だった。ようやくトイレを探し当て用を足して、売店は見当たらないので、朝方コンビニで用意して来たおにぎりを補給した。しかしさすがに海べりの道の駅、目の前には太平洋が広がっていて、休憩するにはとても気持ちが良かった。

 20分ほど休憩して先を目指した。とりあえずは、前回は前を通過するだけだった野島崎灯台まで行くつもりだった。海岸線は北寄りの風が吹いており、追い風となってバイクは気持ち良く進んだ。野島崎まではちょうど30キロ、追い風のため1時間で到着した。灯台の前で写真を撮って、ブログに投稿しておいた。たまには観光用の写真も撮ってみる。トイレで用足しなどもしていたら15分程度の停止となっていた。まだまだ追い風は吹いていて、フラワーラインを気持ち良く走った。

 千倉を過ぎてフラワーラインに入ってからは、バイクのチーム練習中の集団にいくつも出会った。この辺りではバイク練習が盛んに行われている様だった。彼らの進行方向は逆方向、向かい風に苦労していた。

 房総半島の最西端と思える洲崎灯台を過ぎれば、館山市街までもうすぐ。走行距離も100キロを超えて、今日の予定の半分以上は走った事になっていた。路上には若潮マラソンの距離表示も書かれていて、このコースがマラソンコースである事を示していた。私も10年以上前に一度だけ若潮マラソンに出場した事があったが、おおよそこの辺を走った事だけは憶えていたが、景色などは全く忘れていた。細かいアップダウンの繰り返しだった。

 館山市街は細い道が多く、市街を走りながら国道128号を目指した。ポイントとなる大きな交差点は、国道127号、128号、410号が合流していた。その交差点から国道128号を千倉方面に走行し、その先の410号線を目指した。そろそろお腹も空いてきて、前方にセブンイレブンを発見したので昼食、大休憩にした。ちょうど時刻は12時、118キロを走行していた。鴨川の道の駅からちょうど60キロ、追い風にも助けられ、約2時間で走行していた。

 コンビニで暫く休んだ後はもう帰路となり、牛久を目指して走るだけ。ここまで追い風に助けられたが、今度は向かい風に変わっていた。帰りのルートも逆方向ではあるが、一度は走行しているコースであり、距離は長いとはいえ安心して走る事ができる。ただ海側からは房総半島の山中に向かって走って、山を越えて行かなければならない。鴨川市、君津市の市境の君鴨トンネルまではだいぶ距離があり、更に高いところまで上らされる。しかしそれは最初から分かっている事だった。

 館山市内から128号線を走行して、410号線を目指して東に向かった。北からの風が吹いており、向かい風となっておりこの先ずっと苦労させられた。10キロも行かないうちに410号線への入口がある。以前ここを南下して来たので、場所は良く憶えている。新しく整備された道路で走りやすい。この先は左折して410号線を北上し、牛久への分岐点である久留里の街を目指すだけである。田園地帯から北上するにつれて山間部へと入って行く。

 410号線の最高地点である君鴨トンネルを上りきり、その先は山間部のアップダウンを走行する。このルートは何度か通った事のあるコースであり、どこが走りやすいかも良く知っている。三島ダム近辺は、昨日金谷港から来たルートであるので、少々楽をするつもりで、410号線から左折して国道465号線を走って、鹿野山から下りて来たところの粟倉方面に向かった。昨日粟倉から410号線に向かったコースを逆走した。

 房総スカイラインの入口前を直進して君津方面に向かい、暫く走って右折して県道93号線に入り、久留里の街へ向かった。このルートも久留里の街まで行くにはひと山上らなければならない。最後の山と思って頑張る。

 この山は土砂を取る事業者がいて、大型トラックが出入りをしている。日曜日なので仕事はしていない。やや路面が荒れていて走りにくい場所もあるが、山は比較的なだらかで、走るにはいいコースである。410号線よりも勾配はゆるく走りやすい。頂上付近からは久留里までずっと下りが続き、ハイスピードで街まで下りて行く。

 久留里到着は14時50分、2時間20分走り続けていた。山間部だけに距離は伸びず57キロ、トータル175キロになっていた。アイアンマンでいえば、バイクゴールまでもう少しである。お腹も空いてきたので、いつものコンビニでひと休みする。私の嫌いな単車の連中も休憩していたのでそこは避けた。

 久留里に着いてしまえば牛久までは1時間ほど。もう本日のゴールは近い。3時15分、少々長居をしたが、コンビニを出発してゴール地点の牛久を目指す。市原市との市境の峠をいくつか上り下りして月崎まで下る。今日は大久保方面には向かわず、ショートカットして月崎駅前を通って県道81号線に出た。もう残りもわずか10キロほどになった。まだまだ脚は快調、気持ち良く走る。最後は高滝地区から牛久地区の急勾配の坂、これをクリアしてしまえば牛久のゴールである。見慣れた景色に迎えられる。

 いつもの牛久のコンビニにはちょうど16時に到着、195キロの走行距離だった。雨に降られる事も無く、房総半島を1周、いい練習ができた。もう少し走れそうな脚の具合だった。体はいい感じにでき上がってきている。

 200キロ近く走った体は十分疲れていて、コンビニでひと休みするよりも、マックのホットコーヒーを選んだ。暫くはコーヒーを飲みながら今日1日の走りを振り返った。その後は着替えて、いつもの様にいつもの場所でビール。そして本日は疲れているので、近所の旅館に宿泊する事にした。ゆっくり風呂に入って体を休めた。

【ルート図】

  
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