ツールドちば 2011

■第6ステージ・2日目
2011年11月4日(金)霧・曇り/晴れ

牛久-R409-久留里-六野-横根峠-白石峠-平久里-保田-金谷港(100キロ) … 久里浜-戸塚(40キロ)

 ツールドちば第6ステージ2日目も、未走行区間を走破するためにルートを決定した。第5ステージでは国道410号線を久留里から千倉まで走行したが、久留里から北側の部分、国道409号線から入って久留里までの区間が未走行となっている。今回はそこをルートに入れた。また県道88号線から国道127号線方面に下って行く県道184号線も未走行なので、それをルートに入れて適当な距離になる様に全体のルートを決めた。更に前回は保田漁港での食事も、お店が混雑していて入れなかったので、平日ならば空いているだろうとの思いで、再び保田を経由して金谷港に向かう事にした。

 起床していつもの様に出発の準備を進める。日の出もだいぶ遅くなり、6時近くならないと明るくならない。おまけに今日は霧が濃く視界も良くない。当然太陽は見えなくちょっと薄暗い。霧は雨の様にまとわりついてきた。少々出足が鈍る。

 今回はコンビニとマックを利用して朝の準備を進めた。平日の朝はマックも空いている。のんびり朝食をとって予定より10分遅れの7時10分に牛久を出発。さすがに平日とあって、国道は通勤の車が多い。国道297号線はもとより、409号線も勤務先に向かうと思われる車両が多い。平日の国道を走行するという計画だったので、この程度は予想どおり。しかし霧は計画に入っていなかった。路面は濡れており視界も50m程度しかないところが多い。安全のためにテールランプを点滅させた。

 国道409号線では、市原市と袖ヶ浦市の市境に割合に大きな峠がある。この峠は木更津方面から牛久方面に向かう分には勾配はあまりきつくないが、逆方向は勾配もきつい。インナーギヤに入れて坂を上る。その脇を通勤の車やトラックが盛んに通って行く。ここはじっと我慢するしかない。

 峠を越えて下って行くと国道410号線の旧道と交差する。この旧道は以前の千葉合宿の際、久留里方面からこの交差点まで走行してきた事があるが、道幅は狭く国道とは言い難い。今はその交差点より400m程先に410号線の新道が完成している。この新道は圏央道の木更津東インターにつながっている。409号線を左折して410号線に入る。この国道は道幅も広く、路肩も十分に取られていて走り易い。この頃には霧も晴れてきて、安心して走れるようになった。

 410号線に入って木更津東インターまで3キロ、更に小櫃までは4キロほど。小櫃の街は以前に山間部を通って小櫃を経由し飯給に向かう時に走行しているので記憶に残っている。その時休憩したコンビニの前を通過して、今回はその先の410号線をまっすぐに久留里へ向かう。久留里から先は前回のステージで走行しているのでコースもおおよそ予測が付き走りやすい。前回入口を通り過ぎて遠回りしてしまった松丘から大坂へ抜ける小道も注意して入って行く。

 大坂からは今日2つ目の峠を越える。だらだら上って行ったところで、所々に急な上りがある。最後の急坂を上ってトンネルを通過すると、後は鹿野山の上り口、粟倉まで下って行き、国道465号線を関尻に向かう。粟倉から関尻の間には君津市と富津市の市境があり、今日3つ目の大きな峠を上り、トンネル2つを越えてから下る。この峠はそれ程上らずに済み、路面も良く走りやすい。

 坂もひととおり下り終わって関尻を通過する。今日はその先の県道182号線を長狭街道方面に向かう。関尻の先の六野が県道の入口だが、今回はコンビニで休憩するために、鹿野山に上る県道93号線との交差点の更和まで足を伸ばした。この分の往復が追加されたので、今回の千葉県内の距離はちょうど100キロになった。

 更和のコンビニで20分ほど休憩を取った後、来た道を六野に戻る。六野の交差点を右折して県道182号線に入って行く。昨年の8月、第4ステージの2日目にこのルートを走行している。昨年は夏の暑い時期、距離も把握していなかった事もあり、辛かった思い出がある。今回はこの紅葉の時期、どんな景色が見られるかと思ってコースに入れた。この県道にはもみじロードという名前が付いている。

 182号線は県道34号線、長狭街道に向かって徐々に上って140m程まで上る。時期的に紅葉は色付いているだろうと思ったが、やはり房総半島は暖かいのか、ちょっと早過ぎた様だった。しかし色付き始めており、その最盛期にはきれいな紅葉が見られそうだった。既に走行した事のある区間なので、コースも把握できていて、今回は景色を楽しみながら上って行く事ができた。今日4つ目の峠のピークはまだ先になり、県道34号線の富津市、鴨川市の市境が最高地点で、一度少し下った後に170m程まで上る。これで峠は4つ終わり。しかしこの先まだ2つの峠を残している。

 34号線の下りを一気に下ったところで右折して県道88号線に入る。88号線に入って暫く行ったところの三叉路を左に入って白石峠に向かう。ここが5つ目の峠。標高は今回のルートではいちばん高く180m程まで上る。いなかの市道なので通行量も少なく気持ちよく走れる。ただしコース自体はきつく、インナー・ローでやっと上りきる。峠の頂上にはゴルフ場へ続く入口もあり、千葉県内最高峰の愛宕山の近くまで続いている。この先のルートも一度は走ってみたいルートである。

 この白石峠の上り側は道幅もそれほど広いわけではないが、下り側は良く整備されていて走りやすい。走っていて気持ちのいいルートである。峠を下り終わって交差する道路が県道89号線。こちらもいなかの交通量の少ない県道である。これを右折して平久里方面に向かう。この県道89号線はよく使うルートで馴染みがある。1キロも行かないうちに右側に県道88号線への入口がある。県道34号線から来る場合には普通はここに出てくる。再び34号線方面に向かってこの88号線を走り、6つ目の峠を目指す。3キロほど緩やかな坂を上って行くと、88号線から勝山方面に向かう県道184号線が分かれている。今回はこの184号線を走るためにこの様なルートを設定した。

 88号線は割合に通行量も多く道幅も広いが、184号線に入ると急に狭くなり、林道の様だった。184号線に入ってもまだピークはもう少し先で、まだまだ上らされる。他の峠と同じ様にここも市境になっている。南房総市から鋸南町に入る。最高地点は170m程まで上っている。道幅は狭く舗装の修復があまりされていなくて走りにくい。県道としてはあまり整備が進んでいない様だ。上るにはスピードも上がらないので問題は無いが、下るには気を付けて下らなければならない。時折上ってくる車両もあり、余計に気を使う。下るに連れて道幅も多少は広がるが一般の県道の様には整備されていない。だいぶ下ってきた辺りでは道路の工事も行われていたので、今後徐々に整備されていく県道なのだろう。現状では走るには値しないコースと思う。今回はこのコースを下ったが、このルートを走るならば上って行く方がまだいいだろう。

 下り終わったところで最初にぶつかるのが館山自動車道。鋸南富山というインターチェンジがある。ここまで出てくれば国道127号線は間もない。国道127号線に入れば、3キロほどで目的地の保田漁港に到着する。保田漁港の手前に道の駅「きょなん」があり、ここでも美味しいものを食べさせてくれる様だが、今回はパスする。予定通り11時過ぎに保田漁港「ばんや」に到着した。

 前回9月の第5ステージでは連休だった事もあり、かなり混雑していて入る事もできなかった。今回は平日で時間も早かったので、スムーズに入店する事ができた。店はかなり大きく、働いている人も多く活気に満ちていた。お客はみんな港に上げられる魚を食べに来ていた。今回はお刺身を食べるという目的を持ってきたが、他にもたくさんのメニューがあった。次回はもう少しゆっくり時間を費やして他の美味しいものを食べてみたいと思う。

 さっと食事を済ませて最終目的地の金谷港に向かった。金谷港までは5キロほど、10分もあれば到着してしまう。道幅が狭くてトンネルがあり通行量も多いので、最後は気を引き締めて走行した。12時前にはフェリー乗り場、金谷港に到着した。

 金谷港から12時20分出港のしらはま丸に乗船し、久里浜港には13時ちょうどに到着。下船してそのまま戸塚を目指した。帰路で葉山の坂とトンネルを通らずに下山口を抜けて海岸線を走ると、少々距離が延びて戸塚までは40キロになる。今回はそのルートを選択し、本日の走行距離は千葉県内、神奈川県内を合わせて140キロになった。14時35分無事に戸塚に到着した。

 2011年のツールドちばはこれをもって終了する。また来年暖かくなったところで、2012 ツールドちばシリーズを再開する事にする。

【ルート図】

  
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