第38回トライアスロンIN徳之島2025
2025年6月29日(日) 天候:晴れのち曇りのち雨のち晴れ
種目:トライアスロン(2km+75km+20km) 男子70歳以上
記録:6時間42分57秒
順位:総合241位/379人 男子70歳以上3位/8人
| スイム | | 0:38:12 | (163) | | 0:38:12 |
バイク | 3:28:41 | (277) | 4:06:53 |
ラン | 2:38:04 | (235) | 6:42:57 |
6月26日(木)
品川駅で京急に乗り換え、蒲田駅に向かった。ここで妻と待ち合わせ。あしたのフライトが早朝なので、戸塚からでも間に合わず、羽田の近くにホテルを確保した。京急蒲田から羽田空港方面に向かい、穴守稲荷駅で下車した。駅前のホテルは駅から1分、アクセスがいい。
ひと休みしてから駅前通りの飲食店へ。夕食は駅前通りのお店でいい魚、いいお酒を頂いた。食後は、明日の朝が早いのでさっさと床に就いた。
6月27日(金)
4時半に起床。昨日買っておいたおにぎりを食べて駅へ向かった。空港駅までは電車で5分ほど。始発電車に乗って羽田空港へ。やはり早朝の飛行機に乗る人も多く、駅も混んでいた。
フライトはJALなので第1ターミナルへ。あっという間に搭乗ターミナルに着いた。チェックインを済ませ、重い荷物を機内預け手続きを済ませて身軽になった。搭乗時間も近いので、セキュリティゲートを通過して搭乗口へ。鹿児島行きの搭乗ゲートは遠く、かなり歩かされてしまった。
出発は遅れる事無くスムーズに飛び立った。フライトは2時間弱、あっという間に鹿児島空港に着いた。鹿児島から次は徳之島行き。トランジット時間が30分ほどで、すぐに次の搭乗になった。搭乗時間は1時間ほど。飛び立ったと思ったら着陸態勢に入った。
徳之島に降り立ったら大会側で用意したバスに乗り、近くのB&G海洋センターの体育館へ。受付を済ませてバイクを組み立てた。体育館の中はとても暑く、外へ出て日陰で組み立てた。バイクをよく確認したら、左側のブレーキレバーが内側に曲がっていた。すぐに直るかと思ったが、きつくて簡単ではなかった。メカニックも手に負えず、仕方なくそのままレースに臨む事になった。なんとか問題無い程度だった。
1時の下見バスに乗るつもりで、近くの食堂へご飯を食べに出掛けたが、注文したものがなかなか出て来ず、結局バスには乗れなかった。これが島時間かと思わされた。下見はあしたに変更した。
体育館からは宿のおかみさんの車で宿に到着。親切な宿だなと思ったが、それはこの時だけだった。宿に入り、買い物、レースの準備などを済ませまて、明日に備えた。
6月28日(土)レース前日
きのう下見バスに乗れなかったので、きょうの1時からの下見バスに乗る事にした。それにあたっていろいろと検討した結果、まずは宿のバスでB&Gまで乗って行く事にした。
B&Gにバイクを置いてあるわたしは、そこからバイクでスイム会場へ。ひと泳ぎしてから空港へ向かった。妻は、泳ぎに行きたかったけれど、スイム会場までの脚が無いので泳ぎは諦め、空港へ1キロほど歩いて向かった。妻とは空港で待ち合わせをして昼飯。昼飯後はB&Gまでバスで向かう予定だったけれど、まだ時間が早かったので、妻は歩き、わたしはバイクで再びB&Gへ。
だいぶ待って予定どおりの1時の下見バスに乗車した。バスの乗車時間は2時間半、バイクコースを1周した。下見をしておいて良かったと思う様なバイクコースだった。
妻は下見バスを宿の近くで下車して、わたしはB&Gまで乗ってバイクで宿まで帰った。こうして宿の車のお世話になる事無く宿まで帰ってきた。徳之島ではレンタカーが無いと行動できない事が分かった。
帰ってからはレースの準備を済ませ、汗のかいたものの洗濯を済ませた。6時には夕食となり、その後9時には就寝した。
6月29日(日)レースデイ
起床は予定どおり4時、そして朝食は5時でした。スイム会場に向かう妻は6時過ぎに宿のバスに乗ってB&Gに向かった。
わたしは見送った後にひとりでバイクに乗ってスイム会場に向かった。20分くらいで着いたかな。まだ時間に余裕があったので、のんびりとレースの準備を進めた。そのうちにクラブのメンバーもスイム会場に現れた。妻もバスに乗ってやって来た。妻はリレーチームのランナーなので気は楽、のんびりしたもので、スタートはまだまだ先のはなし。
わたしはスイムスタート受付でレースチップを貰ってきて少しずつ準備を進めた。参加者は500名ほど、久しぶりのマススタートのレースになった。スタートは8時、7時半頃から海に入りウォームアップで泳ぎ始めた。海水はぬるく、緊迫感など無く、ゆっくりアップを始めた。日が出ていて、きょうも暑くなる事を心配していた。
<スイム>
スタート地点は小さな砂浜。大部分の選手は水中へ。わたしもスタート地点の左、外側のやや後ろからスタートした。マススタートのバトルは久しぶり、なるべく巻き込まれない様に泳ぎ始めた。ブイはコース全体に張られていたが、距離は明確には分からなかった。わたしのガーミンは500mで合図をくれる様に設定してあった。かなり泳いだだろうと思った頃にやっと500mの合図があった。だいぶ泳いだと思ったがまだ500だった。
この先どこまで行くんだと思っているうちにやっと折り返し。しかし折り返してからはそれまで向かい潮で苦労していたものが、追い潮になり急に楽に泳げるようになった。
ガーミンによると折り返してからのペースは500mでちょうど10分、フィニッシュまでも同じペースだった。折り返しまで20分、折り返してから18分というタイムだった。気持ち良く泳げていた。海から上がったところでタイムはちょうど38分、思った以上のタイムだった。ただ、総距離は1800mほどしかなかった。
<バイク>
きのう下見バスに乗ってバイクコースを回ったので、おおよそのコースの感じは分かっていた。ほとんどアップダウンという感じなので、無理はせずに走ろうという思いだった。後半に3キロ続くいちばんの坂があるというので、それだけは注意していた。まずは最初にバイクラックからバイクコースまで出るところに最大勾配の坂が待っていた。ここはインナーローで上るしかない。
最初のうちは周りが森林地帯でアップダウンを繰り返していた。無理はせずに軽いギアで上っていた。徳之島の地理的なところが分からないので、どのあたりを走っているのかよく分からなかったが、最初のうちは北上していた。そして風が向かい風、北から風が吹いていた。しばらく向かい風に逆らわずに走っているうちに風が変わり、横から吹くようになっていた。もう島の北端を過ぎて南の方に向かい始めたと思った。
今回のコースは75キロ、今までのレースからすれば短い方で、補給についてはそれほど心配はしていなかった。モルテン、エナジージェル、エネモチをトップチューブのボックスに入れておいた。注意して摂取していたので、エネルギー切れは心配無かった。
下見バスに乗った時に中間点辺りに港があり、その辺りからは結構平坦が続き、楽に走れていた。感覚的には1時間半を過ぎたくらいだと憶えている。その先はあまり苦労はせずに走れていた。ただ、いちばんの坂が後半にあり、ここではみんな苦労していた。わたしは比較的楽に上れて、かなりの人数を抜き去った。
レース前の予想では、スイムで1時間、バイクで3時間、バイクフィニッシュで4時間と予想していたが、ほぼそのとおり。スイムが短かったこともあり早かったので、バイクで遅かった分が少しカバーできた。下見の段階ではかなりきついだろうと思っていたバイクだが、アップダウンの繰り返しで、下った分が上れるので、それほどハードとは感じなかった。
バイクスタートしてしばらくは晴れていたが、いつの間にか曇ってきて日が差さなくなり、暑さがそれほどでもなくなり、そのうちにぽつりぽつりと降り出して、バイクの終了時にはだいぶ降って来ていた、お陰で後半では暑くてたまらないという事は無かった。
鉄人クラブの女性陣が3人でリレーチームに出場していて、バイクまでは同じくらいのタイムで走るだろうと思っていた。スイムではわたしが先行したので、バイクでも先行できると思っていたが、15キロくらい行ったところだろうか、後ろから見た事のあるジャージの女性がわたしを抜いて行った。リレーチームのメンバーだった。
何の挨拶も無かったので、私から声を掛けてしばらく並走した。しかしそのうちに先行されて見えなくなっていた。次に見掛けたのは最長の坂の上だった。上り坂ではわたしの方が早かった。結局バイク終了時に6分の差が付いていた。そして先にわたしの妻がランスタートしていた。
<ラン>
バイクゴールに誰か待っているかと思ったが、誰も見えなかった。そして置かれているバイクの台数を見ると、かなりの台数、半分以上は既にフィニッシュしている感じだった。しかし後ろにまだ残りはいると思って、悪い気は無くランをスタートした。
ランコースは下見バスでは通らなかったので、実際に走った時にはこんなにきついコースだったのかとあきれた。バイクコースの終盤で走ったアップダウンのコースがランコースの前半だった。
バイクの後半から雨が降り出し、走り出した時は、体育館の周囲は水たまりだらけだった。そんな雨でも、暑くならなかったのでいい雨だった。体育館からスイム会場方面に向かい、漁港を過ぎてバイクで下って来た坂を上り始める。坂の手前に2回目のエイド、そこに妻の姿を見つけた。とりあえず追い付き言葉を交わす。
目の前にかなり急な上り坂があらわれ、最初は走って上れるつもりでいたが、それまで使ってきた脚では走って上るのは無理だった。まだ3キロほどなので、まだまだ先は長い。無理をするのはやめて歩くことにした。きつい坂は歩くことにしたが、できる限りは走るつもり。最初の上りの辺りまでは6分半ペースくらいで走れていたが、その後は徐々にペースも落ちていた。仕方のない事だが。
その後のコースもあまり平らなところは無く、上れば下り、下れば上るという様な調子で、黙々と走るという様なところはあまり無かった。きつい上りは歩くようにした。下りも結構辛いもので、腿の前側が張ってきた。
半分以上走ってから最後の山と思われるようなところを上りきると、サトウキビ畑の真ん中に出た。そこから海に向かって一直線、1.5キロくらいはあった気がした。ここもずっと軽い下りなので、脚にも負荷がかかった。サトウキビ畑を抜けたらもう坂は終わりだろうと思っていたが、こんどはくねくねと曲がるきつい下り坂、何度も苦労させられた。そんな道を過ぎてやっと普通の道路。残りも3キロくらいになったが、まだまだきつかった。サトウキビ畑辺りでそれまで降っていた雨が上がり、日も出てきて、もわっとする様な熱気が地面から上がってきた。雨が降り続けていてくれれば良かったのだが。
徳之島に来て何度も通っている道路なので、その先はよく分かっていた。もうすぐだと思いながらも、それほどきつくない坂でも歩くようになってしまい、目の前にあるエイドを楽しみに走った。ついにペースは7分半まで落ちていた。
空港の入り口を過ぎ、初日にお昼を食べた食堂を通り過ぎ、やっと体育館まで帰ってきた。20キロだからと思っていたけれど、想像以上のとても辛いランだった。こんなに長く歩いたランは初めてだった。
フィニッシュ後に氷水の入った水槽で脚を冷やし、とても気持ち良かった。そこには先着した鉄人メンバーが待っていた。6時から始まったどんちゃんさわぎも楽しんだ。他のレースとはひと味違う宴会だった。
6月30日(月)
きょうのフライトは3時少し前。それまでの時間はレンタカーを借りてちょっとした観光をしようという事に決まった。レンタカー会社に問い合わせたところ、1時までなら借りられて、9時半には宿へ迎えに来てくれるという事になった。早速荷造りをしてお迎えを待った。
営業所へ行って手続きを済ませて近場の観光地へ。あまりたいした場所は無いけれど、きのうランで走ったあたりに行ってみた。有名らしいハンバーガー屋でテイクアウトして、スイム会場へ行って食べた。ハンバーガーはおいしく、スイム会場は静かだった。レンタカーを返して空港まで送って貰った。しばらく空港でのんびりして、土産物などを買い求めた。
帰りは珍しくプロペラ機だった。徳之島出発は定時だったが、経由地の鹿児島で飛行機の出発が10分ほど遅れた。羽田上空まで来たが、滑走路が混雑していたので千葉の上空を旋回して待ち、羽田到着は30分ほど遅れた。9時頃には戸塚駅に到着した。徳之島ツアーは無事に終了した。
(No.713)
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