九十九里トライアスロン2021
2021年10月31日(日) 天候:曇りのち雨
種目:トライアスロン(1.9km+91km+21km) 男子65歳以上
記録:6時間21分25秒
順位:総合312位/543人 男子65歳以上3位/10人
| スイム | | 0:46:04 | (210) | | 0:46:04 |
T1 | 12:33 | | 0:58:37 |
バイク | 3:03:54 | (319) | 4:02:31 |
T2 | 8:32 | | 4:11:03 |
ラン | 2:10:22 | (368) | 6:21:25 |
天気予報では曇りから午後に雨。ランが終わるころまでは降らずにいて欲しいと思っていた。家から会場の一ノ宮海岸までは1時間弱。朝は4時に起床、朝飯は餅を3個、いつものレースの朝飯である。5時15分頃家を出て、6時過ぎには会場付近まで着いていた。指定された駐車場に車を止めて準備を始める。メイン会場は地元の大学のグラウンド。そこまで1キロほどの距離をバイクを押して歩いて行く。トランジッションエリアで準備を進める。特に問題はなかったが、もう少し個人スペースが広いつもりでいた。アスリートガイドにはそんな事が書いてあった。
私のスタートは8時35分の第5ウェーブ。ウェーブの中でも更に5人くらいずつのウェーブスタート。一緒にスタートするのは少ないが、前にはばらばらと選手が泳いでいる。先にスタートしている選手がいるので方向も分かりやすくていいだろうと、スタート前には思っていた。しかし私の周りは年寄りと女子だった。右側の空いているスペースを狙って泳ぎ始めたら、あっという間に前に追い付いてしまった。その後はぱらぱらと選手がいて泳ぎにくい。仕方ないので左側に逸れて泳ぎやすいところへ移った。
コースは一ノ宮川、河口からすぐの所から上流へさかのぼって行く。流れはどうだろうかと思っていたが、海からの潮の力で、水は上流方向へ流れている様だった。まずまず泳ぎやすい。しかし川には変わりなく、水は濁っていて視界は悪い。自分の手以外は見えない。波が無いのはいい条件か。ときおり横を通り過ぎるボートの波が寄せてきて海のような波が来ることもあった。リタイア選手を乗せたボートだったらしい。
第5ウェーブという事もあって、その前にも既にたくさんの選手が泳いでいる。いっときは前にスイマーがいなくなって泳ぎやすいかと思ったが、今度はひとつ前のウェーブの遅いスイマーに追い付いてしまい、かなり邪魔だった。遅れてきているだけあって、かなり遅い。あっぷあっぷして泳いでいる。これだけ選手を抜き去ることも珍しく、その面では気持ち良く泳ぐ事ができた。
これまでの練習の距離が短かったからか、今回のレースでは、そろそろ終わりかというくらいの距離になって、まだ泳ぐのかと嫌気が差してきた。しかし3.8キロではなくそれの半分の距離なので、まずまずいい泳ぎができた。タイムは46分、40分くらいで泳ぎたいと思っていたが、全体の中でも210番目。半分より上で、結果的にはいい方だろう。
スイムアップしてトランジッションエリアまではかなりの距離、600m以上は走らされる。同時に上がった選手は、のんびりと走っている。前が邪魔なのでそれらの選手を次々に抜いて行く。かなり若い選手だったのでだいぶ長い時間を泳いでいたのだろう、ゆっくりしていた。バイクラックまでは5分くらいかかったのだろうか、更にバイクラックエリアもかなり広く取られていて、かなり移動させられた。
久しぶりのレースという事もあり、更にかなり走ってきたので、うまくウェットが脱げない。脱ぐのにかなり手間取ってしまった。天候は曇り、その瞬間は暖かいかと思ったが、先の事を考えてバイクジャージを着て、アームカバーを付けた。後々ウェアはこれで十分だったと思った。ジャージが無ければ、寒かったに違いない。しかしウェアを着るにも手間取ってしまった。夏ならこんな事は無い。
初めての参加なのでバイクコースは全く分からない。少しだけコースの一部をストリートビューで見ただけだった。実際に走ったところでは、それなりのアップダウンはあった。よくある事だが、それが意外なところだった。海岸沿いだけにもう少し平らだと思っていた。
風はそれほど吹いていない。走るのに苦労するような風では無かった。しかしほぼ一直線のコースのはずなのに、結構風向きが変わっていたように感じた。距離は90キロ、一周45キロのコースをほぼ2周という事になっている。カタカナの「ト」の字のようなコース、それぞれの距離がどれくらいだかは分かっていなかった。ただ、最後の直線は15キロくらいだと分かっていた。
45キロを2周、ほぼいつもの周回練習コースが2セットだった。そういうつもりで練習をしていた。まずはいつもの練習のつもりで走る。そして後半が勝負という事で、前半はセーブ、後半にペースアップできる様なペース配分にした。
目標ペースは30キロ、ほぼそのペースで走っていた。1周終わったところでほぼ予定どおり。1周目が終わる辺りからトイレに行きたくなっていた。きっと折り返し辺りにはトイレがあるだろうと思って期待したが無かった。仕方なくそのまま折り返して、「ト」の字の折り返し部分、東金有料道路のパーキングを目指した。サドルから腰を上げると少しは楽になるので、何回か繰り返して我慢した。
九十九里道路から東金道路に入ったところに料金所があり、そこにひとつだけトイレが見つかったので、急遽そこで用を足した。やっと気持ち良く走れるようになった。残りは35キロほどになった。
東金道路も5キロほど、若干の向かい風だったが、気持ち良く走れるようになっていた。折り返してからは追い風気味、ペースが上がった。また九十九里道路に出てから少し向かい風に変わったような気がしたが、折り返せばまた楽になったような気がした。最後までまずまず気持ち良く走れた。
そろそろゴールという辺りで後ろを走っていたはずの大地君が追い付いてきた。かなり離れていたのだが、いつの間にか後ろにいた。それには驚いてしまった。かなり頑張った様だった。さすがに若さなのか。
更にやはり後ろにいたはずのクラブメンバーの女性もすぐ後ろにいた。私も頑張ったはずだったのだが、私の走りは何だったんだろうか。バイクパートは3時間と少し、途中トイレ休憩もあったので、走り自体は3時間ほどで走っているはずだった。ほぼ予定どおりだった。
バイクフィニッシュして、バイクラックまでがまた遠い。何しろトランジッションでたくさん走らされる。トイレはまた遠く離れた場所にあって、そこまでもだいぶ走らされた。あとから考えれば、トイレなど行く必要は無かった。ここで3分くらいは余計に掛かってしまった。
バイクの終わり近くになって、左ハムストリングが張り始めてきた。練習の時から最近はそういう事が多くなっていた。そういう状態で走れるペースで走ってしまうと、肉離れのような状態になる事は分かっていた。この状態ではもうゆっくりペースでしか走れなかった。
ランになって時計をガーミンに変えた。これなら距離やペースを時計が教えてくれる。とりあえずペースは6分程度というつもりで走り出した。目標は2時間だった。
走り出してすぐは6分をだいぶ切っていた。無理な走りではなかった。ちょっと速いなとは思ったが、脚の負担は無かったのでそのまま走り続けた。しかし6分を切っていたのはトランジッションエリアから周回コースに出るまでの700mくらいだった。その後はほぼ6分ペースに落ち着いていた。そしてそのうちに雨が降り出した。
周回コースは九十九里道路、これを4周する。コースの状況は把握していなかった。4周と聞いていたので、4周が終わってからゴールに向かうのだろうと思っていた。周回コースを4周、それからフィニッシュだと思っていた。そうすると1周は5キロ弱になる。1周は30分というつもりでいた。
しかし走っている時に、オフィシャルが言っていたのか、誰かが話していたのか分からないが、3周回してから4分の3周ほど走ってフィニッシュだと言っていた。1周目はおよそ30分だった。まずまず予定どおり走っていた。ペースはキロ6分である。それ以上のペースで走れば肉離れが起きてしまいそうだった。
前後には知り合いのランナーがいた。明らかに後ろからは追い付かれそうだった。そして更にその後ろには1周前を行くクラブメンバーがいた。しっかり走れれば追い付かれることは無いのだが、これも追い付かれることに間違いはなかった。すぐ後ろのランナーにはすぐに追いつかれた。言葉を交わして前を譲る。更に後ろのランナーにもあっという間に追いつかれた。明らかにペースが違っていた。
前を行っていた知り合いのランナーにはすぐに追いついた。私を目標にしていたというこのランナーは、追い付かれた後にしっかりと付いてきた。トライアスロンのレースは初めて。やはり経験の差か、走り方が分かっていないのでペースにばらつきがあった。辛いと下がって行き、いい調子になるとペースを上げていた。私は自分のペースを守りながらそれを見ていた。100mくらい離れた時もあったが、また落ちてきていた。
私は6分ペースに落ちてから、そのままのペースが維持できるかと思ったが、雨が降っていたこともあって2周目は33分に落ちていた。予定のペースよりは遅くなっていた。走り自体は同じまま。脚に負担を掛けない様に走るだけだった。
コースは自動車道、一直線だった。それ自体は楽だが、緩やかなアップダウンが辛かった。我慢するしかなかった。そうやって走れば必ず終わりは近づいてくる。3周終わって1時間40分、残りの距離は4キロほどだった。もはやタイムは気にならなくなっていた。しっかり最後まで走るだけだった。
南側の折り返しのエイドにレッドブルが置かれていた。しかも缶のまま提供されていた。これが大いに役立った。ここで3回レッドブルを貰うだけで最後までしっかりと走ることができた。
最後に反対側の折り返しを回れば残りは2キロほど。最後にはペースを上げてみようかと思って、自分では上げたつもりだったが、実際には上がっていなかった。
最後は自動車道のパーキングエリア、残念ながら観客は無く静かなフィニッシュエリアだったが、気持ち良くフィニッシュをする事ができた。ハムストリングを除けばどこにも痛みは無かった。
家内はどうやってそこまで来たのか、クラブのメンバーと一緒にフィニッシュエリアに来てくれていた。嬉しかった。一緒にフィニッシュを喜ぶことができた。
しばらく後ろのランナーを待っていたのだが、来る気配がなく、諦めて荷物の片付けに戻った。レース後は一ノ宮の民宿にクラブメンバーと一泊。打ち上げと称して楽しくお酒を飲んだ。久しぶりの楽しいアフターレースになった。
(No.669)
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