第42回市原高滝湖マラソン

2016年1月9日(土) 天候:晴れ
種目:ハーフマラソン 男子60歳以上
記録:1時間42分25秒
順位:男子60歳以上13位 総合192位

     
1周32:1732:17
2周33:041:05:22
3周37:031:42:25

 こんなにつまらない、面白くないレースは初めてだった。こんなレースはもう二度とやりたくないと思った。
 それまで無理をしない走りを続けてきて、そんな走りに不満をつのらせていた中、残りの距離も4キロを切ったところで後ろから追い抜いて行った女の子に付いて行き、前を追おうと下り坂でペースを上げた途端に左脚のふくらはぎに痛みが走った。

 会場の高滝湖は家から車で10分ほど、出場種目のスタート時刻は10時30分。土曜日なのでNHKの朝ドラマを見てから家を出た。8時半頃には指定された駐車場に着き、会場まではそこから歩いて10分ほど。9時前に会場の高滝小学校に着いたら参加者であふれていた。

 9時半頃からアップを始め、1キロ地点まで軽く走って戻ってきた。暖かくなっていたので、ウェアはランシャツにアームウォーマーで十分だった。校庭に集合してスタートラインまで移動した。速く走ってはいけないので緊張感など無い。周りの様子を見ながらスタートに備える。

 今の私は1キロ4分半以上のスピードでは走ってはいけない。ペースを守って走るつもりでいた。高滝湖の1周は7キロ、4分半のペースで走って31分半。1周を32分で走る事にした。3周のハーフでは1時間36分。これくらいなら表彰対象の8位までは十分に入る事はできそうだった。調子さえ良ければ3位くらいまでに入れそうだった。

 10時半、私の時計でもちょうどにスタートした。スタートしてすぐ右カーブをするので右側に並んだ。頑張って走るわけでもないのでそんなに意気込んで走らなくてもいいかと思ったが、そうやって走る方が気持ちがいい。どうもそういう性分は抜けない。なるべく最短コースを取る様にして走る。

 家からここまで近いので、ここでの試走を何回かやった。コースは知り尽くしている。スタート地点から暫くして高滝神社、その先からは湖の周回の細い道に変わる。その先の大きな椎の木の家の前が1キロ地点、4分26秒で通過、予定どおり、ぴったりだった。このまま走って行けば十分だった。野球場が2キロ、加茂支所の手前で3キロ、その先に給水所があったのでひとまず水を貰う。

 各ポイントでは予定よりだいぶ遅くなっていた。4分半のペースで7キロ走れば31分半、30秒遅れで32分、想定内というところだった。辛くもないのでそのままのペースを維持した。周りの同年代らしきランナーを目標にしていた。自分のペースで走る訳でもなく、目標のランナーから遅れない様にと走るだけだった。

 1周回って来て32分ほど、やや遅いとは思ったが事実を受け入れた。2周目にペースを上げるか3周目まで待つか走りながら考えていた。2周目の野球場前、9キロ地点あたりで左脚に違和感を覚えた。この状況ではペースを上げるのは無理と思い、そのままのペースを維持した。同年代のランナーから離されない様に前を意識しながら走り続けた。

 2周目は33分を超えてしまっていた。周りもペースが落ちて来ているし、これからペースを上げれば十分だと思っていた。どこからペースを上げるかという事だけが問題だった。このまま走り続ければ入賞は問題無さそうだった。あとは何人抜けるかだけだった。

 周りのランナーは勝手にペースを落としていた。そんな中で走っている事に苛立ちも覚えていた。加茂支所を過ぎたその先の給水所はパス、残りは4キロを切っていた。もうそろそろペースアップして前を追いたくなっていたところだった。

 後ろから来た女の子が私を追い越して行った。ペースを上げるにはちょうど良かった。上り坂を過ぎ、下り坂でも調子良く走っていた。その後ろに付いてストライドを伸ばしペースを上げたところだった。左ふくらはぎに痛みが走った。今まで何度も経験した痛みだった。もうこの後はゴールまで辿り着くだけが目標になった。何人もの年寄りランナーが私を抜いていった。ゴールまでの3キロが長かった。

(No.607)


  
home report