第30回大山登山マラソン
2015年3月8日(日) 天候:曇り・雨
種目:9Km 男子50歳代
記録:53分01秒
順位:男子50歳代8位/428人
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1Km | 4:07 | 4:07 |
2Km | 4:26 | 8:34 |
3Km | 4:46 | 13:20 |
4Km | 4:32 | 17:52 |
5Km | 5:19 | 23:12 |
6Km | 5:02 | 28:14 |
7Km | 6:05 | 34:20 |
8Km | 8:13 | 42:33 |
9Km | 10:26 | 53:00 |
昨年の秋、そろそろ大山登山マラソンの申し込みも始まる頃、電話が掛かってきた。マラソンの時に泊まった旅館の女将さんだった。山から下って来て宿でひと休みして帰るときに、また来年も来ますと言っておいた。そんな事があったので、またお世話になる事にして大山登山マラソンにも早速申し込んだ。
今年は生憎土曜日から天気が悪かった。レース当日も雨の予報が出ていた。昼過ぎに家を出て、4時頃には宿に着いていた。天気も悪いので何をする事もなくのんびりして、夕食を頂いた。豆腐づくしの美味しい料理だった。昨年も美味しかったのだろうが、今年はまたひと際美味しかった。年々美味しくなっているのかもしれない。
レースの朝は朝食の後、会場の伊勢原小学校へ車で送り届けて貰う。8時半には受付も済ませてのんびりとする。風が強いので、風の陰になる場所を探して荷物置き場とした。風は強いがそれほど寒くはない。ゆっくりとアップを進める。
今年は昨年より体調はいいかもしれない。今年は抑えて走るつもりはなく、頑張って走ってみようと思っている。年齢は上がっているが昨年よりいい成績を収めてやろうと密かに思っている。昨年よりやや緊張感をもってアップを始める。
宿泊パックのお陰で荷物の心配をする必要は無い。ゴール地点への荷物は既に宿に託してある。会場まで着てきたウェアは、スタート前に駅前で預ける事ができる。スタートの準備ができたところで、スタート地点の伊勢原駅まで荷物を背負って出掛ける。小学校からまとまって出てきた選手に合流し先頭に並ぶ。上位を狙うにはやはり先頭から出て行く事は必須である。スタート前に招待選手の弘山晴美さん、吉川美香さんの紹介があった。弘山さんは普通のおばさんになってしまっていてちょっと残念な思いだった。吉川さんは現役を終えたばかり、まだ選手としても通用しそうだった。
選手の紹介やら注意事項などでスタートは10時5分頃になっていた。スターターは多分昨年と同じ、小田急の会長さんだった。会長さんの合図でスタート、先頭から勢い良く出て行く。しかし周りは速く、あっという間に置いて行かれてしまった。30人くらいは前に行っていた。その現実を思い知らされ、ちょっと気持ちが萎えてしまう。しかし勝負は後半、じっと耐えながら前のランナーに付いて行く。
1キロ地点の246号線の交差点は4分を超えていた。スピードの無さにがっかりする。その先伊勢原高校入口の交差点を左折する。この先は徐々に勾配が上がって行き、スピードは徐々に下がって行く。
2キロ地点のラップは4分半になっていた。昨年と変わらないタイムだった。昨年は自重して走っていたつもりだったが、そのタイムと変わらなかった。
一生懸命走っても同じだった。周りの人ともペースは変わらなく、坂道を耐えながら上って行く。昨年のタイムと比べると、全てが少しずつ遅くなっている。仕方のない事だろうか。残念である。
3キロ、4キロ、5キロ、毎年変わらない場所に距離表示は出ている。6キロはバス停「大山駅」のそばのはず、そう思っていたがなかなか出てこない。しばらく上って、「歓迎」のアーチの先に6キロの表示があった。残りは1キロ、一番きつい上り坂である。以前の事を思い出すとスイスイと上り、前を行くランナーを次々にとらえる事ができた。しかし今は他のランナーと一緒にきつい坂を上って行く。力尽きたランナーくらいは抜き去ることができる。
やっとの思いで7キロ地点を通過する。あとは参道、山道になってから階段を上るだけである。バスターミナルの横を抜け、駐車場横の急な坂道を上る。こんな急な坂道はこれが最後である。この先から階段が始まる。給水所があったがそこはパス、階段を速く上る方が重要である。
両側に土産物屋が並んだ独楽街道と言われる石段を次々にクリアする。1段抜かしで走りたいところだが、左太ももが心配で勢い良くは行かない。最初の数段だけは1段飛ばしで行くが、その後は無理せず1段ずつ上る。
ケーブルカーの乗り口まで来ればもう500mは来ただろうか。男坂と女坂の分かれ道を左側の女坂の方へ向かう。その先、山道へ入って行く。その間、少しずつだがランナーをとらえる事ができた。しかし順位の事は全く気にしていなかった。何位だかも気にならなかった。
山道に入ってしまえば連続の階段はしばらくお休み。山の中を走りつつ石段を上って行く。大山寺は8キロ地点。給水所で水を1杯貰う。残りは1キロ、平地は無くなり山道の不揃いな石段だけになる。もはや走る事はできなくなり、早歩き程度になってしまう。10年前はこんなところも走り上がったのにと思ってしまう。やはり筋肉の衰えは否めないところである。
前のランナーとの差も少しずつ詰まってひとりずつでも抜いて行く。簡単には抜かせて貰えず、遠回りしながら抜く様な事になってしまう。こんな事でもタイムロスは出てきてしまう。
応援の人か走路員か、残りもあと少しという掛け声が掛かる。上を見上げるとよく見慣れた風景がある。しかし簡単には上って行けない。1歩1歩歩を進めるしかない。前に見えていたランナーは全て抜き去り、最後の石段に取り付く。残りはもう数10mと言ったところ、駆け上がろうという思いはあるが走れない。後ろからのランナーの荒い息が聞こえてきて、それに負けない様に頑張る。
ゴール地点の下社は小雨が降っていた。半分期待した入賞札はもう無かった。ゴールを過ぎたところで8位と声を掛けられた。昨年は10位だった。止めた時計はちょうど53分、昨年は52分台だったはず。順位は2つ上がったがタイムは落ちていた。
ゴール地点はまだ選手はまばら。小雨が降っており地面はぬかるみ、足元は良くない。こんな時はゴール地点で休んでいてもいい事は何も無い。さっさと着替えに行くに限る。旅館から来た荷物はどこだろうかと考えながらも、階段を上った先の下社に向かう。まだ階段を上るのにも余裕はあった。
みかんを1個、アクエリアスを1杯貰う。役員にねぎらわれながら、こちらは礼を言う。旅館からの荷物の引き渡し場所を尋ねたら階段下のゴール地点横の茶店だった。仕方なく階段を下りて、もう一度ゴール地点へ向かう。その前に、お汁粉を1杯貰う。もう少し甘さが欲しかったが暖かいものは美味しかった。
茶店で荷物を受け取り、再び階段を上り更衣場所に向かう。いつもの様にまだ選手はまばら。ゆっくりと着替えて再びゴール地点に向かい、連れの到着を待った。下社は小雨が降って寒さを感じたが、下界では晴れている様だった。山の上であることを認識させられた。
続々と選手が到着し、ゴール地点やその上の休憩所は選手であふれていた。もう1杯お汁粉が欲しかったが、人が多すぎて並ぶのは嫌だった。帰りのケーブルカーもずいぶん待たされてしまった。小雨はずっと降り続いていた。
タイムは遅かったものの、走っている最中の状況からは予想以上の結果となって、気持ちの良い大会となった。
(No.598)
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