OWS in ZUSEA REVO 2014

2014年7月27日(日) 天候:晴れ
種目:OWS 3Km
記録:1時間03分09秒
順位:男子50歳代16位/31人 総合133位/225人


 朝は5時起床。いつもはあまり風が無いのに、南寄りの風が結構吹いている。逗子海岸の波の状態が心配になった。ただ、日頃から平穏な海岸なので、そんなに心配はないだろうと思っていた。

 7時前の電車に乗って、逗子駅到着は7時10分頃。会場の渚橋近くの海岸までは20分程歩いて行く。もう既にだいぶ暑くなっている。スイム中の暑さが気になる。

 海岸は風は吹いているものの、それほど波は無い。さすがに入り江になっている逗子海岸である。鎌倉あたりなら波も結構高いだろう。ただ多少のうねりと風による潮の流れはありそうだった。

 8時前なので、まだ参加者はそれほど多くは来ていない。受付を済ませ、計時用のチップを付けて、腕にナンバリングをする。事はスムーズに進んだ。今回はウェットスーツではなく、アイアンマン用に新調したスイムスーツを着用する。そのため、ナンバリングは腕にする。私にしては珍しい事である。

 ひとまず海の家に貴重品を預け、大きな荷物は日陰に置いて海に入って泳いでみる。スイムスーツが擦れるだろうと思ってワセリンを持ってきたのだが、塗るのをすっかり忘れてしまっていた。お陰でレース中に1,000mほど泳いだところで、擦れて痛くなってきた。大失敗だった。しかしその代りに、どこが擦れるのかよく分かった。本番のレースでその対策も取れるだろう。

 肝心の海は、泳ぐのに大した支障は無かった。試泳ではそれほど沖には行かなかったので、大した波は無かった。100mを2往復したくらいで海から上がった。それでウォームアップは十分だった。

 その後開会式の様なものがあり、選手のチェックインを済ませてスタートラインに並ぶ。参加者はどれくらいかと思ったが、いつもと変わらない人数。海で泳ぐのが好きなのはこれくらいか、という程度だった。湘南の遠泳大会と比べるとちょっと規模が小さい。それも仕方のない事か。

 その程度の人数なので、スタートエリアものんびりしたもの。あまり緊迫感などは無い。私はいつもの様に、左側の後ろの方から出て行く事にする。レースに対してはあまり気負いなど無く、2周、3キロを無難に泳ぐ事を目標にした。

 スタート準備に手間取り、スタート時刻はやや遅れる。スターターは誰だったのか、よく分からない。いつもの合図が鳴ってスタートする。海岸から暫くは浅く泳げない。50m以上は歩いたか。腿の辺りまで水が来たところで泳ぎ始める。周りはまだ歩いている人もいる。

 水はきれいではない。波で砂が舞って濁っている。数m先辺りまでしか見えない。自分の手はかろうじて見えるという程度である。波に揺られながら、フォームに気を付けて泳ぐ事にした。

 コースは沖に250m、そこから右に折れて、海岸に沿って500m、その折り返しで1,500mになる。折り返しの辺りは、反対側の岸に近く、下には岩場が見えていた。海藻が生えていて、泳ぐのに気を使う。

 バトルなどは無い。安心して泳いでいられる。たまに人と接触する程度である。人数が少ないからだが、本番のレースでも、いつもこれくらいで泳げれば気持ちがいいのだが。沖の250mのブイまでちょっと遠く感じられた。沖に出て行くのに、波があってブイも確認しづらかった。

 しかし、あっという間に最初のブイ、それを右に折れる。どの程度曲がればいいのか感覚が無い。周りの人に合わせて泳ぐ。そのため、どうしても外へ、外へと寄ってしまう。右側に人を見ながら泳いで行く。時々黄色いブイが遠くに見える。無難なところだ。

 波の影響は少なく、フォームはそれほど乱れないで泳げる。プールで気を付けている事を実践する。なるべく楽に泳ぐつもりでいる。手を真っすぐ伸ばす事、ローリングをする事くらいか。ウェットスーツは着ていないので浮力は無いが、海水なのでそこそこ浮いてくれる。たぶん体は水平になっているだろうと思う。スイムスーツでは水の抵抗が少し軽減されるくらいだろう。

 折り返し点まではなかなか着かなかった。もうそろそろ折り返しでもいい頃だろうと思ったが、まだ先にもブイがあった。対岸に近い辺りまで行って折り返し。底は岩場で海藻が生えている。海藻に手が絡んだりするのが嫌なので気を使う。もう少し深いところで折り返したい。海岸の長さがちょっと足りないか。

 折り返してからは、右側から波がやって来る。右オープンの私は、たまに呼吸ができない時もあるが、何とかやり過ごす。潮の流れのためか、戻る方が早い様な気がした。

 折り返して中間あたりまで来たところから、スイムスーツが擦れて痛くなってきた。ワセリンを塗り忘れていた。もう今更仕方がない。できれば岸に上がったところでワセリンを塗りたいくらいだが、それもままならない。仕方なく諦める。擦れたところが海水に染みる。それも我慢するしかない。擦れたところが分かれば、次回の対策ができるだろうと思う様にする。次回の為の実験である。今回は泳いでしまえばそれでおしまいである。

 500m戻って来て、ブイを左に曲がり岸を目指す。波があるので岸に向かっては速い。あっという間に岸に着く。泳いでいると、指先が底に着いてしまった。昔のTJにはそうやって最後まで泳げと書いてあった。それがいちばん楽で速い。

 岸に上がると、前にひとり若手の鉄人メンバー、後ろを振り返ると年配の鉄人メンバー。歳の順に並んでいた。反対側を見ると、私より少し若い鉄人メンバー。昨年も1周目は負けたが、2周目で追い抜いた。今年も何とかなるかと思って、2周目はもう少し頑張って泳ぐ事にした。

 周回のチェックポイントに応援がいる。パワージェルとOS-1を用意しておくようにお願いしていた。エネルギー補給と水分補給、ふたつともこの暑さの中、重要である。元気を注入して再び沖に向かった。疲れなどは全く無く、元気があふれていた。2周目も気持ちよく泳げそうだった。

 2周目になるとやや波も高くなって来たか、沖にあるブイが見えにくくなっていた。しかし周りには人もいるし、人を目標に泳ぐ様にした。頭を上げると、首の後ろが擦れて痛かったので、なるべく上げずに済むようにした。

 2周目は1周目よりやや頑張った。少し息が上がるくらいのペースに上げた。相変わらず気持ちよく泳げる。頑張っていたからか、周りのスイマーを少しだけだが抜いた様な気がした。

 擦れの痛さは相変わらず。背中のジッパーに付けた紐も、水着の中にしまったが、それも擦れて痛かった。それを外に出したのだが、今度はそれが肩や腕に絡みついてくる。これも泳ぎにくい。もう少し短くてもいいかもしれないが、短いと脱ぐ時に困ってしまうかな。なかなか調整が難しい。

 2回目の折り返しを過ぎれば残りは750mあっという間に来てしまった感じもある。最後はそれまでよりもう少しだけ更に頑張り、ペースアップを図った。どれだけペースが上がり、前をとらえたかどうかは不明だが、最後のブイはあっという間に来た。ブイにぶつかって、最後のブイだと気付き、岸に向かった。

 やや左に行き過ぎた感はあったが、ここでも最後まで、指先が底に着くまで泳ぎ続けた。多分、2周目の方が速かっただろうと思う。時計は最初から付けていなかった。フィニッシュ時の時計を見ると、1時間を超えていた。ちょっと遅かったかなぁ。1時間は切るくらいでゴールしたかった。

 昨年は2周目で抜く事ができたメンバーは私より先着していた。1周目で私より前にいた若手メンバーより私が先着していた。私のすぐ後ろにいた年配メンバーにはだいぶ差を広げていた。2周目は1周目より少しだけ速かった様だ。

 事前にフリーフード、フリードリンクという案内があった。何を食べさせてくれるのかと思ったら、カレーライスと焼きそばだった。やはり海はこれだった。海では何を食べても美味しい。いいオーシャンスイム大会だった。

(No.589)


  
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