第2回軽井沢リゾートマラソン

2011年10月23日(日)天候:晴れ
記録:1時間29分29秒
順位:一般男子116位
参加費:4,200円

 
 LAP SPL. 5KmLAP
1Km4:004:00
2Km3:387:39
3Km4:3712:17
4Km3:5216:09
5Km4:2320:3320:33
6Km4:1524:48
7Km4:1329:01
8Km4:1133:13
9Km4:0337:17
10Km4:1241:2920:56
11Km  
12Km8:2149:51
13Km4:1654:08
14Km4:1758:25
15Km4:221:02:4821:19
16Km4:091:06:57
17Km4:271:11:25
18Km4:211:15:46
19Km3:511:19:38
20Km4:281:24:0721:19
21.1Km5:191:29:27 (1:29:29)

 新幹線のガードを上りきってから線路沿いを大会会場に向かって走り、スタート地点を通過すると残りは200mほど。
 やや上り気味のコースを最後の力を振り絞って走るが、なかなかスピードは上がらない。最低目標の1時間30分を切れるかどうかは微妙なところ。怖くて時計も見られない。時計を見て30分を超えていたら、そこで走る気力も失せてしまうだろう。大会会場に入りゴール地点の時計が見えてきた。まだ29分を過ぎたところだった。何とか最低目標の20分台だけはクリアできそうだった。

 今年は12月にアイアンマンのレースがあり、更に横浜マラソンは11月の横浜国際女子マラソン開催のため12月の同じ日の開催に変わっていた。そのため、秋のレースの予定は入っていなかった。そんな時にたまたまレースの案内が送られてきたので、軽井沢まで出掛ける事に決めた。

 朝一番の長野行き新幹線に乗るために、戸塚を5時過ぎに出掛ける。東京駅には6時過ぎ。6時24分発のあさま501号に乗車し、軽井沢には7時半過ぎに到着した。レースのスタートは9時。普通のレース感覚からすれば、会場に着いてからスタートまでの間隔がちょっと短いが、大会会場まで歩いて10分ほど、レースも走り込みの一環として走るなどを考え合わせれば、大きな問題は無さそうだった。遠出をして月例マラソンをする様なものだった。

 最近のマラソン大会は運営もしっかりしており、トイレなどの数も多く、レースの準備に手間取る事はあまり無かった。トイレに並びながらストレッチを済ませ、その後軽くジョグをしてアップを済ませた。寒いかと思っていたが走っていて暑く感じられ、少しのアップで十分だった。スタート地点は会場の目の前で、しかもゼッケン順の並びなので、そんなに焦って並ぶ必要も無かった。藪の中で小用を足し、パワージェルを口にしてから、10分ほど前に列に加わった。それほど混雑も無く、前から数列目に並ぶ事ができた。みんな整然と並んでいた。お笑いタレントのダンカンがゲストで来ていて、スタート前の緊張を和らげていた。

 レース自体は陸連が担当しており、運営はしっかりしていた。定刻どおり、9時5分にスタートが切られた。混乱も無くスタートした。私は無理をしないペースで走り出した。とりあえずの目標は5キロ20分30秒くらい。ゴールタイムは1時間27分くらい、1キロでは4分5秒から10秒の間くらいのペースで走りたかった。線路脇の直線コースを暫く走って、新幹線のガードをくぐるために坂を下って行く。帰りはこの道を上って来る。ちょっと大変だろうなとこのとき感じていた。

 ガードをくぐって駅の北口側に出る。プリンスホテルなど無いときには、こちら側が軽井沢の街のメインである。古くからの商店街や観光客相手のお店などが続いている。応援の人達も出て来てくれている。嬉しい限り。応援に応えるように頑張って走る。しかし古い街だけに路面はあまり良くない。雨は上がっているが路面はまだ濡れている。初めて参加する大会だけに、コースもよく分かっていない。コース図を見る限りは、ぐるぐるといろいろなところを回される。どこを走っているのか分からなくなるだろうと思った。マラソンを走るにはあまりいい条件は揃っていなかった。

 1キロ地点はちょうど4分。いいタイムだった。これ位のペースで行ければ十分と思った。距離表示は1キロ毎にあった。次の2キロ地点では3分38秒というタイムだった。そんな筈は無いだろと思って走っていると、その先の路上に2キロの表示があった。その時のラップが4分8秒くらいだった。こちらの方が正しいと思われる位置だった。書かれていた距離が正しければ、既に大きくラップが落ちてしまった事になる。しかしこのくらいのペースがちょうどいいのだろうと思った。こんな距離違いがこの先何箇所かであった。

 暫くするともう森の中、別荘地の敷地の中を走る様になる。何度もコーナーを曲がる。思ったとおり、そのうちに早くもどちらに向かって走っているのか分からなくなった。雨の上がった路面には所々水溜りもある。更に落ち葉があり、マンホールの上や溝の金属の蓋では滑りやすい。コーナーの水溜りや落ち葉に気を付けて、左膝の具合にも注意しながら走る。

 殆んど先頭の位置からスタートして、当初のペースからはだいぶ落ち、後ろのランナーにはどんどん抜かされる。後ろからのランナーに抜かされるのもひと段落し、落ち着いてきたところで、森の中の5キロ地点は20分33秒。上がったり落ちたりの1キロ毎のラップに嫌気が差しながらも、何とか20分半ばのタイム。まずまずこんなもんだろうと思って、このペースを維持するつもりで先を目指す。どこまで抜かされ続けるのだろうかと思っていただけに、少しは気が楽になった。しかし時折り後ろから抜かれて行くのはまだまだ変わらなかった。

 5キロを過ぎて暫くして5キロの関門。関門に掛かる事は無いけれど、こんなところで関門を作らなくてもいいのにと思う。もう少し走らせてあげてもいいのに。何人がここで停止させられたか。その先にまた新幹線の線路が見えてきた。今度は新幹線の上を越す。短いけれども少しばかり急な上り坂。上って行くと視界が少し広がるが、下ってしまえばまた森の中に入っていく。再び何度もコーナーを曲がって8キロも来た辺りか、今度は道も開けて少し明るくなった。今度は新幹線の高架の横を走っている。

 そのうちに先導のトップを行く電気自動車が走って来た。もう先頭が帰ってくるらしい。復路では12キロを超えている。こちらはまだ10キロにも到達していない。先頭はひとり。38分くらいのところですれ違ったので、先頭は3分くらいのペースで走っている。後ろにはランナーの姿は見えない。完全に独走体勢だった。そのうちに2人の若者、そしてその後ろからもパラパラとランナーがやって来る。そろそろ折り返しが近づいてきた事が分かった。折り返しの手前に10キロ地点。そのスプリットは41分30秒。5キロ地点では20分30秒だったので、この5キロは21分掛かった事になる。かなり遅い。

 走りの調子はあまり良いとは言えない。膝の調子も気になるし、この先どうなってしまうのかも分からない。それだけに無理もできない。

 折り返し地点の先に踏切が見えた。踏切を通過するわけにもいかず、仕方なくここに折り返し地点を作ったのだろう。そう思って走る。ちょっとした街の中なので、少しは応援の人達も出て来てくれている。しかし私は快調ともいえないので、もどかしい限り。初めての折り返しで、前後の位置関係も知る事ができる。私の前には女性がひとり。1キロを過ぎた辺りで早々と勢い良く抜かれた。依然として快調に走っていた。結局彼女は21分くらいでゴールしたらしい。私の若い時期にはいい勝負ができたかもしれない。ウェアは今流行りのスカートの様なウェア。実業団などではなく一般市民ランナーなのだろう。そうであればトップクラスの市民ランナーである。私の後ろにも何人かの女性が続いていた。しかし他の女性には負けたくなかった。

 折り返しは10.5キロ地点くらい。ちょうど半分が過ぎた。まだ膝に痛みが出るような事にはなっていない。不安な中で残りの半分を走る。折り返して来て新幹線の高架を過ぎた辺りで公園の中に入って行った。道幅は狭くマラソンコースには向いていない。他にもコースは作れただろうにと思ってしまう。

 その公園を抜けると元の線路脇のコースに戻り、折り返しに向かうランナーと対向する。今日の私は今までの走りからすれば遅い方だが、後ろにはまだまだたくさんのランナーが走っている。自分の走りに満足できないでいるが、この人達はどんな想いで走っているのだろうかと思ってしまう。

 新幹線の線路から離れていくとまた森の中。暫く走っていると、また前からランナーが走ってきて右折していく。2回目の折り返しがある様だ。そろそろ残りも3分の1くらいになってきた。脚の調子もあまり変わっていないので、そろそろ頑張ってもいいかもしれないと思う。最後まで不完全燃焼の様な走りでは納得できない。少しはペースを上げてみようかと思う。横浜マラソンでは、かもめ町の辺り。いつもラストのペースアップを図って行く辺りである。しかしコーナーが多いので、横浜の様な走りはなかなかできない。

 行きの5.5キロ関門の辺り、新幹線の線路を乗り越えて行った陸橋付近は復路の17キロ地点。給水所も用意されていた。きつくなってきた体に陸橋は辛い。力を振り絞って上る。上りきってしまえば、下りそして平らなコースになる。残りの距離もだんだん減ってくる。4分くらいのペースで走りたいがなかなかそんな風には走れない。ただ周りのランナーには置いていかれる事なく、並んで走るか、少しずつ離して行くくらいのペースに変わってきた。じっと我慢しペースを維持する。

 コーナーを曲がりながら細い道を走ってきて、最後に鋭角にコーナーを曲がって再び軽井沢駅前の道路に出てきた。残りは2キロも切ってきた。しかし今度は脚の方が言う事を聞いてくれなくなってきた。やはり走り込み、走行距離が少ないというのは否めない。それだけの脚力だった。

 軽井沢駅入口を通過して、最初にくぐったガードを再び走る。ガードの下りも20キロを走ってきた脚には辛い。無理もできない。タイムとしてはたぶん30分は切れるだろうというくらいのタイムで走っているはず。ガードをくぐって駅の南側に上がる。回りながら上る坂道が辛い。残りの距離も1キロと少し。ラストスパートでペースを上げたいところだが、なかなか上がって行かない。

 20キロ地点を通過、残りは1.1キロ。時計は24分を過ぎたところ。多分30分までにはゴールできるだろうという思いで走っている。ペースを上げているつもりだが上がっていかない。

 線路横のスタートした地点を通過する。フィニッシュ地点は大会会場の右側奥の方、ずいぶん遠くに見える。残りは200mほどあるだろうか。
 やや上り気味のコースを最後の力を振り絞って走るが、なかなかスピードは上がらない。最低目標の1時間30分を切れるかどうかは微妙なところ。怖くて時計も見られない。時計を見て30分を超えていたら、そこで走る気力も失せてしまうだろう。大会会場に入りゴール地点の時計が見えてきた。まだ29分を過ぎたところだった。何とか最低目標の20分台だけはクリアできそうだった。フィニッシュゲートを通過。時計は29分台30秒を超えずに済んでいた。苦しんだハーフマラソンだった。

 気温はかなり上がり、東京でも25℃を超えていた様だ。軽井沢でも気温は高かった。大汗をかいてしまった。こんなに気温が上がるとは思ってもいなかった。苦しんだのは上がった気温の影響もあっただろうか。しかし走ったのは殆んどが涼しい森の中だった。
 レース後は美味しい食事とアウトレットショップでの買い物を楽しんだ。

(No.544)


  
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