2002 鎌倉遠泳大会

2002年8月15日(日)晴れ、強風、波高し
種目:遠泳 3Km
記録:1時間05分54秒 43位/139人

 当日は、台風13号と日本海の前線の影響で風が強く、波もありました。私は、ウェットも着てるし、これくらいの波なら昨年もそうだったし、ジャパンでも波は高かったので、スタート前には何の心配もなく、大会に臨みました。現場には、中村さんやXAX戸塚のメンバーが応援に来てくれていたので、更に心強く思っていました。

 鎌倉遠泳大会は、申し込み時にフィニッシュ予想タイムを申告し、それに一番近いタイムで泳いだ人が優勝です。昨年私は、申告タイムと36秒差で3位をもらいました。今年は、XAXで鍛えられているし、昨年より5分ほど速い、1時間ちょうどで申し込みました。だいたい、いい線だろうと思っていました。入賞などというのは運の問題なので、殆ど意識にはありません。

 参加者は150人ほど。それを半分に分け、先発隊が9時半、後発は10時にスタートでした。一応私も後発組、そんなに速い方でもないので、真ん中あたりからゆっくりと出ていきました。風の影響で大きな波が押し寄せ、沖へ出るまでが大変でした。しかし、これ位は慣れたものと思いつつ、泳ぎ出しました。

 まずは沖へ300m、ここが一番大変だろうと主催者は言っていました。その通り、なかなか前へ進みません。しかし半分あたりまでは何とかこなし、近くに第1ブイも見えてきました。終わってみれば、この辺りがほんとに一番大変でした。大きな波がきて、自分の泳ぎとタイミングが合いません。後ろから付いていくと言っていた知り合いの女性も、なかなか進まないのを見限ったか、さっさと前へ行くのが見えます。進まないのと、先へ行かれてしまったので、焦りが出たのか、あっぷあっぷの状態になってしまい、息が上がってしまいました。

 何とか、ブイにたどり着き、今度はそこから左前方、沖合いに650m進みます。しかし、ここも高い波はやってきます。右オープンなので、波がもろに、顔にかかります。息が上がった状態で、呼吸もうまく出来ず、こりゃぁ参った、と言う状態です。このままでは危ういと思い、しばらく、ブイに掴まっていました。この時点で、リタイアも考えました。いや、リタイアしようと思い、ブイに掴まった様なものでした。

 まわりを見渡すと、ブイに向かって来るスイマーしかいません。ライフガードの様な人達は全く居ません。なんと言うことだと思いつつも、しばらくブイに掴まったまま、後ろから来たスイマーを全てやり過ごしましたが、それでも誰もやってきませんでした。ほんとに溺れていたらどうするんだと思っていましたが、そんなことを考えていたら、息も落ち着き、まわりに誰も居ないので、仕方がないので、次のブイに向かって泳ぐしかないと思い始めました。泳ぎ始めたら、なんとなく波も落ち着いたような感じがして、泳ぎやすくなっています。後ろには誰も居ないし、あとは、前について行けばいいだけでした。こうなるとしめたもので、落ち着いて前を追い、更に追い付いて行きます。やっと調子が出てきました。2つ目のブイに着く頃には本調子です。

 次は岸に平行なので、波の影響もあまりありません。前に見える人を追って泳げばいいので楽でした。そのうち、見覚えのあるウェットを前に見つけました。先行していた青山さんでした。なんとか追いついたと安心しました。しばらくは先のブイも見えませんでしたが、何度も泳いでいる海なので、だいたい見当はついています。気持ちよく泳げました。3つ目のブイをまわって、再び第1ブイを目指します。先にスタートしたピンクのキャップも追い越し、順調です。そのうちにやっと、追い越された女性の姿を見つけました。藤沢のプールでは彼女の前を泳いでいる手前、彼女に負けるわけにはいきません。日頃XAXの仲間に鍛えられた成果を出さなくてはと、力の限り泳ぎました。彼女の姿も前には見えなくなっていたので、たぶん追い越したのだろうと思いつつも、最後まで安心は出来ませんでした。

 私が掴まっていた第1ブイを廻れば、あとは、岸のゴールを目指すだけです。打ち寄せる波に乗って、ガンガン行きました。最後はXAXの練習会のつもりで、休み無しでゴールを目指しました。タイムは1時間くらいで戻って来たつもりでしたが、やはり、ブイに掴まっていた時間を入れると、少々余計にかかってしまっていたようでした。なんとか、無事にゴールまで戻ってくることが出来ました。みんなに出迎えられ、歓びのゴールでした。

 ちなみに、記録は1時間5分54秒、タイムの順位では43位。あれだけ休んだのに、昨年より20秒遅いだけでした。この程度の実力なのか、休んでも、波が高くても、昨年と同じくらいで泳げるだけの力が付いたのか、どちらでしょうか。しかし、結果としていい遠泳大会が出来ました。

 後から考えると、XAXのメンバーがたくさん応援に来てくれていて、300m泳いだ所でさっさとリタイアしてしまったら、なんと言われていただろうかと、ぞっとしました。もう一緒に練習はさせてくれないのではとも思いました。ほんとに止めないで良かったと思います。XAXの皆さん、応援ありがとうございました。

 息が上がってしまった時には、無理せずブイに掴まって休めば良いという事も憶えました。これで更に、パワーアップしました。佐渡ではどんな場面に遭遇しても大丈夫でしょう。
(2002/8/20)


  
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