第15回大山登山マラソン
2000年3月12日(日) 雨のちくもり
記録:46分14秒
順位:男子40歳代 5位/180人
1Km 3:36
2Km 4:00 7:36
3Km 4:12 11:48
4Km 4:10 15:58
5Km 4:26 20:24
6Km 4:56 25:20
7Km ---- -----
8Km ---- -----
9Km ---- 46:14
朝5時40分、目覚ましが鳴る。外を見ると雨が降っている。折角バイクで出かけようと思っていたのだが、ダメ。仕方なくバス・電車で出かけるように支度を変える。多少遅れてもいいつもりで7時ちょうどのバスに乗る。しかし、タイミング良く接続し、8時過ぎには伊勢原駅に到着していた。あとはのんびり、会場の伊勢原小学校まで歩いた。
いつものように、40歳代のスタートはいちばん最後の11時、それまで時間が有り余る。会場に着いてもまだ少し雨は降っており、出場者の控え室は教室に変わっていた。体育館は開会式場となるらしい。受付を済ませ、ゴールでの荷物を託してしまえば、しばらくする事はない。雨も小降りになり、体育館でやる予定だった開会式も、9時から外でやっていた。10時に最初の50歳以上がスタートするので、それに合わせて応援がてらアップを始める。その次の30代のスタートまで見てアップを切り上げる。教室に戻り、11時のスタートに合わせて着替える。大山では雪だということで、ランシャツは止め、長袖にする。10時45分頃に集合がかかり、前列に並ぶ。あとはいつものとおり、駅前まで全員で移動、スタート直前までわき道で待機する。
11時ちょうど、予定通り最後の組がスタートした。参加者はだいぶ少なく、200人を少し超えた程度だった。月例マラソンは卒業式で出られず、今年は直前に体調をくずしたこともあり、あまり無理せず、人の後ろに付いて行くつもりでいた。以前は狙っていた入賞なども、今年は全く気にもしていなかった。皆、普通の9キロというつもりでいるのか、スタートはいつも速い。しかし、この9キロは倍くらいの力を要するようだ。20人くらいの先頭集団ができ、その後ろを少し離れて走る。いつもと同じようなレース展開となった。しかし、ペースは無理しない程度に保った。1キロは3:36、無理したつもりはないが、いつもと同じくらいか、そのままのペースを維持する。次の1キロは、だいたい予想がついた。ほぼ予定通りの4:00、東名のガード手前が2キロ地点。これから先は、徐々に勾配がきつくなっていく。時おりぐっと登る坂もある。3キロのラップも毎年変わらず、4:12。そしていつもは次の1キロ、4キロ地点も同じタイムだが、今年はそれまでが少し遅いからか、ペースが4:10に上がった。
これから先は更に勾配がきつくなり、タイムは遅くなる。5キロは4:26程度だったか、自分は無理しない程度で走っているので、息もそれほどは乱れてはいない。ガラスに映ったフォームもしっかりしている。まだまだ充分余裕があった。今年から40歳代になった高城は出だし早々にとらえ、スピードではかなわない高橋も、6キロ手前でいつものように抜き去る。他にも前を走っていたランナーを次々にとらえ、順位を上げていく。20分前にスタートした20代、女性のランナーもぽろぽろいて、次第にじゃまになって来る。自分が何位であるかは判っていない。スタート時かなり前にランナーがいたので、10位台前半くらいまでは上がっているだろうと思っていた。
7キロ手前のきつい長い坂を終えると、ひと息付くことができる。しかしこの先、階段が出現する。最初のうちは一段抜きで軽く行く。まだ余裕もある。みやげ物店の間の階段を軽い足どりで進む。ここへ来ても、まだ前を捕らえられる。今年はなかなか快調である。太股に乳酸がたまって張ってくることもない。いつもは私の前の方を走っているようなランナーを次々とパスできる。山道となり、舗装も無くなると、本格的な登山道に変わる。雪がちらつき始め、下もぬかるんでいる。遅いランナーが前を塞ぎ、走りにくい。しかし、今年はいつもと違い、軽くパスして行ける。ひと声かけて、道を開けてもらう。
いつの間にか、残り500m地点まで来ていた。階段が600段位残っているようである。横から、7位とか6位とか声がかかる。どうせ違っているだろうと期待などはしていない。どうでもいいから前をとらえて走るだけである。体はとても軽かった。上の方から応援の声が聞こえてくる。もうすぐゴールのようである。またひとり捕らえる。今年はひとりにも抜かれていない。あっという間に、最後の階段に来てしまった。うそのように体が軽い。自分が信じられないまま、調子よく最後の階段を登る。まだまだ登れそうな勢いで、ゴールインとなった。ゴールして目の前に女の子が現れ、順位札をくれる。本当に入賞してしまったようだった。途中で掛かった声も、ほぼ当たっていたようだ。順位を見るとなんと5位!! 本当かと自分でもびっくりするくらいの成績であった。今まで目指しても届かなかったところへ、無心で臨んだら到達してしまった。上出来のレースであった。
入賞など思っていなかったので、待っているための支度など無い。寒い中、たき火にあたって待たされてしまった。しかし、その間に食べた七草粥とお汁粉はとてもおいしかった。いいレースになった。
表彰式は12時半頃から始まった。賞状と楯、さらに阿夫利神社からは讃詞と記念品の丸盆、そしてお酒まで戴いてしまった。こんなにたくさんもらったのは初めてだった。終了後は背中に背負って、いつものように走って帰ってきた。
今日は名古屋で女子マラソンが行われていた。高橋尚子も、ひとりシドニーを目指して頑張っていた。
せっかく入賞したレースだったが、家に帰って、レースのデータを取ろうとしたら、突然時計が壊れ、データは消えてしまった。そのため、記録はレース中に確認したもの、確かではない。
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