第25回河口湖マラソン練習会完走記
――練習として河口湖マラソンを走り、そして感じたこと――
2000年11月26日(日) 天候:晴れ
種目:フルマラソン
記録:3時間14分59秒 399位/7800人
1月の館山マラソンに向けての走り込み練習というつもりで、河口湖マラソンにエントリーしました。
走る前の予定では、キロ4分半から5分の間で、イーブンペースで走りきるつもりでした。これについては、全く予定通り、申し分のないレース展開でした。スタートしてからゴールするまで一度も止まらず、ペースも落ちず、レース展開としては、素晴らしいレースと言えたでしょう。
整列は、陸連登録選手の後、スタート地点までは20秒ほど。最初はゆっくり行くつもりだったので、問題ない位置でした。無理無い走りで、まわりにペースを合わせ、徐々にペースを上げていきました。5キロのチェックポイントを見逃し、10キロ地点で46分。スタート時の遅さを除けば、たぶん、キロ4分半程度で走っているつもりでした。15キロ地点でのラップが23分14秒、4分半からは10秒くらい遅いと思いましたが、練習でもあるし、気持ちよく走れていたので、少しペースアップする程度のつもりで走り続けました。次の5キロでは10秒くらい上がりましたが、この程度で十分で、それ以上ペースを上げるつもりはありませんでした。以降はペースが下がらないように気を付けるだけでした。
マラソンの42キロは、ペースを落とさないように走るのできついとか、河口湖のコースはほとんど知り尽くしているので安心だとか、そんなことを考えながら、ペースの維持に気を付けました。きついわけではないけれど、楽でもなく、まあ楽しく、課せられた課題に向かっていくという、チャレンジャーの立場で終始レースに臨みました。
30キロを迎え、5キロのラップはほとんど23分前半で走りきり、あと残りは12キロ。普通のレースであれば、ここで2時間と少々。残りをキロ4分半で走りきれば、充分サブスリーというタイムです。そしてここで練習は終わりにし、これから先は、サブスリーを狙うつもりで、レースと思って走りました。後半になって、それまで4分40秒程度で走っていても、抜く一方だったのが、更にペースを上げたので、普通電車と特急電車の違いくらいに、気持ちよく前のランナーを捕らえていきました。最後の5キロは、持っている力を全て出し切るつもりで走りきりました。ウィンドウに映った姿を見ても、余裕のある走りで、納得がいきました。気持ちよいフィニッシュを迎えたつもりでした。
しかし、です。自分の思ったとおりのレースができ、3時間15分という、練習としてはかなり速いタイムを出したにも関わらず、ゴールした瞬間の気持ちは、『・・・・・・』。
最初からある程度余裕を持って走り、レース中もまわりを観察するくらいのゆとりがあり、走っている最中は何の問題もなく、練習としては充分目的を達成したと思いました。しかし、マラソンというレースは、最初から一生懸命走るものだと、その時思いました。練習と思いつつ走り、最後は気持ち良く走りきったものの、何か達成感の無いレースでした。サブスリーを目指して、最初から全力で走り、それで3時間を切れなくても、それはそれで、走りきった達成感と、目的を果たせなかった悔しさが有った方がずっといいと思いました。
そして、更に思いました。サブスリーを達成した事のない人には、サブスリーを達成した時の喜びが分からない。アイアンマンに行った事のない人がアイアンマンの素晴らしさが分からないのと同じ事だと。ならば、この喜びを味わってもらうために、みんなにサブスリーを達成して欲しい、是非みんなにアイアンマンに行って欲しい。私は幸いにも、今年アイアンマンを体験することができました。塚越会長が事ある毎にアイアンマンの素晴らしさを語っていたのを、身をもって実感することができました。自分だけでなく、経験したことのない人にも是非体験して欲しい、体験してもらいたいと。
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