第19回横浜マラソン
1999年11月14日(日) 晴れ
種目:21.1Km
記録:1時間21分09秒
順位:総合85位/2046人
今年のマラソンシーズンに備え、走り込みは500キロを超え、初めて体重を3,4キロ絞った。そのお陰か、体はとても軽い。スピードのキレもなかなか良い。11月に入り2つ目のレース、横浜マラソンでその成果を試すことになった。天気は最高、寒くもなく、暑くもなく ――例年よりはやや暖かいか。しかし、走るには絶好である―― いいコンディションのもと、レースができそうである。
数年前から「車椅子」のレースがハーフマラソンの前にスタートする。今年の車椅子は10キロのようで、ハーフの前に完全に終了してしまうようである。そのぶん、ハーフのスタート時間が遅くなり、今年のハーフは10時20分にスタートである。
家を7時半過ぎに出る。会場の山下公園には8時半頃到着し、すぐに受付、しばらくゆっくりして9時20分頃からアップを始める。軽いジョグとストレッチを充分にする。いい感触がする。軽く汗をかいたあたりで引き上げる。あとは素早く着替えて、いつものように上にTシャツを着て早めにスタート地点に向かう。それほど寒くもないのでTシャツは無くても大丈夫だが、念のため。脱ぎ捨てたTシャツもいつもはレース終了後拾いに行くのだが、今年は暖かいせいか、拾ってくるのを忘れてしまった。無くなっても良いTシャツなので特に問題は無いが、ゴミを増やしてしまった。
10時過ぎからいつものように開会式が始まり、あいさつ、注意事項が毎度のようにある。無くても良いのだが。スタート5分くらい前から全体が徐々に前に移動し、10秒前から最後の10mを進み、スタートが切られる。いつものように、着ていたTシャツを投げ捨て、次第にペースを上げる。
今日の走り方は、やや無理をするくらいのペース。これをできるだけ維持できるように走るつもりでいた。タイムとしては、1時間20分程度、あるいは20分を切る位を目標にしていた。この横浜マラソンは、私の感覚でいうと500mほど長い。20分で走れば、ハーフの記録は大幅更新ということになる。私の今までのハーフの記録は、1時間20分を少し切っているところである。今年の準備をもってして、このあたりを更新したいところだ。
ゴール前を通過し、坂を上りきったところで1キロ、3分46秒。なかなか良い出足。途中、岡野が抜いていく。スピードがあるなと思いつつも、どこで追いつけるか楽しみであった。上った道を下り、それを利用して少しペースアップ、まわりのペースに合わせる。前方には高橋清一、平地では私より速い。どこまで食らいついて行けるか。
2キロは3分44秒、なかなか良いペース。スピードが落ちないように努める。今回はいつものように、ずるずると落ちていくようなことが無い。それだけはやめたかった。首都高速の下を過ぎ、右折して3キロ地点、ここも順調。3キロが11分17秒、なかなかである。産業道路を海釣り埠頭に向かう。いつもペースが落ちるあたりだが、じっと我慢。4キロ表示はトラックターミナルの中。ややペースは落ちたか、距離違いか。この横浜マラソンの距離表示はとてもいい加減である。ラップが同じであれば距離は合っているし、違えば距離違いと考える。
チェックポイントのひとつである5キロは18分58秒、満足のいく結果だ。さすがにまだこの辺りでは距離のずれもない。その先、シンボルタワーのまわりをぐるりと廻り、6キロの給水ポイント。距離表示は見逃すが、水はとる。水が入ると気合いも入り、ペースアップ。海釣り公園わきのコースは曲がりくねってはいるが、平らで走りやすい。7キロ地点はそれを抜けたところだが、どうも距離が違う。1分 ――200m―― 以上は違うようだ。それを過ぎ、何度か曲がって元の産業道路へ戻ってくる。
10キロのランナーが折り返しへと向かっている。後ろの方の遅いグループのようである。産業道路を今度は本牧埠頭方面へ向かう。こちらは路面が悪い。いいところを選んで走る。10キロ表示は無かったのか、見落としたのか、10.2キロの関門表示はあった。これではタイム計測にならない。ちょうどかもめ町の中間あたり、これからぐるりとまわって陸橋へと向かう。もはや、いい加減な距離表示はあてにせず、自分のペースで走る。
前方に疲れの出てきた走りの岡野をとらえる。追い越すのも、もう時間の問題だ。かもめ町の交差点を通過し、立体交差の上にあがる。白バイのランプが見え、そろそろ先頭が折り返して来そうな気配だった。トップはちょっと速すぎる感じだ。左に折れて、下った頃には、もう先頭は通過してしまったようだった。そのあと、ぽろぽろとトップグループのランナーが帰っていく。知ったランナーは居ない。塚越も見えなかった。前にいる知り合いは2,3人、なんとか追いついてやろうと思う。これからが勝負のペースアップだ。
ちょうど折り返しで川俣をパス。今年はずいぶん早めに抜き去る。あと、前にいるのは高橋、月例の常連、そして田町の若者である。田町の若者はもうすぐ目の前に見えてきた。折り返しに向かうランナーからも声がかかる。最初は中村、しばらくして堀さん、あと何人かいた。第2折り返し、陸橋を越え、そろそろ更にペースアップを図る。
14キロ地点、あと残りは7キロほどだ。フルでいえば、35キロを過ぎたところ、これからが勝負だ。残る力を全て出しきって走るくらいのつもりでいる。いいスピードで走れている。かもめ町をぐるりとまわって15キロ地点、給水所でもある。水を取って再び気合いを入れる。カーブを曲がったところに10.2キロの関門。ぱらぱらと走ってくるランナーの中に、鉄人の平井さんを発見、残念ながら打ち切りとなった。
残りも5キロほどとなり、いつもペースアップを図り、前のランナーを捕らえていく辺りで、今年もぐんぐん順位を上げる。いつもこの辺りはペースが上がるいいポイントである。日産前を通過し、左折して残りは3キロ。前を行くランナーはあまり多くない。もう余裕は無くなってきたが、まだまだペースは維持できる。スピードの落ちたランナーを捕らえるのはたやすい。残り2キロ地点には給水所。最後の水を取り、ラストスパートのつもり。今年は体重も落とし、走り方も考えたので、スピードには少しだけ自信も付いた。ハイペースを維持し、更にラストのペースアップを考える。
残り1キロの表示があってから、陸橋を上る。ひとり後ろからペースを上げてくるランナーがいた。私よりも年輩のようである。ここで負けるわけにもいかずと、ペースアップ。のぼりでは先行したが、下りで先に行かれる。勝負はラスト300mと平坦になったところで、鍛えてきたスピードを発揮し、先行する。さらにラストのターボを全開。しばらくは離れたようだが、再び敵もペースを上げたようで、並んできた。残り50m、ここで更に無理をしても無駄と思い、そのままの位置でゴールに入る。
タイムはもう少し良いかと思っていたのだが、21分を過ぎてしまったところだった。20分台は余裕で出たかと思ったが、この横浜マラソン、なかなか手強い相手だった。ゴール後は、RCチップを外してTシャツをもらい、そのまま着替え場所へ直行。珍しく、佐藤善久が応援に来ており、西山と3人でビールを酌み交わして労をねぎらった。順位的にも(まだ不明だが)、タイム的にも、満足のいくレースとなった。
来週の大田原マラソンが楽しみである。
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