1999 彩の国さいたまマラソン 兼 全日本マスターズマラソン選手権
1999年2月7日(日) 晴れ
記録:2時間57分29秒
順位:マスターズ男子40-44歳 10位/35人
| 5Km | | 20:32 |
10Km | | 20:47 | | 41:19 |
15Km | | 20:37 | | 1:01:57 |
20Km | | 20:47 | | 1:22:44 |
25Km | | 20:42 | | 1:43:27 |
30Km | | 21:03 | | 2:04:30 |
35Km | | 21:16 | | 2:25:46 |
40Km | | 21:43 | | 2:47:30 |
42.2Km | | 10:00 | | 2:57:30 |
土曜日、上尾へ向かう。毎回さいたまマラソンは、前日に上尾のホテルに宿泊する。1時頃公田を出て、ちょうど2時間ほどで上尾に到着。ホテルに荷物を置き、早速受け付けに向かう。今年も昨年と同じ様な受け付けのトラブルがあり、マスターズ部門への申し込みのはずが、一般の部に入っていた。事前に分かっていたので対処は済んでいたが、名簿は一般部門に載っていた。それ以外は特に問題は無かった。土曜日は他に用事は無く、食事と朝食の買い物を済ませて早めに寝る。起床予定は5時。
4時45分、ホテルの目覚ましが鳴る。自分で持って行った時計もあったのでもう少し寝る。が、その時計の目覚ましのセットを忘れていたので、結局寝過ごし、あわてて起きたのは6時過ぎだった。ただ周りが暗かったので、少し安心する。しかし、出掛ける予定は6時過ぎだったので、慌てておにぎりを食べ、カーボショッツを飲んで出掛ける。まだ遠くから来る人に比べれば余裕だった。
競技場はまだまばらで、好きなところに場所が確保できた。とりあえず、予定のメインスタンドのてっぺんに陣取る。暫くするうちに、参加予定のメンバーがやって来る。岡野、対馬、宇都宮、瀬川だった。スタート1時間ほど前の7時40分から軽くアップを始める。サブグラウンドで軽いジョグとストレッチ。まずまずの様子。30分ほど汗を流す。着替えて15分程前にスタート地点に向かうが、まだ殆ど人がいない。のんびりしたものだと感心する。参加者は4,000人、自分のレベルをきちんとわきまえているのだと思う。10分程前になってやっと周りに人がいっぱいになる。簡単な開会式が行われる。「1分前」と言った直後、間違えたのか、ピストルが鳴る。みんなびっくりするが落ち着いている。
8時40分、今度は間違いなくピストルが鳴り、スタートを切る。今年は暖かく、コンディションは良い。いつもの様にランシャツの上にTシャツを着ていたが、脱いでも寒くはない。スタート直後にTシャツをコース脇に投げ捨てる。多分帰って来ても残っているはず。スタートは前から3列目あたりだが、最初はややゆっくりくらいのペースでちょうど良い。たぶん5キロ20分程度でいけるだろうと思う。走り出しはスムーズに行ける。渋滞は全く無い。
競技場を出て暫くして右折、旧中山道に出る。そこから上尾駅前を通り、桶川、北本駅を経て13キロ地点までずっと北上する。主要街道だけに車の往来も多い。渋滞を気にしながらも、走りは気を抜かない。
桶川駅前がちょうど5キロ地点、最初のチェックポイントとなる。予想通りの20分32秒、全く思ったとおり、ここまで全く問題は無い。そのままのペースを維持しているつもりではあるが、やはりそのまま行けばペースは下がってしまう。無理に上げようとはしないが、落ちないようにと努力する。途中、7キロの表示地点でラップが8分15秒程になっていた。やはりやや遅いと思いつつ、後半の負担にならない様に少しだけペースを上げてみる。ペースメーカーを連れた女性ランナーが後ろから抜いて行くので、それに付いて行くようにする。少しはペースが上がっただろうか、10キロ地点の北本駅では20分47秒、やはりラップは落ちてしまっていた。もう少し積極的にペースを上げる様に努める。
まだまだこの辺りではチェックポイントまであっという間に来てしまう。13キロを過ぎ左折、そしてすぐ13.5キロの最初の関門がある。ペースは少し上がった様な気がした。給水所で水を取る。そして次には最初の大きなアップダウンがある。軽くのぼりさっと下る。ややペースが上がる。そのペースを落とし切らないように走る。
15キロ地点は荒川の橋の上。ラップは20分37秒、1時間01分57秒、まずまず。最初の予定通り、15キロを過ぎ、1時間が経過したので1個目のカーボショッツを取る。給水所の手前で飲み、その先の給水所で水を飲んで流し込む。あとは30分毎にひとつずつの予定である。多分このペースで取って行けばエネルギー切れになる事は無い。ペースとしては速い方ではない。できればもう少し速い方が良かったのだが、思った様に走れていない。体も少々重い感じがしている。橋を越えると、この先は田舎の風景に変わる。変化にも富んできて、これまでよりは走り易くなる。気分転換により調子が上がってくるのを期待する。給水はほぼ2.5キロから3キロ毎に1つずつ。初めのうちはあっという間という感じ。5キロ毎の表示も調子良く現れてくる。
20キロは20分47秒、ややペースアップしたか、1時間22分44秒。そしてその先、中間の表示、1時間27分11秒という時計。2時間55分を狙うとすれば、速いタイムではない。しかし目標を3時間以内に置けば、ほぼ問題無さそうなタイムではある。後半も同じだけ掛かっておよそ2時間55分というところだ。半分終わり、体調を考えても、サブスリーは問題無さそうに思えた。
半分過ぎたところで2回目のカーボショッツタイムを迎える。給水所を確認したところで口にする。距離にすれば23キロあたり、しばらくすれば25キロとなる。20分42秒、ペースとしては悪くない。落ちている様に感じはするのだが、タイムは悪くない。1時間43分27秒。前回とは違ったコース部分もあった様だ。桜並木の部分があった。以前は通った事が無かったと思ったが、やはりそうだった。この辺りは細い道をくねくねと曲がった。アップダウンも割りとあったのだが、変化に富み良かった。
そのうちに30キロ、21分03秒、トータル2時間04分30秒。だいぶ遅い。サブスリーとしては最低限の通過タイムだ。しかし、切れるという確信は持って走っている。30キロも過ぎればそれまで好きな様に飛ばしていた連中もどんどんペースダウンしている。今度はこちらが抜いて行く番だ。私を抜いて行くランナーは殆どいない。たまに1人、2人いる程度。それも大幅にペースが変わるわけでもなく、すぐ前で走っている。しかし女性は力強い。ペースも落ちず、ぐいぐいと行っている。ここからの5キロがいちばん辛いところ。残りは12キロ、あと1時間。しかし35キロまで行ってもまだ7キロはある。
35キロが体力的にも精神的にもいちばんきついところだ。きついながらもじっと堪えて35キロは21分16秒、2時間25分46秒。21分を超えてしまっていたが、まずまず。残りは7キロ。何とか残りがキロ5分でもサブスリーは達成できそうなところまできた。しかしカーボショッツの助けは必要である。給水所も無かったが、たまらず、少々早めに取る。私設のエイドがあり、そこで水を貰って口の中をさっぱりさせる。助かる。
もうそろそろ街中の風景に変わってくる。住宅街といったところだ。自分の気持ちとして、気分良く走っているという感じではない。そのため、入賞を考える様な余裕も無い。多分だめだろうという感じ。しかし、たまに同じカテゴリーのゼッケンのランナーを抜き去る。少々希望を持ったりもする。残り5キロの表示も見えてくる。20分ではカバーしきれないものの、25分掛かることも無さそう。25分掛かっても何とか3時間は切れるところまで来ている。残りの表示は1キロ毎に現れる。タイムだけはチェックするが時計には記録しない。時計を見て、憶えておく元気も無くなってきた。
街中まで戻ってくると、コースもだいたい憶えており、気分的には楽になってくる。高崎線のガードをくぐると残りも3キロ程。ここに来てガードの上り、下りはとてもきつい。無理をすると、脚がつってしまいそうな感じもする。とてもきつい。ペースもだいぶ落ちてきている。上げたい気分だが上がってくれない。昨年は渋滞で止まっている車に気をつかっていたが、今年はそんな余裕も無かった。
上尾駅前を通過すると、残りも2キロほど。最後の給水所で水を取り、元気を取り入れる。40キロは21分43秒、何とか21分台で収まっている。2時間47分30秒、ラストと思うがペースは上がらない。あともう10分だ、何とかサブスリーは問題無さそう。しかし目標タイムには程遠い。体もきつく気分的にも盛り上がらない。そんな中、競技場が見えてくる。
ラストは競技場の周りを1周半させられる。とりわけ1周目はきつい。2周目に入っている人が羨ましくなる。ペースは落ち込んでしまう。仕方なく足を進めている様な感じである。何とか1周回り、元の入り口まで回ってくるが、あと半周、とても辛い。タイムも56分台を目標とするが、そこまでも及ばなそうである。
競技場のゲートをくぐった辺りでそろそろ57分。あと150m程だがとても辛い。ラストスパートにもならない。重い足を進め、ラストの直線をやっとゴール、という気持ちで進む。何とか57分台前半、30秒までには入った様だ。ゴールしても残りの元気は無く、そのまま止まってしまった。やっと終わったという気持ち。3時間は切っていたが、サブスリーを喜ぶ元気も無く、目標に及ばなかったという気持ちの方が大きかった。疲れたレースだった。
スタンドに戻る途中、スタート時に投げ捨てたTシャツを拾い、スタンド下で汗を流した。暫くしてスタンドに戻ると、見た顔、岡野。何と3時間を切り、2時間56分43秒で先着していた。
同日行われた別大マラソンでは、会社の昼休みに神宮外苑で会ったS&Bの武井が後半踏ん張り、2時間10分で3位入賞を果たしていた。
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