第14回大山登山マラソン
1999年3月14日(日) 晴れ
記録:48分39秒
順位:総合56位/906人 男子40歳代14位/198人
| 1Km | 3:34 | |
2Km | 3:54 | 7:28 |
3Km | 4:08 | 11:37 |
4Km | 4:12 | 15:49 |
5Km | 4:32 | 20:22 |
6Km | 4:38 | 25:01 |
7Km | 5:11 | 30:12 |
8Km | 7:48 | 38:01 |
9Km | 10:38 | 48:39 |
もう何度目か、毎年恒例の大山登山マラソン。登るのはつらいが、毎年楽しみにしている。順位も、いつももう一息、今一歩というところで入賞は果たせていない。
先週に引き続き、バイクの練習も兼ね、伊勢原までバイクで出かけた。距離は思った程なく、35キロ。約1時間半の距離だった。7時少し前に出発。予定どおり、8時半少し前に到着。
受付さえしてしまえば、あとはのんびり。40才代のスタートは一番最後の11時。スタートの整列までも、あと2時間ある。普通はゴール地点に荷物を送るのだが、今回も走って帰って来るからということで、何も送る必要はないと思っていた。何もしないでのんびりとし、10時頃から最初にスタートの50才代を見がてら、アップを始めた。ジョグとストレッチで軽いアップをして、会場へ戻ってきた。それでもまだ余裕があった。暖かいので、さっと着替え、さっさと整列の先頭に並んでしまった。ということで、今回もスタートは一番前。
10時50分頃、スタート地点の駅前に向かう。駅前の鳥居の前でスタートを待つ。スタートラインに並び、今にもスタートという頃になって、気が付いてしまった。いつも走って帰ってくるとはいえ、着替えのTシャツとタオルくらいは送るのだが、今年は何を考えていたのか、いっさい送らなかった。スタート直前になってそれに気が付いてしまった。しかしもう遅い。幸いにも、今年は暖かく、ゴール地点でも十分暖かいようで、それが救いだった。
気にかけながらも、11時ちょうどにスタートを切る。先頭から出たのはよいが、皆速い。あっという間に置いて行かれる。私の前には30人くらいは居た。今年は皆速かった。無理をせず、離されない程度に後ろについて行く。振り返ると、私の後ろには誰もいなかった。私が先頭集団の最後だった。
1キロは、246号線の交差点、3:34で通過した。ほぼいつものペースだった。ここまではほぼ平坦、しかし、あとはもうどんどん上って行く。キロ4分のラップも危うくなる。そして、平地で速くても力の無い者はどんどん落ちていく。
東名高速ガード手前の2キロは3:54、ペースは落ちたものの、なんとかまだ4分は切っていた。先週の三浦もそうだったが、バイクで会場まで向かうというのはやはり負担なのか、走っていて結構つらかった。もうこの先は、平らなところはなくなり、きついところでは、上っている事がはっきり判るような傾斜である。
3キロはキロ4分を超え、4:08、前にいたランナーも徐々に落ちてくる。それを一人ずつ拾っていく。前からだけでなく、後ろからもランナーはやってくる。そういう人には、残念だが付いて行けない。初めからあきらめてかかる。
4キロは、4:12、バイクで来たのがこたえてきたか、いつもより少々遅い。もう順位も入賞を狙えるようなものではなく、先もまだあることから、少し気持ちを入れ替え、楽をしようと考える。肩の力を抜き、リラックスして走る。
5キロは4:32、もうだいぶスピードは落ちてきている。しかし、ずっと前に居た知り合いのランナーも、すぐ目の前まで落ちて来ていた。少しずつだが、順位は上がってきている。6、7キロ地点ともなると、勾配はかなりきつい。しかし、これは私の得意とするところで、タイムは遅いが、順位はかせげる所である。一番きついのは、6.5キロあたりから、大山のバスターミナルまでの500mほど。まさに道が目の前にあるような気がしてくる。そんなところをかけ上がり、順位はだいぶ上がった。20分先に出た女性、若者のグループの歩いているようなランナー(?)もだいぶ抜き去る。
20番などという声も聞こえてきた。バスターミナルを過ぎ、ついに大山の参道に入っていく。ここから階段が始まる。初めのうちは、2段づつ上れる。すぐ後ろにはランナーの荒い息づかいが聞こえてくる。たぶん、同じ年代である。こちらもきついが、後ろもきついだろう。
無理して競争しようなどとは思っていない。先に出発したランナーがじゃまになる。暖かいせいか、一般の登山客もいて、結構混雑している。ケーブルカーの乗り場あたりまではなんとかスムーズに行けたが、その後は、またつらい。今度は本格的な山道となり、足元もだいぶ荒れてくる。注意しながらも、走って上る。しかし、疲労もピークとなり、歩いてしまう場面も出てくる。その後も、走りたいという気はあるが、階段がきつく、歩くのがやっとである。あと1キロ地点に到着。まだ階段は800段以上あるらしい。
もはや、ほとんど歩きとなる。あと10分でゴールできればいい方だ。後ろからの声はいつの間にか聞こえなくなっていた。前に行ってしまったのだろうか、抜かれたような気もするが、それもわからない。ラストは直登、頭のずっと上の方にゴールがある。
しかし、そのゴールゲートもはるか上で見えない。ゴール直前、知り合いから声が掛かる。
『10番そこそこ、前に追いつける』 と。冗談じゃない。
『よしてくれ!』 と思わず声が出る。
上るのがやっとの状態で、今さら頑張れるわけもない。なんとか最後は力をふりしぼり、階段をかけ上がる。しかし、ゴールはもう1m先、その1mもいやというくらいつらい上りだった。やっとゴールまで歩を進めると、ゴールイン。そこで順位を確認されて、14位とのこと。
『これ、特別賞』
と、目の前に差し出される。何だかわけのわからぬまま受け取り、レース終了。何でも、もらえるのはいいことだと、気をよくして神社への階段を今度はゆっくりとのぼる。暖かいのが幸いし、荷物を送らなくても寒い思いをしなくて済んだ。汗をかわかし、着てきたシャツをもう一度着込んで下りの準備を始める。まだ階段を上ってくる人がいる中、ゆっくりと上ってきた階段を下る。毎度のことだが、よくこんなところを上ってきたものだと感心する。もう人と競うこともなく、のんびりと下りの道を伊勢原の街まで気持ち良く走って帰ってくる。
帰って来てみれば、もうすでに、記録速報が出ている。止め忘れた時計では自分のタイムがわからず、速報板で自分のタイムと順位を確認する。14位、48:39、昨年より順位は3つダウン、タイムは2分以上もダウンしてしまっていた。しかし、40才になった人が私より前に2人もいたので、まずは納得する。毎度のことながら、つらいレースだ。もう来年は順位のことなど気にせず走れそうだ。
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