第11回全日本ショートトライアスロンin伊豆大島

1999年6月12日 土曜日 天候:晴れ
種目:Swim 1.5Km、Bike 40Km、Run 10Km
記録:2時間15分10秒 34位/264人

 Swim27:39(60)
Bike1:07:10(49)
Run40:21(18)

 いつもと違って前日まで仕事。当日の土曜日、朝早くに起床、5時半過ぎに家を出発。割合に車が多い。朝早くなら、1時間程度で熱海港に着くかと思っていたが、途中何ヶ所か停滞し、予定より30分遅れの7時頃到着。一度港まで行き、荷物を置いて関谷さんご指定のお宮の松の駐車場へ行こうとした。料金を調べるとどこも同じ。結局、港の駐車場に停める。昼食の買い物をして戻ってくると、もうみんな揃っていた。

 自転車を積み込み、9時10分に大島に向け出航。少々寝不足のため、船の中では横になる。10時頃に早めの昼食を取る。あとは、レース前にカーボショッツでも取れば十分だ。その後は再び大島へ着くまでゆっくりする。天気は快晴、暑くなりそうだ。11時20分、予定どおり大島・元町港着。

 バイクは組み立てたままなので特に何もすることもなく、選手登録をし、ゼッケンを書き込んで受付終了。宿へ入ってレースの準備を進める。宿のご主人の好意で、磯辺餅が出てくる。カーボローディングのつもりで、2個も食べてしまう。

 準備も完了し、1時少し前に会場へ向かう。今回はショートだということで、ウェットスーツの下にランシャツを着込んでいるということくらいで、特に変わったこともない。ただ、ショートの大会は大分久しぶりだ。東京港の大会以来かもしれない。スイム準備に少々手間取り、アップを十分にすることもできなかったが、ひと通り泳いでくる。今回のスタートは、1ウェーブ100人ずつの3ウェーブに分かれており、合計300人弱、ほとんどバトルも無さそうだ。

 第1ウェーブが、1時30分にスタート。ひとりだけ遅れていたのが目立っていた。そのあと3分後に第2ウェーブの私達がスタートする。100人というのはあまり多くない。まわりにぱらぱらといった感じ。みんな遠慮しているのか、それほど速くないのか、自然に私のスタート位置も前の方になってしまった。コース取りを考え、なるべく右端の方に寄る。

 1時33分スタート。一呼吸おいて出ていく。バトルはほとんど無い。波もなく澄んでいて泳ぎやすい。少々うねりが有る程度、潮の流れがあるのか、前半はやや泳ぎにくい。波に向かって泳ぐ感じだった。しばらく泳いで落ち着いた頃、あごに何かからみつく。細いひもか髪の毛がからんだ感じ。手でさわっても何もない。少しびりっとしたので、くらげかもしれない。何とも無ければと良いかと思いつつ、ぴりぴりする感じを楽しむ。以前にも何度か刺されたことがあり、ぴりぴりしているくらいの方が記録が良い。ショックで死んでしまうことも無さそうなのでそのまま泳ぐ。

 うねりはあるが、バトルもなく泳ぎやすい。水も透き通っているので、前の選手を目標に泳ぐ。コーナーのブイも見やすく、泳ぎやすい。コンディションが悪くないのにタイムが悪いのは実力のせいか。1周目の半分も来ると、もう先に出た白いキャップが見えてくる。このあたりではまだ良いが、そこそこ泳ぐ人が邪魔になる。他人の邪魔だけはしないでと願うだけだ。何度かコース取りを変えざるを得なくなる。後半は泳ぎやすく、前半は潮の流れが逆のようであった。仕方がないのでガマン。もう少し落ち着いてフォームを考えながら泳げればいいのだろうが、やはり海に不安を持っているのか、何年やってもこれは変わらない。

 2周目も後半となり、最後の直線では大分ばらける。どっちに泳げばいいのか見定まらない。右側のブイを目指して泳ぐ。ブイを右に曲がりラスト100mほど、赤と白のキャップがパラパラ、結構速いところだろうと気を良くして計時地点へ向かう。時計を確認して27分台、まずまず。ウェットがなかなか脱げず苦労する。私のまわりの何台かのバイクは無い。すぐそばの安川さんのバイクは確認。

 バイクの準備が整い、スタート前にカーボショッツ1つ。スタート地点へ向かう際、中村さんのバイクを探すが見あたらない。赤のカレラは無いようだ。仕方がない。バイクは、先日の厚木のようなわけには行かなかった。往路は路面も良く、追い風でスピードはかなり出る。簡単に45キロくらい出ている。だが、ランの折り返し地点を右折し、内側の道路に出ると最悪。路面が悪く、道も狭い。なかなかペースは上がってくれない。しかし、抜かれることもほとんど無く、自分なりにはそこそこペース。

 だが、結果は中村さんから4分差、秋葉さんにも2分差をつけられている。この間の厚木は何だったのか、レース前から言っていた絶好調の中村さんのバイクにはとても及ばなかった。敗因はこれしか無い。秋葉さんにも最後に追いつかれており、やはりショートは気を抜けない。しかし、それでも追い風のおかげで40キロを65分程度では走っており、好タイムには気を良くしてフィニッシュする。

 バイクラックに向かうと、赤のカレラ、どれ位先に行っただろうか。カーボショッツを2つ手にする。1つはスタート前に、もう1つは背中に入れる。あとは前を行く中村さんを追って走るだけ。厚木の時のような腰の重さもなく、走り出しは快調。公園の入り口に友人の応援、気合いを入れて前を追う。直線に出るが、前方にそれらしき姿は見えない。どれくらい先にいるのだろうか。追いつけると思いながら走る。ペースは快調で結構速い。追いついてきたランナーも引き離す。

 このコースでは、数年前に40分を切っており、今回も40分は切れる位のつもりでいた。追い風が吹いているので走り易いのだが、体に風を感じず、陽射しもあり背中が暑い。エイドでは後頭部に水をかけて冷やす。ランナーを何人かとらえるが、鉄人のパンツ姿は見えて来ない。そのうちに、ぽつりぽつりとゴールへ向かうランナーが帰ってくる。100番台のランナーを何人か迎え、バイクで何回も通った折り返しにだんだん近づいて来る。

 もうそろそろだろうと思っているところへ鉄人のパンツ。その時は、これなら何とかなりそうだと思い、中村さんに声をかける。追撃態勢に入るのだが、意外にも折り返しが遠い。あれれ、結構離れているではないかと思う。だが追いかけるには変わりはない。前のランナーを目標に、その先の中村さんを目指す。折り返してみると、前には誰もいない。中村さんの影も見えない。どうしたものかと思うが、向かい風、アップダウンがあり、追いかけるランナーの姿もなく、ペースは上がらなかった。

 しばらくして、折り返しに向かう秋葉さん、結構近いと思ったが、恐れるには足りなかった。続々と鉄人メンバーとすれ違う。最後に関谷さんからきつい一言『前とは結構はなれてるよ』分かっているだけに、つらい言葉だった。これで中村さんとの勝負は決まった。あとは、中村さんの待っているゴールに向かうだけ。最後、ゼッケンの若いやつに1人、そして、ハンデ戦で優勝した先輩にいいペースでやられてしまった。ついて行く元気もなかった。

 ゴール地点は、見慣れた風景、やや力の余るフィニッシュとなってしまった。ただ、バイクのタイムが良かっただけに、トータルも2時間15分と、今までにない好タイムとなり、これだけは満足して終わった。中村さんには3分差、完敗であった。ゴールに向かって来る選手を迎えながら、鉄人を待つ。最後に帰ってきた関谷さんでさえ、2時間45分。本当に最近の新人ときたら、可愛げのないやつばかりだ。うかうかしていると、すぐに抜かれてしまいそうだ。

 大島の楽しみは、ゴール後の露天風呂、ここでビールがあったら最高だと思いながら、太平洋を前にしてのんびりつかった。あとは、宿に帰って待望のビール。ショートなので、みんな揃っての乾杯であった。6時半から表彰式。すこしはハンデ戦の入賞を期待していたのだが、年寄り組の速いこと、全くお呼びでは無かった。再び宿に帰って、あとは浴びるほどのビール。いつまで飲んでいたのか判らないほど飲んでいた。おかげで、翌日はひどい二日酔いに悩まされてしまった。


  
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