1999 第17回三浦国際市民マラソン

1999年3月7日(日) 曇り
記録:1時間23分40秒
順位:総合90位 男子88位/4599人

 5Km20:06 
10Km19:0739:13
15Km20:2459:38
21.1Km24:001:23:38

 今まで何度も三浦マラソンには出場しているが、バイクで行くのは初めてである。ご丁寧にも、先週はバイクで行くコースの下見までしてしまった。前日の予報では雨となっており、前夜には一応、バイク・電車の両方の支度をして床についた。朝起きた時には雨は降っておらず、薄日も差していた。なんとかバイクで行けると判断した。

 朝6時半過ぎに家を出る。8時くらいに着く予定でいた。三浦海岸まで最短距離を取り、予定通り8時少し前に到着。いつものところに一度バイク、荷物を置いてからエントリー手続きをする。既にゼッケン等が送られて来ているので、カードを渡すだけなのだがとても混んでいる。手際が悪い。Tシャツ、大根は混んでいるがスムーズに貰える。あとはトイレに行ってアップを軽く済ませて準備完了。

 いつもの様に10キロのランナーの後ろに付きスタートラインまで行く。手馴れたもので、この辺りに抜かりは無い。結局一番前に並んでしまった。10キロのスタートは9時30分、ハーフはその直後9時37分。およそ4分で10キロのランナーは出て行き、出て行ったと思ったら、すぐにハーフのスタートとなる。今年はとりあえずスタート時の問題は無かった。

 先頭から思い切りマイペースで出て行く。みんなどんどん抜いていく。私はいつもより遅いくらいのマイペース。で、1キロも行くと10キロのランナーに追いついてしまう。あとは分岐まで人だらけ。コース係員の叫び声がうるさい。

 10キロと分かれて右折したと思ったら、今度はしばらく上り坂。ここがひとつのふるいとなって、それまで無理して前に行った者は落ちて行く。霊園の中をてっぺんまで上りきると一度下るが、またすぐに上り、傾斜はゆるいが距離が長い。ここも第2のふるいとなってどんどん落ちていく。逆に、スタート時に後ろにいた速いランナーはどんどん抜いてくる。

 後ろからひと声掛けられる。横を見ると、いつもの鈴木、さすがに速い。言葉を交わししばらく併走するがすぐ前に行ってしまった。スピードが違った。私の相手ではない。鈴木と別れ暫く行くと岩堂山、5キロ地点でもある。その前の4キロ地点では16分を少し超えていた。いちばん前から出た割には速くないなと思ったが、5キロ地点でも20:06、やはりキロ4分を切れていない。例年20分は切っているはずと思いつつ、上りだから仕方ないと思って次の5キロに期待する。

 次は城ヶ島までずっと下り。調子を上げていかなければならない。実際には遅いランナーもこのあたりでは先に行こうとするが、そのうちボロが出てペースダウンする。そんなランナーと競いながら城ヶ島を目指す。ほとんど下りなのでペースは上がり、気持ち良く走れる。大橋の入り口に8キロ地点、この3キロは11:30を切っている。なかなかのペースと思い、気を良くして大橋に入る。そのうち広報車が来て先頭が折り返してきた事を知らせる。

 先頭は招待の奈良修、いかにも速そうな走りで、飛ぶように行ってしまった。速いはずだと思った。その後は暫く間が空き、流通経済大の学生が何人か居た。城ヶ島に入って折り返してくるランナーとすれ違いながら折り返しへ向かう。鈴木の他には知ったランナーは見えなかった。私は100番以内には入るようだった。折り返しは36分台で通過、まずまずいつものタイムだろうと思う。その後は折り返しに向かうランナーの中に何人か知っているランナーを見つけるが、特に変わった事は無かった。

 橋の手前に10キロ地点、下りが多かったせいかなんとか19:06、まずまずだろう。暫くはたくさんのランナーとすれ違いながら、今度は岩堂山目指して山をのぼる。ここでも、「いつもならば」、岩堂山ののぼりでぐんぐんペースを上げ、前方の目標にしたランナーはひと通り抜いてしまうのだが、今回はそううまくはいかなかった。逆に、坂をのぼりきったあたりで、後ろから来たランナーにあっさりと抜かれてしまった。とんでもない事だった。

 後はまた暫くアップダウンの繰り返し。ここはきついのだが、私の楽しみにしているところである。ここも今年はいつもの様なキレのある走りにはなっていなかった。どうも周りのランナーとペースは一緒だった。例年目いっぱいの走りをしているので、アップダウンがとてもきつく、海岸の道まで出るのに長く感じるのだが、今年はそれほど労も無く出たように感じた。まだ意識の中では楽だったためだろう。そのアップダウンの途中で、折り返し時にすれ違った「バニーガール」にあっさり抜かれた。あんな格好をして、と思ったが、レオタード、あみタイツは走るにはちょうど良いスタイルだとも思った。ただ頭の耳だけは邪魔そうだった。一時は殆どペースも変わらなかったが、最後にはだいぶ先に行かれてしまった。不覚をとった。

 海岸通りに出て急坂を下る途中に、あと4キロ地点。時計を見ると、15キロを過ぎてキロ4分程度で走っている様だ。どうしてこんなに遅いかと目を疑う。それまでも距離が違っているのだろうと高をくくっていたが、ここまで来るともう間違いようが無い。よく考えると、バイクで来た事しか考えられない。やはり影響があったのだった。もはや無理しても仕方なく、とりあえずトータルキロ4分だけは切れる様に、平坦となった海岸線のコースで前のランナーを必死で追った。いつものラストのキレのある走りにはならず、疲れの出た鈍い走りになってしまった。

 5キロコースの折り返し地点の、残り2.5キロ地点も、更に残り1キロ地点となるカーブを曲がったのも必死に走る中、いつの間にか通り過ぎていた。ゴール前の長い直線でも必死に走っているのだが、ペースは上がらず、更に後ろから次々に抜き去られ、頑張る気力も抜き取られてしまったラストだった。しかしそれでもゴールタイムだけは意地を見せ、なんとか23分台でゴールした。

 記録はRCチップで取っており、ゴール後のわずらわしい事は何も無く、ゴールを通過した後は、そのまま記録証発行所に行くとすぐに発行してくれるという手際の良さだった。この大会で光っていたのはここだけだろうか。順位は女性を含めて90位、私の前に2人も女性がいた。ひょっとしたら、近年の三浦マラソンの最低タイムかも知れない。しかし、順位は殆どいつものところだった。それだけが救いだったか。

 不況のためか、スポンサーも少なく、ゴール後の給水も東京電力のお湯のサービスも何も無かった。ひとり着替え、自分の持ってきた食料を取るだけ。何とも寂しい大会となってしまった。帰りもバイクだったが、雨がぱらつき始め、一生懸命漕いで走ってこなければならなかった。今年はあまりいい大会とは言えなかった。


  
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