1999 日米フレンドシップ厚木トライアスロン大会

1999年5月23日 日曜日 天候:晴れ
種目:Swim 0.6Km、Bike 28Km、Run 5Km
コース:綾瀬市厚木基地内
参加費:¥13,000
記録:1時間12分57秒 総合22位/621人 40-44男子2位

 Swim0.6Km10:43 (125)
Bike28Km44:52 (23)
Run5Km17:22 (17)
Total1:12:57 (22)

 『あれー、なんでこんなところにいるの。まいったなー』
オロロンでいつも一緒になる山梨の人を見つけて、私の一声。これで私の(年代別)優勝もないじゃない。メールでは入賞目標と言っていたが、実は年代別優勝を狙っていた。しかし、もろくも望みは断たれてしまった。

 しばらくは、久しぶりの再会で話がはずむ。話をするうち、バイクシューズ、ランシューズを忘れて来ていた事が発覚。ならばなんとかなるか、と再び闘志がわいてきた。勝てるチャンスはそうあるものでもない。この時を逃すまいと、相手のスキをついていくつもりになった。相手は、塚越さんには及ばないものの、そこそこ戦えるくらいの実力の持ち主。しかも、今年40才になったばかり。そうそう勝てるものでもない。

 予定よりやや遅めの5時すぎに起床。さっさと朝食を済ませ、厚木基地へと向かう。6時少し前に家を出て、6時半頃には到着。ちょうどタイミングが悪かったのか、一番遠い駐車場に回されてしまった。のんびりとバイクを組み立て、準備だけはOK。あとは受付を済ませれば、スタートするだけ、特に緊張感は無い。しばらくゆっくりとする。今年は、子供の部なども行われるらしい。小中学生、高校生の部もあるようだ。一般の部が始まる前に全員スイムを終了し、出ていってしまう。

 その後、一休みしてから一般の部がスタート、9時50分頃。今年は、スタートが年代順のようで、私などは大分後ろの方で、1時間近くも待たされてしまう。5秒毎で前に650人いるので、約55分といったところか。これでも緊張感が無くなる。とりあえずの目標は、スイムで全力を出すこと。自分の力でそれなりに泳いでも、大した記録にはならない。そんなことは分かりきっているので、初めから全力で行くしかない。あとは、そのまま息の上がった状態でゴールまでまっしぐらということだ。

 そろそろ私のスタートの番、計時用のバンドを腕に付け、プールの中へ。緊張感はあまり無い。いつもの練習のつもりで最初の最初の50mを出て行く。とりあえず、前の人に追いつくこと。難なく追いつける。ちょうど折り返し手前で追い越し、ぶつかるが、そんなことはおかまいなし、どんどん行く。

 スイムは順調、後ろから追いついて来る人はいない。更に前を追う。600mという距離もあっという間。途中、何度かつっかえながらも、一人にも抜かれること無くスイム終了。自分では結構いいタイムだったろうと思ったが、結果は10:43、平凡な記録だった。総合では120番くらい、以前に比べれば、だいぶ成長したかというところ。ただし、この時点ではまだ結果は分からない。自分ではかなりの結果だろうと思っていた。

 計時を済ませ、バイクトランジッションへ。途中、プールサイドに置いたシャツを着ながら、気を良くしてバイクへと移る。追って来る者などはなく、バイクも当然まわりにはたくさんある。バイクでは、気を抜けばペースが落ちると思い、何しろ全力でこぐ。周回コースに合流したところでたまたまいいペースのバイクが追い越して行く。これに付いていかない手はないと、すぐに後ろに付く。まわりにもバイクはたくさんいるが、ペースが違いすぎ、止まっているかのように追い越す。前のバイクも疲れたか、ややペースダウン。じゃあと、私が前に出て再びペースアップ、後ろもしっかりと付いてくる。

 ゼッケンは400番台、30代なかばか、威勢もいい。周回の回数なども、ここでは関係なく、ただ単に、タイムを狙い必死でこぐだけ。ロングとは違い、いつもより重いギアをまわす。スピードはほとんど40キロに近い。いいタイムが期待できそうだ。気をよくして進む。少しペースが落ちたかと感ずれば、さっと後ろが出ていく。息もぴったりと合っていた。2周もあっという間、相手はすでに2周を回っており、私が3周目に入るところで、相方はゴールへと向かう。互いの健闘を祈りながら別れて行く。私はもう1周、ペースは落とさずそのまま。しかし、一人では気合いの入り方が違うか、疲れも出てきたか、ややだれる。しかし、ここで力を抜くわけにもいかず、一人でも懸命に足を回す。

 cateye の時計を見れば、あと半周ほど残してもまだ33分。自分でもびっくり。こりゃぁ大したものだと余計に気合いが入る。残りも少なくなったところで、前方に600番台のゼッケン。当然同じ年代である。こんな者を前に置いておくわけにもいかずと、ここでも必死、あとのランのことなど考えてはいられない。やはり、600番台のずっと前にいた選手だけあって、結構速く、なかなか追いつかない。ゼッケンは640番、私と12番差、ちょうど1分差などと計算もする。

 バイクフィニッシュ直前、前方に私と同じスイムパンツ、そしてソフトライド、小倉さんだ。ここで気合いを入れ直し、一声かけて先行する。その勢いで640番にも追いつき、そのままランへのトランジッションとなる。エリア内でも必死だ。野球場の芝生の上を懸命に走る。結構速いつもり。バイクラックでは、まわりにバイクなどない。とても気持ちがいい。めったに無いこと、ひとのバイクに気を取られることもない。

 サングラスをとり、ヘルメットを投げ、さっさとランへと移る。あとはもう全力で走るだけ。水が欲しかったが、最初のエイドでは、タイミングが合わず取れない。この先で何とかなるだろうと、ペースのことだけ考える。

 やはりバイクで頑張りすぎたか、腰のまわりがやや重い。走りのキレもあまり感じられない。困ったなどと考えながらも、ペースは落ちないようにと、ここでも必死。陽差しは暑いが自分にとってはいい感じ。ランも、まわりには速そうな人は見かけない。こちらも一人で走っているようだ。まわりはほとんど走っているようには見えない。前に見えればすぐに追いつくように思える。追いつけないと、つらくペースが落ちたように感じる。だから更にペースを上げる。

 途中、浅野さんや平井夫妻の応援が心強い。つらいけれども笑顔を返す。1周まわって、残りもう1周。前回、一昨年出たときは、もう1周有るとは知らず、ガックリしたが、今回はコースが判っているので気合いも入る。エイドでもらう水も、飲んでいる間もなく、体にかけるだけ。あともう少しと思えば、飲まなくても平気だ。2周目も終わりに近づき、再び平井さんの応援、気合いが入る。と、後ろから結構速そうな足音。

 何だと横を見ると、さっきの640番、なんとしぶとい。しっかりと付いていたかと感心する。それにまた速い。更にペースが上がっていく。差は1分有るとはいえ、こんなところで負けてはいられない。こちらも必死だ。後ろへつき、横に並ぶ。負けるものかとは思うが、こちらも目いっぱいだ。ラストのグランド内に入っても、譲ろうなどと思っていそうもない。秋葉さん夫妻が見えてくる。その前だけでもと、最後の力を振り絞る。が、思うようにはスピードは上がらない。

 目いっぱいのスピードに持って行くが、しっかりと付いてくる。まだ争うつもりらしい。ゴール前20mほどで3人の争いとなり、もうつらいと、一人戦線離脱。ゼッケンの若い二人に先を譲る。とりあえず、トータルでは勝ちだ。少し力を抜いてゴールイン。

 やっぱり思っていたようなレースになってしまった。最初から最後まで息が上がりっぱなしだった。しかし、納得のいく、気持ちのいいレースとなった。ゴール後も、息は上がったまま、プールの仲間に差し出されたバナナも食べる気など起きない。しばらくはそのまま。秋葉さんが出迎えてくれ、、小倉さんがゴールして合流するが、ゆっくり話などできず、つらいレースの余韻はしばらく続いた。しかし、結果が期待できるだけにつらさも半減されていた。

 集計に少々手間取ったようで、予定よりだいぶ遅れて記録が発表される。エイジ別の記録もかなり速い。自分のタイムが判らないだけに不安がつのる。やっと40~44才代。1位は、...。やっぱり彼か。2位、本吉、やった、なんとか意地は見せられた。3位はやはり640番、結構速かった。今年の初レース、スタートダッシュにはちょうど良いレースとなった。

年代順位総合順位レースNo. 年齢 総合時間スイム順位バイク順位ラン順位
121601wata辺 久生40山梨市1:12:4310:229145:082817:1316
222652moto吉 民男44横浜市1:12:5710:4312544:522317:2217
327640ko賀 文治44多摩市1:13:5610:3410546:235016:597


  
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