第18回横浜マラソン

1998年11月22日(日) 晴れ
種目:21.1Km
記録:1時間21分41秒
順位:総合67位/1389人

 5Km18:20 
10Km20:2039:39
15Km19:4759:26
20Km18:141:17:40
21.1Km4:011:21:41

 今年の横浜マラソンは記録が狙える条件が揃った。ハーフのベストタイムが狙えるレースと思った。例年、走り込みの疲れが残っている時期で、暑くなる事もあり、なかなかいい条件は揃わない。が、今年は全てがベストに近いコンディションとなった。

 1時間20分を切るタイムを狙ってスタートラインに並ぶ。今年はスタート時刻が30分遅くなり10時半、開催日が2週間遅くなり、またコースも順路が変わった。スタート地点には30分程前からランナーが並び始める。私もランシャツの上にTシャツを着て並ぶ。もう100人くらいは集まっていた。女子の方から前の方にもぐり込む。周りをよく見ると、塚越、数本、また川俣もいる。スタート直前にTシャツを脱ぎ、路肩に投げ捨てる。

 10時半、予定通りスタート。左側の女子の空いている方から気持ち良くスタートする。やや追い風気味で走り出しはスムーズである。山下公園横のいちょう並木の下を駆け抜ける。元町方面に抜け、陸橋を上り1キロ地点、3分49秒。スタートとしてはやや遅い感じだがまずまず。下り坂を利用し、少しずつスピードアップするつもり。目の前に数本がいる。殆どペースは同じ。3キロ過ぎ辺りまではすぐ後ろに付けていた。

 陸橋の坂を下ってから2キロまではずっと平坦。懸命に走ってペースを作り、2キロは3分48秒、まずまずか。そこを過ぎると上り坂の橋がある。ゆるい様に見えるのだが、いつも往路ではきつく感じる。何故か同じ橋を帰りに上る時にはそれほどきつく感じない。不思議だ。

 その後暫く平坦。3キロは3分49秒。いいペースで走っている。このままのペースで行ければ全く問題は無い。今まで産業道路に出た後右折し、本牧方面に向かっていたのだが、今年は交差点の少し先を左折し、シンボルタワー方面に向かう。気分的にはこちらの方が良い。コンテナターミナルの様なところの中を5キロ地点に向かう。

 10キロの部の折り返し地点の少し手前に5キロ地点。5キロは19分19秒。この2キロのラップは7分52秒でややペースダウンしている。前を行っていた数本がペースダウンしたせいか。前にいた数本をパスし、更に前のランナーを目標に付いて行く。

 突堤の突き当たりは5.7キロ地点の関門。タイムのチェックはせず通過。シンボルタワーをぐるりと回り6キロ地点の給水所。やや暑くなってきており、軽く水を取る。約1.5キロのコースを行って、帰って3キロほどで元の交差点まで戻ってくる。7キロのラップは8分45秒、ちょっと表示位置が狂っている様である。この辺りから調子が狂ってしまい、だんだんペースが落ちてしまった。

 日産前を通過し、本牧方面へと向かう。いつもながら、往路のこの辺りは嫌なところ。ペースも十分なところまで上がりきっていない。今年もやはり同じ様に、少々中だるみになっている。もう少しペースアップしたいところだ。路面もあまり良くないのもあるのか、9キロは3分57秒。

 もう少し行って本牧かもめ町のいつもの直線の中間あたりに10キロ地点。このラップが3分56秒、やや低く安定してしまった。スプリットは39分39秒。明らかに距離が違うとしか言いようが無い。しかしペースが遅くなっているのは事実であり、後ろから追い付いて来るランナーにしっかりと付いて行くようにする。

 10キロの反対側辺りに11キロ、3分50秒。少々上がったか。この辺りは暫く来ないうちにすっかり様子が変わってしまった。変わった景色を気にしながらもしっかりと走る。

 陸橋の上りに差し掛かった辺りで広報車、先頭が来るらしい。自分も得意の坂道でペースを落とさず上り、後ろには差を付け、前とは差をぐんぐんと縮める。上り切った辺りで先頭が2人、日産の招待選手である。あとは全く見えなかった。独走態勢の様だ。坂を下ると後続の選手がパラパラと見えてくる。

 塚越もそのうち来るだろうと思いながら対向の車線を見ていると、4、5人の集団の中に発見。まだ選手がまばらなうちだった。私とは5、600mは離れていそうである。次に来るランナーを探っていると、川俣を発見。折り返しまで75m程度、約150mの差という事になる。12キロを過ぎたところで残りは8キロほど。いつものラストの追い込みで十分追い付けるだろうと、目標を川俣に設定する。

 折り返してからはすれ違うランナーを見て気合いを入れ、しっかりとペースアップする。川俣は見えないが、少し前のランナーを目標にして着実にとらえて行く。2回目の陸橋の上りでもペースは落とさずぐんぐん上る。下りでは足を取られないように注意しながら下る。下りの途中に14キロ、8分22秒。ここもおかしい。

 かもめ町のストレートを過ぎ、左折して暫く行ったところが15キロ地点、そして給水所。3分42秒。その手前で見た事のある様なランナー。思ったとおり、鉄人クラブの岡野だった。オーバーペースだったのだろう、ペースがだいぶ落ちていた。難なくパスする。

 残りは6キロほど、まだまだ行けそうと感じて、更にペースアップするつもりでしっかり走る。後ろから来るランナーがいるので、先に行かせて後ろに付いて行く。鉄人のホームコースから分かれたところが15.9キロ地点。ここが第3の関門。

 残りは5キロ程。前方100m程のところによく見た走りの川俣らしき姿を発見。3キロ程で50mは縮めた事になる。追い付ける手応えを感じた。前を行くランナーをペースメーカーにしてしっかりと付いて行く。だいぶペースは上がった感じがしている。

 17キロを過ぎ、18キロ地点に来た辺りでは、もうすぐ目の前まで追い上げた。18キロは日産前、通過し左折すると産業道路。残り3キロの表示。ペースはぐんぐん上がっている様子。最後までちょっと危ないのではないかという不安もよぎるが、とりあえず川俣は早いうちに捕らえなければ、という思いからペースは落とさない。ペースメーカーには少々離されるが、往路の3キロ地点、残り2.5キロ地点辺りで疲れた様子の川俣に追い付く。

 何となく川俣のペースが上がった様な気がするが、暫く後ろに付いて走った後、ひと声掛けて一気に追い抜く。追い付いて来る様子は無かった。とりあえず目標はクリア。あとは20分を切るだけだった。

 橋の手前に給水所と残り2キロの表示。そして中村の応援があった。水を取っているうちにタイムは見逃す。そして中村から『20分を切れる』との声が掛かる。距離表示が不正確でタイム表示が全く分かっていなかったので、その言葉を信じ、20分を切れるものと思い、残り2キロを必死で走っていた。ペースは更に上がり、ペースメーカーにしていたランナーも捕らえてしまう。コースは頭に入っているので、どこに残り1キロ地点があるかも分かっている。

 一度抜いた月例でよく見かけるランナーが、後ろから再び上がってきた。私に一緒に行こうと声を掛けて来てくれる。私もそれに応え、離されまいとペースを上げる。残り1キロ地点で時計をチェック。ちょうど1時間18分。中村の言った言葉を思い出すが、20分を切るのは無理だと分かってしまった。中村も言うではないかと思う。しかしいい励みにはなった。

 最後の陸橋を上りきればあとは400mほど。上りも辛いが下りも同じ様に辛い。ゴールに向かうストレートの手前に鉄人の鈴木、応援に来てくれていた。私の名を呼んでいる。それに応えるように右折してからラストスパート。ひとりでも捕らえるつもりで懸命に走る。なんとかゴール手前50mくらいで1人捕らえ、更に逆に抜かれない様にと、最後まで頑張った。

 目標からは1分半以上も経過してしまったが、最後までしっかりと頑張って走り切った。良いレースだった。ラスト1キロは脚に限界を感じていたが、よく走り切ったという気持ちで一杯である。中盤に頑張ればやはり20分は切れるのだろうか、なかなかそこまでは行かないのが辛いところだ。来年のレースではまた頑張りたい。

(No.296)


  
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