第12回日本海オロロンライントライアスロン国際大会
1998年8月23日 日曜日 天候:晴れ
種目:Swim 2Km、Bike 198.8Km、Run 42.2Km
記録:10時間56分29秒
順位:総合59位/499人
| Swim | 33:37 | (134) |
Bike | 6:25:48 | (110) | | 6:59:25 | (100) |
Run | 3:57:04 | (53) | 10:56:29 | (59) |
■8月21日(金)
羽田発は9時50分、いつものJAS。7時前に家を出て、本郷台までバス。今回は横浜のYCATから羽田へ向かった。理由は少々安いから。時間も少し早いか。羽田には8時半頃到着。千歳にはいつもの様に11時半頃。そして12時のバス。今年は東京から85人いたとの事で、バスは2台用意されていた。今年の大会の参加者数は100人ほど増えて550人との事、その影響だろう。増毛には3時過ぎに着いてしまった。
体育館の周りでしばらくのんびりとする。あとはいつもの様に5時から説明会、6時から開会式、パーティ。7時半には留萌の宿へと向かう。宿は「留萌館」、初めての宿、まずまず。着いてしばらくしてからバイクを組み立て、終了。今日の仕事はこれでおしまい。夜中、寝る頃に雨が降り出す。明日の天候が心配された。
■8月22日(土)
今日は割りとのんびり。午前中にスイム会場に行って試泳、午後から車検。その間に昼食とお土産。昼は増毛駅近くの「松倉」。ジャンボちらし¥2,500、たらふく食べる。スイム、車検共に問題無し。心配されたクラゲも全く無し。水温もフルウェットのためOK。コンディションも上々。このまま明日までもてばOKである。車検終了後は、バスではなく汽車で留萌まで帰ってきた。滅多に乗れないワンマン列車にのんびりと乗って帰ってきた。あとは宿で明日の準備。起床予定は3時。皆、早々と夕食を済ませ床に就いた様だ。我々は9時前に床に着く。
■8月23日(日)
3時起床、天気晴れ。星もよく見える。風がややあるか、という感じ。収まってくれる事を願う。3時半に朝食を取り準備を進める。4時半に迎えのバスが来る。20分程揺られて5時過ぎに到着。もう既に夜は明けており、皆臨戦態勢に入っている。準備に忙しく動き回っている。
ボトルを1本貰いバイクに取り付ける。昨日増毛駅で汽車に乗る時に、どこかへ忘れてきたらしい。もう1本は途中で貰うことにする。初めは重いし、1本で十分。タイヤにエアー、DHバーの先にジェットストリーム、中身は濃い目の「バーム」。先月の皆生の経験から、ジェットストリームには濃い目の液体を入れ、少しずつ飲みながらボトルの水で口直しをするという方法がいい様な気がした。バイクの準備はこれで整った。
あとはスイムの準備と荷物の片付け。この大会は全ての荷物を持って移動しなければならないために、それが煩わしい。スイムウェアに着替え終えたところで荷物を預ける。少々手間取るが無事終了。ウェットを着込んで、スイムチェックをして、ゲート入場。スタートまで30分以上あるのだが、主催者側にすれば早く済ませたいところ。
ウェットのチャックを締め、軽くアップ。水は冷たいがフルウェットのため全く問題無し。クラゲも無く、気持ち良く泳げそうである。10分前からカウントダウンが始まり、6時半、花火の合図と共にスタートが切られる。240キロに及ぶ長いレースの始まりだ。
何列目かからゆっくりと海に出て行く。コース左側から出て行くのであまりバトルは無い。だいたい大外を回ってしまう事になる。波も無く泳ぎやすい。太陽が昇ったばかりで日がまぶしい。ぜいたくだ。前方を確認しながら200m地点の第1ブイを目指す。やや長いと感じたが支障無し。ブイを越えてやや右に向きを変える。直線700mがあり、また右折し200m、そして700mで元の第1ブイまで戻ってゴールとなる。
最初の700mもそれほど長く感じず、スムーズに泳げる。たまに横から人がぶつかってくる程度。その後も何の支障も無かった。タイムこそ分からなかったが、いいペースの様だった。最後のゴールでやや左に寄り過ぎたため、貝を取り除いていないコンクリートの上に着いてしまった。浅くなったが、怪我をしない様右の方へずれて行った。上がって時計を見てびっくり、まだ33分台を指していた。自分では驚異的なタイムの様に思えた。距離が短いのでは?と疑ってしまった。ナンバーチェックで少々並び、スイムゴール。それでもまだ33分台だった。
バイクのトランジッションバッグを取ってバイクラックへと向かう。だいぶ遠い。ウェアを着るのに少々手間取る。ややロスタイムが多いかなと思いながら、次に続く長いバイクをスタートさせる。バイクは十分練習したつもりであり、問題はペース配分だけだろうと思っていた。なるべく人の後ろに付いて行き、極力脚を使わない様に努めた。お陰でアップダウンが始まる55キロ地点まで行っても脚の負担はまるで無かった。少々の上りで少しだけ脚を使ったに過ぎなかった。余裕さえ感じられた。
問題は次の100キロ辺りまで続くアップダウンの繰り返しだった。風向きも完全に追い風ではないものの、後方から吹く風でだいぶ楽にスピードも出ていた。アップダウンの繰り返しは毎年来ていても楽にはならず、やはり辛かった。多少は走り方を覚えたというところだろうか。100キロを越え、最後の下り坂を降りると、今度は平坦ではあるが単調な直線が続く。ゴールとなる道の駅までもかなり長い。
90キロ地点辺りの坂を上っている最中に、左のアームレストが壊れてしまい、以降、思ったようなDHポジションは取れなくなってしまった。救いは小さなスポンジが貼ってあった事だった。これのお陰で、少しは肘も痛くならずに済んだ。
天塩は人家が少し続きほっとさせられる。130キロ地点あたり。ここから海岸近くまで出て北上する。さすがに海の近くで周りに遮る物が何も無いので風は強い。向かい風に近いため辛く、単調な直線道路が更に辛い気分にさせる。初めの頃たくさんいたバイクも、周りには減ってきていて、前に見えるのもだいぶ先の方である。時折り追い付いてくるのも居るので、暫く一緒に走るが、いつの間にかいなくなってしまう。
幌延役場は折り返し。エイドもあり、バナナを補給。残りはあと40キロ、暫く向かい風だったので、あとは追い風だろうと思ったが、そううまくはいかない。もう少し向かい風の中を辛抱する。殆ど平坦なところをゴールの遠別へ向かう。ちょうど7時間、時刻はもう1時半、やっと遠別に到着。順位もちょうど100番との事、予想以上の順位だった。
気を良くしてトランジットへ向かう。渡されたバッグを持って着替えテントの横へ行く。子供らも待っていた。テントの外のシートの上で着替えを始める。まだ太陽は真上、カンカンと照っている。暑い中、ボトルに水を詰め、最後の42キロをスタートする。脚は思っていたよりも順調に動く。軽快な足取りで走り出す。暫くは全く平坦、そして直線道路。単調なコースが続いている。やはり順位が上なためか、昨年の様にゴボウ抜きというわけにはいかないが、少しずつランナーを捕らえる。
5キロ地点は23分で通過してしまった。まだ最初のエイドが無い。暑い日差しの元、少々きついが乾燥しているのでまだ走れる。最初のエイドは5.5キロあたり、氷を貰い帽子に入れる。水分を取ってすぐに走り出す。まだまだ快調、前のランナーを目指す。8キロを過ぎたあたりからアップダウンが始まる。まず上る、そして下りといった繰り返し。
10キロ手前でおしっこタイム。そのため10キロのラップは少々遅く27分。それでも10キロのスプリットは50分台が出ている。快調、快調。皆生の例もあるので、補給には気を使い、なるべくこまめに取るようにした。ランでの補給食は皆生と同じGUとカーボショッツ。GUはオレンジ味にした。前よりもずっと美味しい。アップダウンが始まってからは、それまでの様にぐいぐいと行くわけにはいかない。どうしてもペースは落ちる。
10キロ手前から始まったアップダウンは延々と続き、35キロ辺りまで繰り返される。上りは無理をすると、ふくらはぎに負担が掛かり、下りはひざに負担が掛かってくる。無理はしない。ランコースの中間点にエイド、ここではまだ明るいというのにスティックライトをくくり付けられてしまった。わずらわしくなった。
もうかなりの数の坂を上り、下りして、ラスト10キロ地点。もう先も見えてきてペースも上がる。アップダウンの最中でも、5キロを30分以上掛かる事なく、4時間を切れる事は目途がついていた。遠くに羽幌の街が見えるとゴールも近い。最後のエイドを過ぎると残りは3キロ。あと15分、長い道もゴールを迎える。最後の坂を下って街に入ると応援もたくさんいる。声援に応えながらゴールへと向かう。
今年の宿は「サンセットプラザ」。その前を通れば残りは1キロ。ラスト、気持ち良く走りながらフィニッシュゲートを目指す。正面にゲートが見えると紹介のゴールアナウンス。出迎えの玲子と一緒にゴールイン。まだまだ余裕であった。トータルタイムも11時間を切り、ランパートもサブ4、トランジッション抜きなら3時間52分台の好成績だった。
記録の速報板には順位が出ており、なんと59位。ランでは40人を抜き去った事になる。気持ち良くレースを終える事ができた。ゴール時刻も5時半、まだまだ明るいうちのフィニッシュであった。子供たちは大喜びだった。
この日の宿はサンセットプラザ。行ってみてびっくり、立派なホテルだった。温泉にも浸かり、早々に床に就いてしまった。
■8月24日(月)
早く寝たせいか、あるいは前日早く起きたせいか、日曜日と同じ3時に目が覚めてしまった。喉も渇いていたのでジュースを買いに。目も覚めてしまったので、荷物を片付ける。朝も温泉に浸かってのんびり。朝食の後は閉会式会場で荷物を引き取りパッキング。あとは閉会式、パーティで大会も終了。羽幌から千歳まではバスで4時間ほど。5時半のJASで羽田へと向かった。今年は少々短いツアーだったが、良い大会となった。
(No.291)
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