第19回神奈川マラソン
1997年3月16日(日曜日) 雨
種目:ハーフマラソン 壮年男子
コース:磯子駅前産業道路周回コース
記録:1時間20分22秒 男子壮年26位/1562人
| 15Km | | 57:25 | | 57:25 |
20.1Km | (5.1Km) | 19:14 | 1:16:39 |
21.1Km | (1Km) | 3:42 | 1:20:21 |
起床は7時前。既に雨が降っていた。予報でも雨と言っていたので覚悟はしていたが、それでもやはり嫌なものだ。晴れている方が気分がいい。嫌々準備をして8時半頃家を出た。会場が近くてスタートも遅いのでゆっくりとしていられる。本郷台まで歩いて、電車で10分ほど。9時半より前には西山宅に着いてしまった。
スタートは11時半。雨も降っているので、アップをする気にもなれず、会場へ行く気にもならず、暫くはのんびりとしていた。5キロの部が10時40分スタートなので、10時半頃、軽くアップがてらスタートを見に行った。雨の中でも参加者は相変わらず多かった。スタートを見て、軽くジョグをしてまた戻って来た。そして着替えをして、再びスタート地点へ向かった。今回もランシャツの上にTシャツを着てスタート位置に並ぶ。Tシャツはスタートしてからコース脇に捨てて行く。しかし、レースが終わってもちゃんと残されているのでまた拾いに行く。
スタート位置は前から1mくらいのところ。それでもぎっしり並んでいるので、周りにはたくさんの人がいる。混み合っている中、秒読みが進み、予定どおりスタートする。周りに合わせて勢いよく出て行く。最近は最初からトップスピードで出て行く事が多い。そしてそのままの勢いでゴールしてしまうというレース運びである。スムーズに出て行けたのだが、やはりアップが十分ではなかったという事と、向かい風が強く、寒かったという事が重なったのか、ももの辺りがやや重く感じられた。そのため、スピードに乗って走るという感じにはほど遠かった。体が温まるまで暫く辛抱することにした。無理をして故障してもしようがない。
スタートからの直線は無理せずマイペースで走った。いつも1キロの表示があったのだが、今年はそれが見えなかった。直線から右折して海辺に出ると風が変わった。追い風気味になり、少しは走り易くなった。しかし体調は急には変わらない。まだまだ我慢しながら走る。東京ガスの前を通り5キロの部の折り返しは9分半くらい。やや遅いか、まずまずといった感じ。もう暫くは我慢のレースと思って走る。
角を曲がる度に風が変わる。追い風では暖かくさえ感じるが、向かい風ではかなり冷たい。暫くして後ろからいい勢いで女性が抜いて行く。やけに速いが、その後は10mくらい前方にずっと居た。それより以前にいつもの久里浜の女の子を2人抜く。先にいたのは宮沢まり。彼女がトップだとは思わなかった。先の三浦でもそうだったので、きっとその前に遠藤がいるだろうとずっと思っていた。宮沢は三浦の事を知っててか、1周目を終えるくらいまでずっと私に付いて来た。
コースは昨年と全く同じ。しかし昨年、距離表示が途中でおかしかったからか、距離表示は15キロ地点まで全く無かった。しかしこれはペースがつかみにくかった。やはり距離表示は欲しい。水処理場をぐるりと回って来て元のところに戻るあたりで、昨年は5キロであったが、今年は何も無し。
後ろから或いは横だったりしたが、宮沢はしっかりと付いて来ていた。これから折り返しに向かうランナーとすれ違いながら、スタート地点へ戻る。今度は先ほどと全く逆の風。しかし、気温は上がらず寒い。東京ガスの給水所で水を取り気合いを入れる。そろそろ調子も上向きになってきたか、体もやっと暖まってきた様だ。
スタート地点のホームストレートは今度は追い風。ここで少しペースを上げて行く。先行していた女性も周りの応援でトップだという事が分かった。しかしそれも徐々に勢いが落ちて来た様で、根岸線の陸橋の上り、下りで力尽きた。2回目の上りであっさりと抜き去り、とりあえず女子には負けずに済みそうだった。
もう一度坂を下って今度は産業道路を新杉田方面に向かう。まだまだ対向のランナーは少なく、先頭は関東学院の学生の集団が4人くらい。その後ろはだいぶ離れて、ぽつり、ぽつりという具合だった。新杉田駅で折り返すと、すぐ後ろに女性トップ、そしてそのまたすぐ後ろに久里浜の宮沢。私とは少しだけの差だった。その後は、後ろは全く気にならなかった。たぶん、ずっと後ろに離れてしまうだろうと思っていた。
速いせいか、私の周りには知ったランナーは誰もおらず、面白みに欠けるレースとなってしまった。時折、後ろから速いランナーが抜いて行くので、たまにそれにしっかりと付いて行こうとするくらいだった。スタート地点まで戻ってくると、およそ13キロ。あと1周、8キロほど残すところとなる。距離表示が無いので、ラップが全く分からず、おおよその距離だけしか分からない。
ホームストレートは相変わらずの向かい風。人の後ろに付いたり積極的に飛ばしてみたり、色々な事をしてみる。速いランナーに付いて行き、ペースはだいぶ上がった様であった。あとの残りを勢いで行ってしまおうと思う。
東京ガスの給水を過ぎたところにやっと15キロの表示、57分25秒であった。タイムは平凡、なんだこんなものか、と思ってしまった。これでは20分を切るのも難しそうと思ってしまった。15キロは56分台くらいで来ていないと、なかなか20分は切れないだろう。もうそのあたりで先頭も折り返してきた。トップは3人に絞られてきていた。あとは本当にぽつり、ぽつり、殆んど学生。だいぶ離れて壮年のトップが見えた。
雨は止む気配なども無く、風も相変わらず吹いていた。海釣り公園を過ぎ、水処理場の中をぐるりと回ってくると、あと残りも3キロほど。勢いのいいランナーと一緒にペースを上げて走る。雨が降っているので給水の必要も無く、出されている水も取らない。東京ガスを過ぎればもう間もなくゴールだと思うが、直線に出るまでも結構あるし、その直線がやはり長い。
最後の直線に出るために左折すると、向かい風から追い風に変わる。ラスト1.5キロほど。この直線が20キロを走ってきた後では非常に長い。ラストスパートも利かないくらいのハイペース。直線の中間点あたりにラスト1キロの表示。タイムは1時間16分39秒。この間の5.1キロのラップが19分14秒。このタイムで20分を切るのはなかなか難しい。しかし、ひょっとしたらという気持ちでラストまで頑張る。それまで一緒に走っていたランナーは更にペースを上げて先に行ってしまった。自分もそれに付いて行きたいくらいであったが、そこまでペースは上がらなかった。
1キロはとても長く感じられた。ゴール入口の角に時計が置かれていた。まだ19分台を指していたが、間もなく20分に変わるところだった。フィニッシュまでも更に長かった。
ラスト1キロを切った辺りから、私が通った後の、後ろからの応援の声が上がっていた。どうもすぐ後ろに女子トップの久里浜の女の子が来ている様だった。だいぶ離れていると思ったのだが、すぐ後ろまで追い上げて来た様だ。フィニッシュラインに向かう直線では、更にすぐ後ろに感じられた。しかし負ける訳にもいかなかった。なんとか勝たなければならなかった。しかし、そうかと言ってペースは上がらず、そのままゴールへ飛び込んだ。何とか負けずに済んだ様だった。やはり久里浜の宮沢さんであった。私とは1秒差、最後だいぶペースを上げて走った様だ。小さな体だが、立派なものだと思った。
フィニッシュ後は体も冷えてしまったので、すぐに上着を着て、そのまま誰も待たずに西山宅に戻って来てしまった。何ともあっけなく、面白みに欠ける大会であった。来年の大会の出場はどうしようかと考えていたのだが、来年はちょうど20回らしい。だったら出てみようかと思うところだった。終了後は西山宅でお疲れ会となりました。
(No.252)
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