第13回三浦国際市民マラソン

1995年3月5日(日) 晴れ
記録:1時間22分11秒
順位:総合86位/5100人

 LAP SPL.Dis.(/Km) 
4Km15:5515:554Km(3:59)上り坂途中
8Km15:1331:094Km(3:48)大橋ゲート前
12Km15:4746:564Km(3:57)岩堂山上り口
16Km16:051:03:014Km(4:01)金田合流手前
17.1Km4:091:07:101.1Km(3:46)あと4Km:急坂途中
21.1Km15:001:22:114Km(3:45)ゴール


 前日には雪が降り、当日レースができるだろうかなどと考えたが、会場に着いてみれば快晴、絶好のレースコンディションだった。

 5時起床、6時過ぎに家を出発。天神橋まで歩き、6時18分のバスで上大岡へ向かった。三浦海岸駅には8時頃到着、海岸まで歩いて受付へ。会場は人でごった返していた。Tシャツと大根を貰うと三浦マラソンという気がする。これだけはやめられない。

 5キロは8時40分スタート。それに合わせてウォーミングアップ。軽いジョグで体を慣らす。調子は悪くなさそう。9時を過ぎると集合のアナウンスが始まる。着替えをしてスタートに備える。9時20分頃スタートへと向かう。10キロがスタートし終わるまで待つ。10キロには間寛平が出場していた。その他特に変わったところ無し。10キロは9時30分発。その後のんびりしていたらハーフのスタート地点への整列に少し出遅れてしまう。先頭から5~6mのところになってしまった。とりあえず妥協する。

 ハーフは9時37分スタート。問題無く定刻にスタートする。少し停滞したがすぐにトップスピードになる。前方に鉄人シャツの園田を見つけ抜き去る。割合に速いペースで走り出した。1キロも少々のロスタイムを入れても4分を切るくらいで走っていた。最初の小さな上りあたりで早くも10キロのランナーに追い付いた。少し速いせいか、ふくらはぎ辺りに少し張りがあったが、問題は無いだろうと思っていた。

 10キロの連中としばらく並んで走りながら5キロの折り返し辺りまで行き、その先は右へ折れ、霊園へ向かって坂を上って行った。そこで1人女性をとらえる。この先何人の女性がいるか、それも楽しみだった。とりあえず得意の上りは快調に進む。いつもの事ながら、霊園の中の坂はきつい。ひと山越えるのに苦労する。ここで先行のランナーをだいぶとらえる。

 霊園を抜けて岩堂山へ向かう。上り坂の途中に4キロ地点、15分55秒。何とか4分ペースを切っているのでまずまず。その先は一度下って岩堂山へ向かう。周りを走るランナーもほぼ固まってくる。

 岩堂山を上りつめると前方に景色が広がってくる。左には海が広がり、大島もうっすらと見える。三原山には昨日の雪もかぶっている様に見えた。前方には伊豆半島、箱根、右は丹沢の山々が連なっている。天気も良くて気持ちがいい。あとは城ヶ島まで下って行く。途中、往路用に用意された給水所では、暑くなってきたので水を1杯、頭にも掛ける。気分を一新、新たな気持ちで走る。抜かれたランナーも抜き返して行く。

 後ろから変な格好をしたランナーが来た。Tシャツにショートパンツで私を抜いて行く。さすがにシューズはまともな物を履いていた。学生時代のランナーが再び走り出したのかな?などと考えてしまった。そんな若者が2人も私を抜いて行った。びっくりした。

 坂を下りきって左折すると大橋のゲートが見え、8キロポイント。31分09秒、この4キロは15分13秒だった。調子も上がってきた。だいたいいつものペースだろうと思う。橋の上もそれほど風も無く走り良かった。山の中を走っていたものが、視界が開け、気持ちもパッと開けた。

 間もなく広報車とすれ違う。先頭とは城ヶ島側の橋の端辺りですれ違った。昨年の優勝者がダントツであった。競り合いも無い様だった。

 橋を渡り終え、坂を下って折り返しへと向かう。まだすれ違うランナーもパラパラといったところで、今年はいつもより少ない感じがした。前を走っている折り返しへ向かうランナーも一列になっていてまばらであった。

 ちょうど大橋の下あたりでひとつの集団とすれ違う。浅井えり子がいた。小柄だったが何人かの男性ランナーを引き連れていた。TVカメラもその前を走っていた。浅井の後ろにはなんとびっくり、着ぐるみの「たぬき」が走っていた。だいぶ足の速い「たぬき」だった。折り返して行くランナーをざっと見ても100人もいない様な気がした。今年はいいところまで行けそうな気がした。

 私が折り返してからは、鉄人の園田、平塚の佐藤公喜などから声が掛かった。元気が出てくる。大橋へ向かう上りもなかなかいいコースである。上り甲斐がある。橋の上では萩原、鉄人の古沢さんなどとすれ違う。橋を通過し、上りが始まったあたりでは北沢、奈良島などと出会う。最後に石山さん。

 しばらく行くと12キロ、ここは46分56秒で通過。この4キロは15分47秒、上りが続いているだけにやや遅い。給水所で水を取り、頭を冷やして岩堂山へアタックする。ひとつの勝負どころの岩堂山である。だらだら上りが続いて最後にぐっと上る。ハードなポイントだ。ここでいつもの様に数人抜き去り順位を上げる。ここをクリアしてもまだまだ気は抜けない。アップダウンはこの先いくつも続く。この繰り返しがたまらない。これが三浦の魅力だと思う。下りは三浦霊園へ通じる坂が一番の様だ。転げ落ちるようにして下って行く。抜きつ抜かれつを繰り返し、少しずつ前のランナーをとらえ、順位が上がっていく。

 畑の中のアップダウンがいくつかあって16キロ地点となる。前方には東京湾も広がり、房総半島もくっきりと浮かび上がっている。給水所で水を一杯、熱くなった頭、体に水を掛ける。ガソリンスタンド前まで出ると、ラスト、心臓破りの下り坂が待っている。ここを下ってからが本当の勝負である。ラスト3.5キロのフラットな海岸線で、この三浦は決まるのである。最後に本当に面白いレースが見られる。

 下り坂はちょうど日陰、水を掛けたところへ向かい風という事もあり、少し冷えてしまった。後悔する。無理をしない程度に下って、最後の3.5キロに備える。前を行くランナーに目標を置き、ペースを少しずつ上げていく。海岸に沿った道のためカーブが多い。風向きも追い風になったり向かって来たり、所々で変わる。ペースは落ちず上がっている様だが、苦しさは感じられない。5キロコースの折り返し点を過ぎると残りは2.5キロ。少々の上り坂を過ぎると、あとは殆んど平坦。

 カーブを曲がり前方を見通すと、あの「たぬき」がいる。何とか「たぬき」だけには負けない様にと更にペースアップ。山下佐知子の「どうなってもいいと思う過程が大切である」という言葉を思い出し、自分の出せる力を全て出し切る。ラストをいいペースで走っている人に付いて、離されない様に頑張る。ラスト1キロ地点を過ぎてしまえばもうゴールはすぐ先、それほど疲れたという感じは無い。毎日の通勤ランだけでも何とか今までどおりの力が出せる様である。

 ラスト、1つでも順位を上げようと前のランナーをとらえて行く。ゴール手前、前方にひとりの女性ランナーが見えた。周りの様子から浅井えり子の様である。残りの距離からは追い付きそうに無かったが、少しでも近づこうと思った。

 フィニッシュゲートの時計が見えてきた時、ちょうど1時間22分を指していた。何とか22分の前半のタイムが出た様であった。昨年と同じくらいのタイムでフィニッシュであった。先にゴールしていた浅井は不調のためか無念の涙を流しながらのゴールの様だった。私は何とか全力を出し切り、気持ち良く走れた三浦マラソンでした。

 レース終了後は、今年は三崎口まで行き、駅前の回転寿司でのお疲れさん会となりました。石山さん、善久、萩原、西山と私の5人での酒盛り、食い放題と言ったところでした。お疲れ様でした。(4,000円)

(No.197)


  
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