第14回つくばマラソン

1994年11月27日(日) 晴れ
種目:マラソン 一般男子
記録:3時間01分08秒

 5Km 20:01 20:01 (4:00)
10Km40:3520:33(4:07)
15Km1:01:0920:34(4:07)
20Km1:21:5020:40(4:08)
25Km1:42:5221:02(4:12)
30Km2:04:2421:32(4:18)
35Km2:26:4022:15(4:27)
37.2Km2:37:2010:39(4:50)
38.2Km2:42:024:41
39.2Km2:46:554:53
40.2Km2:51:344:38
41.2Km2:56:164:42
42.2Km3:01:0823:484:52


 起床4時50分、まだ暗い。朝食と弁当の準備をする。朝食はもち4個、それにランナーズで読んだバターの補給。子供を起こして出発の準備。6時ちょうどの始発バスで大船へと向かう。駅で石山さんと待ち合わせ。6時20分の東海道線で東京へ。上野を7時30分発のひたち101号で土浦まで、更にバスで筑波大へ。会場は陸上競技場。今年は子供2人、大人3人であり、ずいぶんバスが混んでいたのでタクシーに乗って行ってしまった。(3,200円)

 会場へは8時40分頃到着。受付をして8時50分。特に変わった事は無く準備を進める。今年は大学側の警備が厳しく、構内には簡単には入る事ができなかった。何とかすり抜け、トイレを借用。軽いジョグとストレッチで30分ほどウォーミングアップ。汗をかいて着替え。石山さんと共にスタート地点へと向かった。整列は一般の部の最前列、その前には陸連の部。しかしスタート直前には陸連の部のところまで行く事ができた。

 今年はここまで来るのにあまり緊張感というものが無かったような気がする。前日までの練習でも緊迫しているという事は無かった。記録に対して意識が薄れたのだろうか。しかし、記録に対しての執念は今までどおりのつもりでいた。そんな状態の中、注意事項などを聞きながらスタートを待った。

 10時30分、気持ち良くスタートを切る。少々混雑はあったものの、暫くするとスムーズに走れる様になった。昨年の様にもたもた走る様な事は無かった。グラウンドへの入口ではブラスバンドの演奏もあり、その近くでは紀子、玲子の声援も聞こえてきた。さすがに前の方から走り出したせいか、1キロも行けばもう周りもまばらとなり、自分のペースで走っていた。ペースもやや速いなと思う程度であったが、今日の目標もベストタイムを狙っていたので、特に気にはしていなかった。

 ぐるりと筑波大構内を1周して元の所へ戻って来ると、そろそろ5キロ地点。タイムはぴったり20分。最初のスローペースもあるので、なかなか幸先のいいスタートだと思った。今日の給水はエネルゲンと水、5キロ地点に既に置かれていた。落葉の中の筑波大を走り抜け、メインの学園大通りへと出て行く。昨年は車道側を走ってペースが乱れてしまったので、なるべく歩道寄りを走る様にした。ややペースは落ちたかなと思ったが、それほど気にもせずそのまま行った。車は気にならず、暖かく絶好のマラソンコンディションと思いながら走った。

 学園東大通りを北へ向かい、10キロを通過。ややペースダウンし、40分35秒、30秒ほどダウン。キロ当たり6秒であるので結構落ちたことになるが、いつもこの程度なのでそれほど気にはしなかった。高エネルギー研究所の前を通り過ぎ、ラーメン屋の角を左折、北部工業団地の前を通る。三菱ガス化学などの名前もあった。スポンジテーブルもあり、暑さをいやす。

 15キロは1時間01分09秒、ここは20分34秒、やはり同じ様なタイム。少々遅いペースは変わらない。15キロを過ぎ、左へ大きく曲がると、のっぺりとしたコースが延々と10キロほど続く。風が少々吹いてきており、南下すると風は追い風か横から吹いていた。少々だらけた感じとなり、ここでしっかりとした走りをしなければだれてしまうと思い、また、昨年の様になる事を恐れて、しっかりと気合いを入れて走った。若い高校生の様な女の子が私を抜いていったり追い付いたり。やや走りに無駄があるような感じがしたが、勢いだけは良かった。そのうち落ちてくるだろうとは思っていたが、しぶとく前の方を走っていた。

 20キロは1時間21分50秒、ラップは20分40秒。20分台を保ってはいたが、徐々にペースは落ちていた。そろそろ腹の方が減ってきた感じがした。少し前から並走していた隣のランナーがウェストバッグから「オンザゴー」を取り出し、飲み始めた。あまりにもタイミングが良すぎたので、思わず少し頂ける様にお願いをしてしまった。相手も快く応じてくれたので助かった。その先、一般の人がバナナを持っていたので、再び厚かましくお願いしてしまった。こちらも快く差し出してくれたので1本頂いてしまった。オンザゴーとバナナで空腹も満たされ、最後まで問題無く走れそうだった。25キロは1時間42分52秒、この5キロは21分02秒も掛かってしまった。やや疲労も出始めてきた感じがした。

 25キロを過ぎ左折する。昨年はこの辺りで既にだいぶ参ってしまっていたが、まだ今年は走れそうだった。また幸いにも追い風であったので、少しは楽に走れていた。少しアップダウンがあったが、自分としてはこれくらいの変化があった方が良いと思った。15キロ過ぎから25キロまでの道はあまりにも変化が無く、殆んどフラットなコースであり、私は今回も嫌なコースだと思った。

 25キロ過ぎに左折してからはアップダウンが続き、その後市街地へ入って行く。30キロ地点はやや下り坂の途中。「カスミ」グループが協賛するエイドステーションが出ている。この大会のエイドは10キロ過ぎくらいから、給水が5キロ毎に有り、その中間にはスポンジテーブルもあり、サポートとしては申し分のない大会であった。全てのところに水とエネルゲンが置かれていた。30キロは2時間04分24秒。更にペースは落ち、21分32秒。やや落ち込み過ぎと思った。

 いつもサブスリーのタイムリミットとする30キロでのタイム2時間5分に対して、ギリギリの線であった。体の方はもはや最悪の状態ではあったが、何とか同じペースを維持して走るだけの余力はあった。それぞれのエイドでは水を取り頭と足に水を掛け、エネルゲンでエネルギーの補給をした。スポンジを取っては同じく足と頭を冷やした。30キロも過ぎると市街地となり、街中では応援もやや増える。また車も増えてくるのでやや歩道側を走る。

 ホテルなのか、「グランド東雲」の角を左へ曲がり北上する。すると今まで追い風だったものが、途端に向かい風になってしまった。それまで予想していたのは、追い風で直角に曲がるので、せいぜい横からの風と思っていたのだが、当てが外れ、全くの向かい風になり、それも昨年の様な冷たい北風であった。

 ここまでは何とかギリギリでサブスリーという期待が込められていたのだが、このままでは昨年の二の舞になってしまうと思われた。カーブを曲がる直前にスポンジで足に水を掛けたのだが、向かい風のため、それまで暖かかったのが急に寒くなってしまった。これでは冷え過ぎてしまう事が心配されたが、何とかけいれんなど起きず走り続ける事はできた。しかしかなりのペースダウンをしてしまった様だ。途中、あの川俣さんが立ち止まっていた。やはり寒さでけいれんが起きた様だ。

 「セキショウ」グループのある35キロは2時間26分40秒。この5キロは22分15秒であった。残りあと7.2キロとなり3時間まで33分20秒。本当にギリギリの線であった。この時点ではまだ3時間を切れるつもりで走っていた。諦めてはダメだと思いながら希望を持って走っていた。あと7キロ、短い様で長い距離であった。この道路も学園通りと名付けられており、よく整備されているので車には良いが、走るには単調であった。

 あと5キロの表示で2時間37分20秒、残り22分40秒。キロ4分半で走ればまだ間に合う。そして左にそれて陸橋を上り、大学へと向かう。この上りが第一の難関であった。坂の途中、やはりけいれんか止まっている人もいたが、私もとてもきつく止まってしまいそうだった。後ろからは勢い良く走って行く人もいる。付いて行きたいが今は無理だった。

 風は追い風となり、やや走り易くなった。あと4キロ、ここまで4分41秒。やはり確実にペースダウン、上がる様子は見えない。あと3キロの表示があると大学構内に入った様である。2時間46分55秒、4分53秒に更にペースは落ちた。3キロで残り13分、かなり実現は難しい。

 大学構内は落ち葉がいっぱい。昨年と同じ様に風が強く、枯葉が足を攻めてくる。給水所はきちっと計った様にあるが、水を取っている余裕など無い。ただひたすら前を追った。残り1.5キロくらいのところに陸橋、ここまで来てこのアップダウンはとてもきつい。

 残り1キロ地点はスタートラインの少し後ろである。2時間56分16秒。あと残りは3分少々。こんなに1キロが長いとは思ってもいなかった。スタート地点だった池の周りをぐるりと回りグランドへと向かう。ちょうど女子のトップがゴールしたところらしい。2時間59分00秒とのこと。女子トップは私のほんの少し前を走っていたらしい。そして女子の2、3、4位と続々とゴールした様だ。結果的には接戦のようであった。

 競技場に入ったところからゴールまでは300mほど。私の方はグラウンド内に入りあと200mほど残したところで、時計は3時間を過ぎてしまった。あと200mの長いこと。しかしタータンのトラックだけに走るにはそれまでより楽だった。ゴールを目前にして、時計は3時間1分も超えてしまった。何とか3時間01分08秒、無事にゴールする事ができた。

 よく考えると、一度も立ち止まる事無く走った様である。しかしゴールした途端ガックリと疲れてしまった。紀子と玲子が父を迎えに来てくれた。ドッと疲れが出てグラウンドにバッタリと倒れてしまった。今年もまた3時間は切れなかった。'94つくばも終わった。

 連れの善久さんは4時間6分、石山さんは待ちに待たされ、4時間49分で帰ってきた。皆さんそれぞれ不満の残る、しかしそれなりに立派なレースの様でした。帰りは名物のウナギが食べたかったのだけれども、食べさせてくれるところが運悪く見つからず、マラソンと同じ様にやや不満が残ってしまった。

(No.191)


  
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