第4回栄区民ロードレース大会

1994年1月16日(日) 晴れ
種目:10Km
記録:36分11秒
順位:第4位/100人

 5Km17:43
10Km18:2736:11

 第4回目の栄区ロードレース。1回目は用事で参加できず、第2回は初めての参加にも係わらず、35分台という立派な記録で第3位。第3回は強敵と更に若手の活躍により第5位という結果に終わった。そして今回第4回目を迎えるに至った。前回入賞を逃しているので、是非とも3位以内の入賞を目指していた。前日竹山から電話があり、タツノの他のメンバーは不参加の様。竹山がうちまで来る事になった。

 7時起床、少々のんびりとしながら朝の餅を食べる。大根おろしに納豆が良くマッチした。竹山はだいぶ早く、8時10分頃には到着した。8時半頃会場の桂台小学校へ紀子を含めた3人で向かう。日も差し、割合に暖かな陽気だった。コンディションとしては絶好の部類だろう。小学校の校庭で受付を済ませて少々のんびりする。竹山も久しぶりに10キロへ出場との事。スタートは10時40分、まだまだだいぶ時間がある。9時半から開会式、何人かの挨拶と競技説明。10キロの部には神奈川大学で箱根駅伝を走った横山(?)君が招待という形で参加するという事だった。ゼッケンは「1」。

 10時にファミリーの部の3キロがスタート。5キロはその終了後、10時30分。そして我が10キロはその10分後の10時40分、校庭からスタートする。目標は3位。昨年1位、2位の速いランナーはいない様子。3位、4位の石川、鈴木氏が来ているので3位に入れるだろうか。このところの調子の良さで2位も狙えるかな、などと考える。

 とりあえず勢い良く飛び出す。校庭を出るといきなり石川氏が出て行く。力も分かっているので、それはもう無視した。私の前にはただ最初だけ勢いの良さそうなランナーが何人かいた。それもまた、行くだけ行かせた。

 第4公園をぐるりと回り坂道に差し掛かると、ズルズルと何人かが落ちてきて、結局私と鈴木氏が残った。しかしもう1人若そうなランナーがいた。Tシャツ姿だったので、ゼッケン「1」かと思ったが、そうではなかった。「128」を付けていた。そのうち落ちるだろうというつもりでいたので、心配はしなかった。結局3人かと思っていた。「1」は来ていなかったが、そのうち来るのかと思っていた。何とか3位以内は狙えるかもしれないな、などと調子のいい事を考えながら上りの道を走った。

 トップは既に50mくらい先を行っており、3人の2位グループができあがった。その3人の走りを見ると、Tシャツがいちばん良さそうな走りをし、下りは私、上りは鈴木氏が強い様である。下りになると私が先頭に出、上りに差し掛かると、鈴木氏がぐんぐん追い上げてきた。やはり確実に力は付いているのであった。

 矢沢小の周りをぐるりと回ると、第1公園のアップダウン。そして坂を下って栄プールへの道へと出る。その下りでは私がトップを行っていたが、角を曲がった途端に鈴木氏がペースアップ。それにTシャツが続き、2mくらいの差が付いてしまった。その前に見えるトップとは100mくらいの差が付いていた様だった。暫くはじっと我慢し、しっかりと背中を追った。何とか栄プール手前の折り返しまでに再び追い付く。そこからまた暫く下りが続き、3人の2位争いが続けられた。ここまで来たところで、確実に2人の力は本物であると分かった。

 野七里小の角まで来ると、少々上り始める。私としては必死に付いて来ていたが、徐々に力の差が見えてきた。下りでは何とか付いて行けたが、上りでは少々力不足の様である。そして西ヶ谷団地の横の上り坂へと曲がって、遂に差が付き出した。前の2人は順調に上って行くが、私は少しずつ引き離され始めた。第1公園まで上りきる頃には、定かではないが、4~5mは付いていた様だった。あとは折り返しまではずっと下り。4位となったまま前を必死で追いかける。後ろとは100mくらいの差は付いているはずだった。あまり気にする必要は無い様であった。「1」は5位グループのトップを行っていた。

 折り返しまで下ってきたところで前との差は50mくらい。確実に4位となり、2、3位は2位争いを続けていた。また折り返しのところで確認すると、5位には「1」が来ており、その後ろはだいぶ離れてしまっていた。私にとって怖いのは「1」である。「1」がどういうつもりで走っているのか分からなかった。もう5キロを必死で走らなければならないのは確かであった。前との差は確実に広がっていた。

 鈴木氏との力の差は、数年前はまだ私の方がやや上か、ほぼ同じという程度であったが、昨年、今年とこの力の差を見せ付けられると、もはや確実に彼の方が上であり、私のライバルとは言えなくなってしまった気がする。あとの残りはなるべく前には離されない様に、そして後ろから追い付かれない様にと踏ん張るだけだった。カーブの多いこのコースでは、前を行くランナーが時々しか見えなくなってしまう。あまり離れ過ぎてしまうと、カーブを曲がると先のランナーはもう既に先のカーブを曲がってしまっていたりする。

 栄プールの折り返しでは後ろとの差がはっきり分かる。「1」は確実に近づいて来ていた。野七里小の角で読み上げられるゼッケンは、私の「132」と「1」は一緒だった。すぐ後ろまで来ていた。このまま行くと勝負は西ヶ谷団地の横の上りかと思われた。確実に「1」の方が速いであろう。

 思っていたとおり、第1公園に差し掛かる辺りでは横に並んで来た。しかし私も必死でしのいだ。矢沢小の横の緩やかな下りを一生懸命走った。後ろからは大きなプレッシャーが掛けられていた。もう残りも少ないため、さっさと行ってしまうかと思ったが、そうでもない。息づかいも結構荒い様に思えた。このまま行けば何とかなるかとも思い始めた。しかし本当のスピードはかなわない。ある程度諦めも付けた。

 太い道まで出るとあと残りは500mほど。必死で逃げる。第4公園まで下ってきて、左折したところで「1」が前に出る。もはやダメかと思ったが、離されない様に付いて行った。ぐるりと第4公園を回り小学校校庭へ左折して入る。そこでラスト100m、最後の力を振り絞りダッシュ、前へ出る。どういう訳か「1」はそれ以上追って来なかった。最後、小学生の応援する校庭をぐるりと回り、ゴールインとなった。第4位であった。疲れた。

(No.172)


  
home report