第8回日本海オロロンライントライアスロン国際大会

1994年8月27日 日曜日 晴れ
種目:Swim 2Km、Bike 110.3Km、Run 40.5Km
記録:7時間37分52秒 総合76位

 Swim(増毛港 2.0Km) 36:0836:08
Bike(増毛町~遠別町110.3Km)3:43:113:07:03
Run(遠別町~幌延町40.5Km)31:0931:09  第1エイド
53:5722:4810K
1:21:5728:0015K
1:51:4329:4620K
2:22:2630:4325K
2:50:3328:0730K
3:22:2431:5135K
3:51:2529:0140K
7:37:523:54:413:54:413:1640.5K

■8月26日(金) 受付・説明会・パーティ
 朝7時、自宅を出発。上大岡経由で羽田へと向かう。通勤時間帯と重なり、大荷物を持ってラッシュに巻き込まれてしまった。何とか無事に新羽田空港に到着。10時半の飛行機にて千歳へと向かう。千歳からは貸切バスにて、受付、パーティ会場の増毛町へ向かう。バスが途中寄り道をしてしまい、会場に着いたのは、予定より30分ほど遅れて、5時近くになってしまった。この日は受付、説明会とあり、その後カーボパーティが8時まで催された。その後は主催者のバスで宿泊地の留萌・大東旅館へ向かった。夜半から雨が降り出し、明日の車検が心配された。

■8月27日(土) 車検
 昨夜から降っていた雨も明け方には小降りになり、車検会場へ向かう頃には日が差してきた。バイクは別便のトラックにてダンボール箱のまま会場へ送った。11時、増毛港のスイム会場、車検場へ到着。少し遅れて到着のトラックからバイクを降ろし組み立てる。調整し直しのため、少々手間取ってしまった。何とか午前中に仕上がり、昼食にした。子供と増毛駅まで1Kmほど歩いて、美味しい寿司にありついた。午後からは車検を受け、スイム会場でひと泳ぎ。4時半に主催者のバスで宿へ戻った。早々に仕度を済ませ、9時半には床に就いた。なかなか寝付かれなかったが、明日の起床は3時半。

■8月28日(日) レース当日
 起床3時30分、朝食4時。迎えのバスは4時50分に来る。留萌から増毛までは30分弱。天気は上々、暑くなりそうな気配だった。波も少々立っており、風も強かった。到着して、早速自転車の準備。空気圧は7気圧。更にフロントにボトルをくくり付ける。フロントは水、中はオンザゴー、後ろはトップテン。水分、栄養は十分だった。更にパワーバーも取り付けた。準備が整うと、当日の受付を済ませて、更にバイク、ランの荷物を預ける。そしてゼッケンの記入、いよいよ本番という気になる。あとはウェットスーツを着てしまえば準備万端。子供の応援があるので、ワセリンは子供が塗ってくれた。6時半ぎりぎりだが、スイム会場へ向かう。スタートは7時。まだまだ余裕はある。ストレッチを十分行い、スタートを迎える。

 定刻7時ちょうどスタート。天候晴れ、水温25℃、波無し。バトルを避けるため左端よりスタートする。バトルは無い。周りに少し人がいてぶつかる程度。前方の灯台を目標に泳ぐ。ブイからはだいぶ離れている。最初のブイまで200m。ブイのところでやや人込みとなったが、その先は再びブイから遠く泳ぐ。

 第1ブイから第2ブイまで右に折れ、700m。何となく流れが向かって来ている様な気がした。やや蛇行しているのが分かるが仕方がない。まだそれ程バラけていない。第2ブイまで行くと少々バラける。ほぼ直角に曲がり、第3ブイまで200m。この辺りから周りには人がいなくなってきた。再び、第1ブイまでの700mを泳ぐ。思った様に泳げる様になる。潮の流れに乗っている様で泳ぎやすい。先週の遠泳の効果が出ているようで、スムーズに泳げる。

 第1ブイからフィニッシュまでも気持ちよく泳げた。岸までしっかり泳ぎ切ると時計はまだ35分台、なかなかの快進撃であった。10人近くが並んでいるところで待たされ、タイムは36分。それにしてもなかなかのものであろう。

 気を良くしてバイクへ。バイクパンツをはいてバイクをスタート。子供の応援を探すが見当たらない。重田さん一家の姿も無い様だった。トランジッションの外へ出ると子供の声、やっと見つかる。子供の声援を背に勢い良く出て行く。

 バイクは110Km。スタートは追い風だった。幸先がいいと思った。簡単に40Km/hを超えていた。追い風でもあるし、110Kmという距離でもあるので、力を温存する様な事も無かった。前を行くバイクも簡単にとらえる事ができた。風も多少横から、というところはあったものの、向かって来るという事は殆んど無く、走りやすかった。前半のコースとしても、アップダウンはあまり無く、スピードコースといったレース展開になった前半は日本海、街中、田んぼ、せまり来る山といった雄大な北海道という景色が広がっていた。後半は大きなうねりのアップダウンが続き、これもまた大きな北海道を表していた。こちらの方が北海道らしいかなと思った。

 その後半もだいぶ過ぎたところで応援バス。子供たちの乗ったバスがやっと追い付いて来た。何枚か写真を撮ったところで今度は先に行ってしまった。また、わざわざ札幌から応援に来てくれた重田家も、バイク、ランパート共に応援を続けてくれた。とても励みになった。

 バイクでは残りも少なくなってからややペースダウン。更に右太ももに疲労が出て、後のランが危ぶまれた。しかし何とか水で冷やしてだましながら、ゴールの遠別町へと向かった。残りの5キロからが、とても長く感じられた。コース上は予想外の追い風で、トータル4時間も掛からず、ゴールの遠別町まで来てしまった。バイクパートは3時間6分、トータルでも3時間45分程度と申し分の無いタイムであった。

 11時頃という事で、暑さも盛りといった時刻で、暑さ対策は十分考えなければならないレースとなった。スタート地点でトイレへ行って一段落つけ、例年どおり(佐渡で実施している)帽子の中に氷を入れてスタートして行った。ランは40Km。今までいくつかの例だが、初めに飛ばし過ぎ--キロ5分程度だが--30キロ辺りでダウンしてしまっていたので、今回は全てイーブンペースで行けるくらいのペースで行くつもりでいた。そのため、キロ5分半、トータル4時間弱くらいで走れればいいだろうと思った。出だしは悪くなく、足もスムーズに出た。5分半ペースくらいで行ったので、余裕があるくらいだった。いつもならば先を行くランナーをとらえるのにも、あっという間に抜き去ったが、徐々に近づいて行くといった感じで、いつの間にか抜いていたというふうだった。

 日差しは強く、じりじりと照り付けていた。エイドは平均して5キロに1ヶ所。やや長いとは思ったが、涼しければ何とかなるだろうというつもりでいたが、なかなか苦しい戦いになると思った。その為、なるべくペースを上げない様、そして落とさない様に努めた。それでか、いつもより私を抜いて行くランナーが多い様に感じた。2人の女性にも抜かれてしまった。そのうち、先に抜かれた1人は女性トップの様だし、その次は3位の様だった。

 2ヶ所目のエイドまでは良かったが、3ヶ所目ではもう暑くてたまらず、ついにエイドにあったボトルを持って走り出した。少々重かったが、暑さには勝てなかった。飲むよりは足に掛ける方が多く、口に入れても、口をすすいで水分を少し取る、という程度だった。足に掛ける事が良かったのか、30キロを過ぎても筋肉痛で走れなくなる事はなかった。しかし、あしの裏にはまめができ始めた。一部、エイド間の距離が長いところがあったが、ボトルを持っていたため、何とかしのぐ事もできた。また片手にはスポンジを持ち、汗ぬぐいに使った。この2つは必需品になりそうな気がする。

 後半も殆んどスピードが落ちる事なく、最後まで来る事ができた。あと残り2Kmくらいのところに北緯45度ラインがあり通過する。ずいぶん北の方まで来てしまったのだなと感じた。筋肉痛にも襲われず、最後まで走りきれた事を喜びながら、最後のゴールを目指した。ラスト500mのところに踏切。説明会の時に言っていた事を思い出した。5本の列車が通過するらしい。何とか止められずにゴールしたいと思いながら、踏切通過。すると前方にフィニッシュゲートが見えてきた。

 ゴールできる事を喜び、皆に感謝し、フィニッシュゲートを迎えた。紀子、玲子がゴールで迎えてくれていた。ゴールできた喜びを体で表し、ゴールイン。苦しかったけれども楽しいレースであった。

 ボランティアがメダルとタオルを掛けてくれ、更に体育館まで付き添ってくれる温かいもてなしだった。氷水でのアイシングも心づくしのものだった。ゴールの喜びが溢れてきて、暫くはその余韻に浸っていた。ゴールは予定よりだいぶ早い、2時40分頃。タイムは7時間37分52秒という記録だった。満足のいく記録だった。その後はマッサージ、シャワーとリラックスし、バスで羽幌へと向かった。フィニッシュの余韻に浸った1日でした。11時頃には床に就いた。

■8月29日(月) 閉会式、パーティ
 晴れ。今日はバイクを片付ける。朝早くから町役場へと出掛けバイクを引き取りに行く。充実感と疲労感の中でバイクを分解し、発送の手続きを済ませる。10時から閉会式、表彰式とパーティが催された。食事も豪華なものが出され、ビールも十分だった。ただ乾杯前の表彰式が、少々長かった。11時40分頃終了。札幌行きのバスは12時20分発。到着予定は16時。トライアスリートが乗った為か、満員になってしまった。ほぼ予定どおり到着。札幌の浅田さんの「オークホテル」へ入り、三浦家族とジンギスカンで夕食を共にした。

■8月30日(火) 札幌、帰浜
 今日はのんびりとした1日であった。しかしもう東京へ帰る日となってしまった。北海道でのんびりとし過ぎ、何もかも忘れてしまった。1ヶ月くらい北海道に居た様な気がした。玲子は重田聡美さんと会えてとても嬉しそうだった。時計台、赤レンガ、テレビ塔などを見学し、ラーメン横丁で札幌ラーメンを食べて札幌とお別れした。長いオロロンラインツアーは終了しました。

(No.185)


  
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