第7回秋季座間ロードレース

1993年10月24日(日)
種目:一般男子10マイル
記録:1時間2分58秒

 Mile SPL. LAP (/Km) Mile SPL. LAP (/Km)
1Mi6:086:08 (3:50)6Mi38:056:20 (3:56)
2Mi12:276:18 (3:56)7Mi44:166:10 (3:51)
3Mi19:126:44 (4:12)8Mi50:546:38 (4:09)
4Mi25:216:08 (3:50)9Mi56:596:05 (3:48)
5Mi31:446:23 (3:59)10Mi1:02:585:58 (3:44)


 毎年この大会の位置付けとしては、走り込みの期間でもあり、それまで距離を中心に練習してきたところから、スピードへと切り替える時期である。その為に、このレースをきっかけとして、スピード練習へと入っていく。これまで殆んどスピード練習はしていないので、目標としてはキロ4分程度、できればそれを少し上回るくらいのタイムで走りたいところである。従って目標は1時間4分以内である。昨年は膝の故障もあり、満足に走れなかったが、今年は何とか走れそうである。

 この大会はいつも大船発7時ちょうど、藤沢を7時9分の急行に乗って行くと、受付もちょうど始まっている頃である。起床は5時45分頃。ごはん1杯、餅3個、それにヨーグルト1個……これは今までに無かったが、甘いものは良かった。

 6時45分のバスで大船へ向かう。キャンプの入口に着いたのは8時前だったが、だいぶキャンプの中を歩かされてしまった。まだ受付は始まっていなかった。ゼッケンは『1821』、一般男子の後ろの方の番号だった。

 5マイルのスタートは9時30分。10マイルは30分遅くなり10時30分に変更になっていた。2時間以上余裕ができてしまった。ここではスタート順も、全く焦らずに並ぶ事ができるので安心である。天気もいいので暫くのんびりとする。

 5マイルの出場者は1,000人ほど。いつもより結構多い様な気がする。9時30分にスタート。竹山、西山、塩田などが出場。スタートを見送ってから少々アップをする。5マイルのトップは27分少々でゴールした。

 10マイルも10時30分、定刻にスタートする。スタート位置は前より2列目あたり。いかにも遅そうなランナーが前に3人いる。迷惑である。なるべく後ろにならない様に避ける。最初はそれ程無理をせず、少々遅いくらいのペースで行く。

 コースは例年と全く変わっていない。キャンプの南側をぐるりと1マイルほど走り、元へ戻って来てハイスクールの方へと向かう。ハイスクール手前の橋を渡ったところが2マイル。最初の1マイルは少々速く、6分08秒、そしてその次は6分18秒。だいたいこんなところがいいペースだろう。

 ハイスクールの裏側へ回るといよいよ上りが始まる。住宅の中を走り抜けると目の前に急な上り。この辺りから私の本領発揮というところである。前のランナーを次々にとらえ、順位を上げる。1周目では上まで上りきる頃には20人くらいをゴボウ抜き。上り切ると右側にはゴルフ場。息を切らせ、横には目もくれず前のランナーを追う。左側に給水。だいぶ汗をかいたので、水を一杯。

 急坂の下りの直前に3マイル。上りがきつかった為か、6分44秒。まあこんなところだろう。下りも思い切って飛ばす。ここでだいぶスピードが出たせいか、その後も調子が上がった。

 ゴルフ場横は1.5キロ程直線の上、やや下っているためかとても走りやすい。直線に入って少し行ったところで後ろから足音、大きな外人が並んで来た。スピードもだいぶ出ているので、付いて行ってみる事にした。すぐ後ろ、左側にピタリと付き、離されない様に走る。気持ち良く走れた。相手は大きなストライド、こちらはそれに比べるとピッチ走法、小気味良い。

 朝入って来たところの入口まで来ると4マイル、この1マイルは6分8秒で走れた。ペースはだいぶ上がっていた。1周目の残りは1マイル。このままのペースで行けるだろうか、というところ。調子も上向きになってきたが、この先再び上り坂。最初よりは短いが、結構きつい。外人は入口のところの下りで私との差を広げたが、再びこの上りで差を詰め一気に前に出る。上りがひと段落すると、あっという間に残り1キロ。今度は長い下り、元の位置まで戻る。先ほど追い越した外人は再び私を追い抜いて前へ出る。しかし彼の力もここまでであった。

 体育館まで戻って来ると、まっすぐ行くとゴール。そこを左折しスタート地点へと向かう。もう一周である。スタート地点のガソリンスタンドの前に給水所。水を一杯、暑いので頭にも掛ける。1周もすると周りは殆んど固定する。バテてしまったランナーが少しずつ落ちてくる程度である。

 1周目は目標の32分を少し切り31分44秒。スピード練習を全くしていなく、更にこのコースであればまずまずだろう。今までこのコースの1周のベストは数年前の30分30秒くらいだと思ったが、それから比べるとだいぶ悪いと思うが、それは仕方の無い事だろう。2周目も同じくらいのタイムか少々上回ればいいだろうと思いながら走った。

 とりあえずの1マイルは6分20秒。やはりスタートダッシュの分だけ遅い様だった。残り半分を過ぎると、今度は後ろから仕掛けて来るランナーもいる。だいぶ無理をして走っている様で、追い付いて来たランナーを少々揺さぶってやるのも面白い。

 2マイルは6分10秒。少々駆け引きがあったりして、少しばかりタイムが上がっている。それを過ぎると再び長いきつい上り坂。ここで完全に後ろから来たランナーを振り切り、更に前であえいでいるランナーをとらえ、抜き去る。

 3マイル手前の給水所で再び水。3マイルは6分38秒。ここも1周目よりは少々タイムが上がっている。あと残りは2マイル、およそ3キロ。この2マイルはもうそれほど辛くはない。坂を思い切り飛ばして下って、その勢いのまま行くつもりで走る。

 前に見えていたランナーも遂にとらえる。1人ずつこの様に拾っていく。しかしこの辺りはやはり皆速い。私が今まで以上のペースで走ってもなかなか追い付かず、逆に離されて行ってしまうくらいである。しかしながら、ペースは今まで以上に速い。走っていて気持ち良くなってくるくらいのスピードであった。

 4マイル地点まで来てしまえばラスト1マイル。この1マイルは6分05秒、ベストタイムであった。坂を上って暫く行くと、今度は本当にラスト1キロ。下り始めるのでペースは上がる。まさにラストスパートを掛ける。後ろから抜いて行こうとするランナーがいたとしても、抜かせはしなかっただろう。

 坂を下りきってしまうと残りは500mほど。体の力を抜いてラストのスピードを上げた。ゴールするランナーはまだそれ程多くない。ポツリ、ポツリとゴールへ向かう。時計はまだ1時間2分台を指していた。何とか2分台でゴールできそうだった。ラスト1キロは3分43秒、今の状態から言えば上出来であろう。1時間02分58秒、ぎりぎりだった。

 レース後もそれ程疲労は無く、軽いジョグで疲れを取る。天気もとても良く、気持ち良いレースとなった。レース終了後はいつもの様にシャワーを浴びたが、今回はもうひとつの楽しみの、ビール、ハンバーガーが売られていなかった。折角それを期待して来たのに、いい天気の元、何もする事が無く、皆早々と帰路についた。

 我々のグループは相武台前駅そばに公園を見つけ、そこで1時間ほど、ビールでアフターレースを楽しんだ。レースはともかく、もうひとつの面で少々不満の残る大会であった。基地内のピザハウスで、いつものでっかいピザを買ってきた。前回は丸ごとで大き過ぎてしまったので、今回はスライスを子供のために買ってきた。1ピース、$1.65~$2.35くらい。$1=110円で買えました。とても安い。

(No.164)


  
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