第5回全日本ショートトライアスロン in 伊豆大島

1993年6月13日(日曜日) 天候:晴れ
種目:Swim 1.5Km、Bike 45Km、Run 10Km
記録:2時間49分17秒

 Swim31:30
Bike1:36:17
Run41:30
Total2:49:17


■6月12日(土)晴れ
 熱海港発9時10分のさるびあ丸にて大島元町港へ向かう。家を6時半頃出発、車で駅まで送って貰う。大船発6時53分の熱海行きに乗る(930円)。1時間ほどで到着。駅からはバスにて熱海港へ(200円+100円)。さるびあ丸は例年通り普通の混み具合。一般客は殆んど居ない。殆んどトライアスロンで大島へ行く連中の様だ。天気は上々、日曜日は雨の予報だが、この天気がもってくれればという期待でいっぱいだ。

 大島には11時半頃到着。船の中で偶然堀内と会う。バイクを組み立て、受付、車検を受ける。今年は更に、ヘルメット、ウェットスーツのチェックもあった。その後は堀内と別れ、加藤さんの取ってくれた近くの宿「甚の丸」へ向かう。3時30分より簡単な競技説明会、そして4時30分より心温まる開会式が開催された。夜は9時過ぎに床についた。

■6月13日(日)晴れ
 4時起床。心配された雨も無く良い天気であった。すぐに食事。当日受付は5時45分から。そしてスタートは6時45分。これはトップグループ。私の第4ウェーブは5分後の6時50分。今年の記録システムは無線式。5月30日のレイクハマナと似た様なものであった。スイム会場へは6時20分頃に入った。あとはスタートを待つだけ。続々と選手がやって来る。トライアスロンを始めてだいぶ経つだけに、もうあまりスイムも苦にならなくなった。自信も付いてきた。

 6時45分、第1ウェーブ定刻にスタート。エリートクラスはさすがに速い。1分後に女子のグループ、その3分後からは一般選手、そして次の1分後に我々第4ウェーブ。これは完全に年齢順となっている。いつもの様にバトルを避け外側からスタート。すぐ前を堀内が行く。しかし彼の癖か、すぐに右側の方へと行ってしまった。水はやや冷たいという程度。風向きのせいか、外海に近い方では波が少々ある。少々アップアップしてしまう。最初の難関を何とか切り抜けコーナーを曲がる。三角形のもう一方の長辺は風も無く潮に乗り泳ぎやすい。

 スイムは1周と2/3。元の所へ戻って来て、再びやや波のある長辺を泳ぎ、最後に岸へと向かう。特に問題となる様なところは無かった。周りもほぼ同じ様なペースで泳ぐ人が多い。平泳ぎも同じペースで泳いでいる人がいる。暫くは平泳ぎのそばを泳ぐ。方向についてはたぶん間違う事は無いだろうから。

 上陸用のスロープまでたどり着く。時計を見る。ちょうど30分を回ったところだった。一昨年のこの大会では40分を超えてしまっていたわけである。およそ10分も短縮する事ができた。自分でもびっくりし、嬉しくなってしまった。そのままバイクトランジッションへと向かう。周りにもまだバイクはたくさんあった。新しいヘルメットをかぶりバイクをスタートさせる。なるべく全力を出してバイクを漕ぐ様に努力する。

 しかしバイクでは、エアロバイクには乗っているものの、実際のバイクには殆んど乗っておらず、やはりテクニックという点では周りよりだいぶ劣るのではないかと思われる。とりあえず、周りの声援に応えて全力で一生懸命走る。小刻みなアップダウンやカーブが多く、やはりテクニカルなコースである。最初のうちからいちばん内側のギアに入ってしまった。しかし、やはり一度走っているコースだけに初回よりは走り易い。

 筆島まで行くにもかなりの上り坂が続いている。筆島は16キロ地点あたり。しばらく走り易い下りが続く。下りはパワーが無くてもテクニックがあれば結構速い。筆島の先は延々と上りが続く。およそ6キロほど。一度走っているので、どんなものかは分かっていたが、走ってみると思っていたよりも楽に上れた様に感じた。佐渡の上りの方が急な分ずっと辛く感じた様である。

 タイムの方はあまり気にせず、とりあえず一生懸命走る事だけを心掛けた。残り10キロくらいになると先も見えてくるので、トータルタイムの目標もあるし、やや焦り気味に走る。少々馬力を上げてバイクのラストを走り切る。バイクのゴールは2時間7分~8分というところ。目標タイムは2時間50分であるので、ランで一生懸命走れば何とか目標どおりのタイムが出るだろうというところ。

 トランジッション内はバイク乗車禁止。シューズを脱ぎ走り切る。そのままランニングシューズを履き、すぐに飛び出す。何故か、あの田辺絹子が同時にバイクゴール。バイクに強い彼女がどうした事か、メロメロになっていた。

 勢い良くランニングコースへと飛び出す。ここのところ2週連続でバイクからランへのトランジッションの練習をしてきたので、走りにはだいぶ慣れてきている。ほぼ目いっぱいのペースで走り出した。清水会長も計時のそばで声援を送ってくれていた。これがだいぶ励みになった。誰にも負けないくらいのつもりで走っていた。ペースはほぼキロ4分くらいのペース。或いはそれを上回るくらいのペースのつもりである。周りのゆっくりとしたペースとは比較にならないくらいの一生懸命のペースである。

 ゴール地点はスタートから500mほどのところ。2時間15分くらいのタイムを指している。ちょうど5位の選手がゴールしたところだった。もう既に上位はゴールしてしまっていた。トップグループの争いが見られずに残念であった。ウェーブスタートでなければ何とか見られたのだろうが。それにしても、トップとは30分以上の開きが出てしまっていた。

 そこを通過すると景色が開け、左手には海も見えてくる。日差しは強く、前日の雨の心配はどこかへ行ってしまった。やっとトライアスロンらしくなってきた。

 前半はとても調子が良く、ペースも速いまま最初のエイドを通過。景色は良く、南国風の海岸線をひた走る。次のエイドは折り返し地点。それより少し前あたりから右足ふくらはぎ辺りに少々張りが出てきた。最初の飛ばし過ぎが原因だろう。少々ペースダウンしただろうか。折り返しまでにだいぶ先行のランナーをとらえた。キロ4分を少し超えるペースで走っていた。

 折り返してしまえばあと残りは4.5キロ程。再び徐々にペースを上げる。今度は折り返しに向かうランナーとすれ違う。堀内、佐藤そして同室だった鈴木氏ともすれ違う。最後のエイドを過ぎれば残りは1.5キロ程、やっと先が見えてくる。ゴールタイムもほぼ予想できた。何とか2時間50分は切れそうだ。最後はゴール前、やや上り坂を気持ち良くゴールイン。2時間49分を少々回ったところであった。ランニングのラップは正確なところは不明であるが、41分30秒くらいで走っている様であった。納得のいくレースをする事ができた。目標もきっちりとクリアする事ができた。

 ゴール後は、明日葉うどんとコーラで腹を満たし、温泉に浸かって疲れも取れ、ゆっくりとすることができた。宿に帰ってバイクを片付けた後は、再び会場に戻って閉会式に臨んだ。ビールに焼きそば、落花生、貝(たま)で更に満腹になった。

 帰りは船は元町港へ入らず、岡田港へ皆移動する事になってしまった。ご苦労様のレース、大会でした。

(No.159)


  
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