第11回 '93三浦国際市民マラソン
1993年3月7日(日) 曇り時々雨(14.5℃ 83%)
種目:ハーフマラソン一般男子
記録:1時間22分04秒 総合89位
| | SPL. | LAP | Dis.(/Km) | | |
4Km | 16:04 | 16:04 | 4Km(4:01) | 上り坂頂上付近 |
折り返し | 36:43 | | | 城ヶ島内大橋下、先 |
12Km | 47:16 | 31:12 | 8Km(3:54) | 岩堂山上り手前 |
16Km | 1:02:56 | 15:39 | 4Km(3:55) | 県道下り坂手前 |
17.1Km | 1:06:58 | 4:02 | 1.1Km(3:40) | 下り坂途中 |
21.1Km | 1:22:04 | 15:06 | 4Km(3:47) | ファミリーマート前ゴール |
今年はほぼ昨年と同じスケジュール。但し、走ったレースはハーフマラソンだけだった……昨年は5キロとハーフを走った。起床は5時。30分ほど掛けてゆっくりと食事を取り…もち4個、ご飯1杯…、6時過ぎに家を出た。天神橋には6時15分頃。同じ頃、団地の五十嵐さん家族がやって来る。やはり三浦マラソンに出るらしい。6時18分の江ノ電の始バスで上大岡、そして昨年と同じ6時43分の特急で三浦海岸まで行く。昨年と比べてずいぶんと混み合っていた。7時半頃の到着。
雨が降ると言われていたが、まだ天気の方は大丈夫だった。海岸まで出ると房総半島まで良く見えていた。今年は海岸も結構混んでいる様で、思う様な場所も取れなく、ずいぶん端の方になってしまった。荷物を置いてから受付を済ませる。今年はゼッケンが先に送られて来ており、Tシャツもフィニッシャーではなく全員に配られていた。
5キロのスタートは8時40分、もうすぐのスタートである。しかしまだそれほど集まっているという様子ではない。トイレなども割合に空いていた。暫く休憩。5キロがスタートする頃から少しずつウォームアップを開始、軽いジョグとストレッチを十分にする。30分ほどで切り上げ、早過ぎると思ったが、着替えをする。
9時30分の10キロのスタートでは、スタート地点で見物をしていた。ハーフのスタートは10キロの部の7分後。昨年は5分後だったが、並びきれず、スタートが遅れたので、今年は最初から2分遅かった。10キロがスタートする頃から雨が降り出し、急に冷え出した。ハーフのスタートの9時37分頃にも降り続いていた。だいぶ冷え込み、路面も濡れてしまっていたが、走るにはちょうど良いコンディションであった。
定刻スタート。それ程の混乱も無く、うまくスタートできる。前にもあまりランナーは居なく、すぐにスピードに乗れる。海岸線の直線がほぼ1キロ。4分を切って走っており、まずまずのペース。そのペースを保つ。1.5キロも行くと、10キロのコースのランナーに追い付く。10キロは道路の左、ハーフは右側。コースがやや狭い。
昨年からコースが変わり、5キロの折り返し辺りまで……2.5キロであるが……行き、そこから山上りとなる。降っていた雨もこの辺りでは止んでおり走り易くなる。いつもの様に上りで順位を稼ぐがやはりきつい。今年はコースを知っているものの、これ程きつかったかと思うくらいきつい上りである。霊園の最後の上りがいちばん急である。ここでだいぶ抜き去り順位を上げる。ここを上りきると、一度下って霊園を出る。
再び上り始め、殆んど上りきったあたりに4キロ地点、16分04秒。これだけの上り下りのあるところで、何とか16分が出たのは大したものか。20~30m先にオレンジ色のランシャツを着た県トラの太田氏、大和走友会所属。何とか追い付いて行こうと思うがなかなか追い付かない。
今度は再び下り、岩堂山の頂上のすぐ下まで来る。きつい上りを直登、脚にはかなりの負担。しかし、ここまで来てしまえばあとは城ヶ島までずっと下り、4キロ程続くか…。晴れていれば正面に富士山や箱根の山々が見えるのだが…。今日は生憎の曇り、房総半島だけはうっすらと見える。太田氏は下りを利用してだいぶ先に行ってしまった。やや疲れたか、ペースが落ち少し後続に抜かれる。周りは大根畑かキャベツ畑か、下りが続いて城ヶ島大橋へと続く。この辺りはいつもの事ながら応援が多く、嬉しい。
大橋の真ん中あたりでトップとすれ違う。専修大の学生らしい。後続が来ない。ダントツ、2位以下もポツリ、ポツリという程度。大橋の下りを利用して少しスピードアップ。公園そばの給水を取る。大橋の下を通過すると暫くして折り返し。以前より手前で折り返すので割合に気は楽である。坂もそれほど苦にならないので、このコースは嫌いではない。
折り返す時に、樹脂の斉田氏の顔が見える。50m程の差の様であった。それを見てからレースに対して考えが変わった。とりあえず追い付いて行く事にした。橋に続く上り坂でも徐々にペースを上げ、順位を上げる。前のランナーとも次第に差が詰まって来る。大橋を渡り切ると今度は往路で下って来た坂道を上って行く。斉田氏はペースが落ちて来たのがよく分かり、その差は急に詰まって来た。何年か前と同じ様に、岩堂山の上りの中腹辺りで追い付いた。今年もこれだけペースが落ちれば、もう追い付いて来られないだろうと思ったが、抜き去る時には定石どおり一気に行った。更にペースを上げ何人もとらえ、間に何人かを入れる様にし、追い付く勢いを失せさせる様な走りをした。
途中12キロ地点、47分16秒。キロ4分を少々上回るだけであったので、あまり速くはないなという感じがした。岩堂山頂上まで行くとひと段落。あとはあまりきつい所は無いが、まだ残りは7~8キロはある。一度下って暫くすると、少々長い上り、太田氏の姿もすぐ眼の前に見える。カーブを鋭角に右に曲がり、もう少し上り。今度は下って霊園の入口まで行く。後ろの事はもう気にせず、マイペースで行く。下りのペースもまずまず。この先何回かアップダウンが続く。周りは大根畑か、あまり変化の無いのんびりとした景色である。そのうち、やや離れた後ろから、ゼーゼーと斉田氏の声。よく追い付いて来たなと思いながら上りで再びペースを上げる。
そろそろ海岸線の道に出るだろうという辺りに16キロ地点。ここは1時間2分56秒。この4キロは何とか15分39秒と、キロ4分を切る走りができた様だ。残りは5キロ。10キロのコースに出るのにもう暫くあった。応援が結構あるところが、10キロのコースとの合流点。坂を下りながら、左へ折れて合流。暫くするとカーブしながらの急な長い下り坂。その途中に残り4キロ地点。この1.1キロは4分02秒、悪くはないペースだろう。
下りきってしまうと、後はずっと平坦。今まで高いところを走って来たので、海の近くであまり見通しのきかないところを走ると、圧迫されるような気になってしまう。海岸まで来ると再び雨が降り出し、しぶきが掛かるくらいの強い雨もあった。
太田氏のスピードも衰えずなかなか追い付かない。あとはこのままマイペースで最後まで行くつもりでいた。我慢の走りで5キロの折り返し点。往路で海岸線と分かれ、山に上って行ったところである。残りはあと2.5キロ程という事になる。あと10分程でゴールと思うと嬉しいが、まだ割合に有るものである。右手には海が広がっているが、見る余裕も無い。雨の降る中ひたすら前を見、ゴールへと向かう。
残り1.5キロ程になったあたりから、再びあのゼーゼー言いながら走る声が聞こえて来た。必死で私を追い掛けて来る様だった。こちらもそう簡単に抜かせるわけにも行かず、ペースを上げ逃げ切ろうとする。しかしこちらももう既に目いっぱいの様子であり、脚にもだいぶ来ている。思う様にはペースが上がらない。
ちょっとした坂の上り下りの後、右へカーブすると残りは1キロ。後ろからも必死で付いて来る様だった。ここからの1キロはずっと先が見えているだけに、いつもながら非常に辛い。後ろもなぜそんなに頑張るのか、などと考える余裕も無く、後ろは一度も振り返らず、ただひたすら逃げる。それまで前に誰が走っていたとか考えながら走っていたが、もうそんな事はどうでも良かった。太田氏がどこに行ったのかも分からず、しかし結構ゴール前でゴボウ抜きと言った調子で追い抜く。コース役員が残り200mと言う。しかしフィニッシュのゲートは見えて来ない。こんなに長いのかと思いながら必死で走る。
すぐ後ろにゼーゼーが聞こえる。どうしても追い付きたいのだろうが、こちらとしても、今後の事もあるので、どうしても抜かせるわけにはいかない。ラスト100m辺りになってやっとフィニッシュゲートが右側の方に見えてくる。もうこれっきり、本当のラストスパートであった。後ろもそれ以上のスピードは出ない様だった。私の前に行く事はできない様だった。ゴールして時計を止める。1時間22分を少し回ったところ。最後に頑張ってしまったお陰で、予想タイムよりもずいぶん良いタイムが出てしまった。
次の日、スポーツニッポン紙に上位200人の記録が発表された。前を走る人の数も少なかった様なので、100位以内には入っているのではないかと思っていたのだが…。1時間22分くらいのタイムでは110位くらいの順位である。昨年は1時間23分台で110位だったので、今年はコンディションが良くレベルが上がったのだろうと思う。しかし私の名前はというと、見つからない。よく記録を見回すと、89位、1時間20分07秒のところに私の名前がある。しかし何れにせよ、記録上はあのゼーゼーを上回る記録であった。
今までのジョグ中心の練習であったにも係わらず、これだけのタイムが出せたという事で、とても満足のいくレースとなった。断続的に降った雨は私がゴールした直後に再び強く降り出し、着替えに苦労してしまった。レース終了後は善久さんとふたりになってしまったが、久里浜の駅ビルのすし屋でゆっくりと一杯やって帰って来た。久しぶりにビールをたくさん飲んで帰って来た。お疲れ様のレースでした。
(No.149)
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