第5回座間桜まつりロードレース

1991年4月7日(日) 雨
種目:10Km 一般男子
記録:37分50秒
順位:総合39位 男子39歳以下31位

   
5Km18:5718:57
10Km37:5018:52

 朝起きた時から雨がだいぶ降っていた。雨の中のレースを覚悟した。

 6時起床でやや遅かったので、少し慌しい支度になってしまった。6時45分のバスで大船へと向かった。藤沢には7時15分頃、そのまままっすぐ小田急で相武台へと向かった。相武台でもやはり雨の調子は変わっていなかった。座間キャンプ内の桜が楽しみであったが、少々残念であった。また今日はキャンプオープンデーという事で、一般にも開放される様であった。

 会場では2年連続で雨という事で、やや静かな、落ち着いた状況であった。昨年の事もあってか、今年はやや人の出足は鈍かった。受付終了の9時を過ぎても体育館内はゆったりとしていた。

 5キロのスタートは10時ちょうど。そして10キロは10分後の10時10分である。雨のため外でウォーミングアップをする人は少ない。傘をさしたり帽子をかぶったりして外を走っている。私はストレッチを十分に行い、軒の下を軽く走る程度にした。

 今日はTシャツそしてランシャツ、ランパン更に帽子というスタイルで行く事にした。--寒いだろうと思っていたのだが、後半やや暑くなってしまった。サロメチールを両足にたっぷりと塗り冷え対策をした。しかしこちらは後半右足がやや張ってくるような感じがした。が、何とか持ちこたえた。

 スタートは10時10分。5キロのスタートの直後である。しかし参加人数が少ないためか、また雨が降っているためか、集合は10時5分になってから。だがそれでも十分余裕があったようである。10キロの参加者は500名程度の様であった。先頭から3列目ほどに横から割り込む。待っていてもそれ程寒くはなかった。

 10時10分、定刻スタート。10秒前からはカウントダウンでスタートが切られた。混乱も無くスムーズにスタートした。すぐにトップスピードで走れる。走り出してしまえば降っている雨も殆んど気にならない。顔に雨が掛かってくるので、帽子のひさしを下におろす。

 暫く回りに合わせて走るが、ややペースが遅い様、更にペースを上げる。トップとの差もあまり付いていない。100mも無いだろう。しかし1キロ行ったところで100mの差というのは、10キロ走ると1キロ--4分の差という事になる。という事は、だいぶ離れている事なのだろうか。

 ぐるりとひと回りしてきて、元の野球場のそばまで来ると2キロほどになるが、そこまで来ると周りは殆んど決まってしまった。だいたいキロ3分45秒~50秒ぺーすくらいの様だ。楽ではない。結構きつい方である。それほど無理をしないで行く事にする。コースは例年と全く同じである。

 消防署のところを左折し西の方へと向かって行く。桜がとてもきれいであった。西の端の坂の手前まで行くと今度は折り返して元へと戻る。桜の木の下、やや下り坂。やっとペースも落ち着きマイペースで走れる。

 ゲート前は一旦右へ曲がり、ぐるりとロータリーを1周して最初のだらだら坂へと取り付く。いつもの様にこの上り坂で少し順位を上げる。平坦と変わらない様にぐいぐいと上って行く。だらだら坂を上り切ったところへ給水所。手渡して貰い、軽く口に含む。

 その先、そろそろ下り坂に差し掛かる頃に5キロのポイントがあった。18分57秒、割合に速い方だと思う。それ程飛ばしたというつもりは無かったが、何とか18分台のタイムが出た。

 坂を下りきるとNo.4ゲート、朝入って来たところ。その先は少々上り坂があってゴルフ場横へと続く。もう半分も過ぎたところだし、この先このままのペースで行くか、或いは頑張って少々順位を上げていくか、というところであった。

 後ろから先程の坂で追い付き、追い越したランナーが再び追い付いて来た。結構良くない走り方のくせに、前を行こうとしている。しようがないので行かせるが、ぴったりと付いていく事にする。少々私のペースも上がる。しかしこのランナーは、この先急な上り坂でペースは落ち、脱落して行った。

 ゴルフ場横を通過し、急な坂へ辿り着く。この座間のコースはもう既に何回走っただろうか。ずいぶん馴染みの深いコースである。逆回りのコースも最初の頃は良くあった。

 急坂では先ほどのランナーを難無くパスし、更に数人抜いて順位を上げる。ここまで来てしまえば、あとは1ヶ所盲腸の様なところを除けば殆んど下り。思い切り上り、息が少々上がってもすぐに回復する。

 いつも嫌な盲腸のコースを下ってから上り。他のところを少し延ばしてくれればこんなところを走らずに済むのに、といつも思うのだが…。どう思っているのだろうか。

 あとはほんとに長い下り坂ひとつである。この辺りでそれまでに追い越してきたランナーが何人か追い付いて来た足音が聞こえてくる。少々抑え気味に走って来たが、そうもいかなくなってしまった。下り始めてもすぐ後ろ、横に付いて来る。ここでは少々勝負に出て、下りを利用して飛ばしにかかった。

 体重を前に掛け、足を思い切り前に投げ出す。どんどんスピードが出てくる。あまり速過ぎて、着地した足が雨で滑ってしまうのではないかと思うくらいであった。下りきった辺りでは、後ろにだいぶ差を付けた様だった。

 坂を下りきったところでは時計はおよそ30分を指していた。残りは2キロほどである。離したつもりであったが、高校生の様な若いランナーがしっかりと付いて来ていた。まだ先はあると思い、暫くの間前に行かせて様子を見る事にした。結局私を入れて4人のグループになっていた。こういうレースは久しぶりである。いつもはだいたい2人のマッチレースになってしまうのであるが、今日は違っていた。

 雨が降っていたがもう全く気にならなかった。但し水溜りができているのでそれだけは避けて通る様にした。最後、ゴール手前で一旦右折、そして建物の周りをひと回りすればまっすぐゴールというところである。右折地点で役員があと600mとコール。それを聞いてひとりが聞き返した。その人はもう目いっぱいだろうと予想。

 ややスピードを上げると若いランナーが付いて来た。2回左折をすると、正面にゴール地点。あと200mほど。徐々にスピードアップ、ラストスパート。そしてラスト100mでは腿を上げ、一段とスピードを上げた。もう誰も付いて来る者はいなかった。時計はまだ37分台を指していた。勢い良くゴールイン。何とか4人のうちのトップでゴールする事ができた。ゴールの後は、他の3人と健闘を称えあった。笑ったのは私であった…。良いレースとなった。

 レース後はいつもの様にビールとハンバーガー。マーケットでのピザがとても美味しかった。ご苦労様でした。

(No.107)


  
home report