第3回全日本ショートトライアスロン選手権大会
1991年6月9日(日) 快晴
種目:Swim 1.5Km、Bike 45Km、Run 10Km(選手権の部)
記録:3時間00分04秒
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Swim | 41:00 | (561) |
Bike | 1:36:33 | (365) |
Run | 42:31 | (171) |
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Total | 3:00:04 | (237) |
前日の8日、朝9時の熱海発の東海汽船で大島へと向かう。朝5時前に家を出発。堀内がわざわざ茅ヶ崎から迎えに来てくれた。朝は道路も空いていて、1時間ほどで熱海港に着いてしまった。暫く待合室で準備を進めるうちに、熱海港は大島へ向かうトライアスリートであふれてしまった。
大島へ向かう船の中では団体専用の部屋に押し込められてしまった。またデッキにござを敷き、のんびり過ごす人も多かった。伊東経由で大島までは2時間10分程の行程であった。
11時半頃到着。のんびりとした島内に元気あふれるトライアスリートが繰り出していた。元町はすっかりトライアスリートの街になってしまった。自転車を組み立て、まず最初に受付へと向かう。重い荷物をかついで受付の児童公園へ。そこで車検も行う。
車検が終わって12時半。ひと息入れて1時からはコース下見と続く。協会で準備したバスで、バイクコースを2時間ほど掛けて回った。案内では17キロ過ぎの筆島からの上りは大変な坂であると聞かされた--しかし眺めはとても良い所であった。
次の予定は3時45分からの競技説明会。5時に定刻どおり終了した。開会式の後、競技説明会が始まる前に、地元の御神火太鼓の演奏の披露があった。迫力のある演奏で皆に好評であった。その後やっと宿の民宿「筆島荘」へバスで移動となった。夜は9時に床についた。
当日9日、朝3時30分起床。暑い1日の始まりである。4時30分には宿までバスが迎えに来る。45分ほど掛かって元町へ。まだ眠かった。
こまごまとした準備を進め、6時には当日の受付を行い、ゼッケンを両手、両足に書き込んで貰う。あとはウェットスーツを着込む。ニベアを両足に塗り込む、ウェットスーツを着る、耳栓も忘れずに…。今日は何となく両耳にした方が良い様な気がしたのだったが、いつもの様に左側だけ--しかしその感は当っていた。何度も右側の耳に入った水を振り払った。
15分前くらいから皆スタート地点へ向かい、そして海に入り始めた。私も10分程前に海へと入った。水温19℃、気温18℃、湿度85%との事だった。少しウォーミングアップをし、スタート地点へと向かう。スタートは混乱を避け、外側の後ろの方へ。スタートで少々遅れても思う様に泳げればと思う。
ちょうど7時、花火の合図でスタートが切られる。ゆっくりとスタート。スイムコースは、二等辺三角形のコースを2周。短辺160m、長辺290m、1周740m。2周で1480mとあまり20mの合計1500m。水は沖に出るに従いきれいになっていった。いちばんの先端では底が良く見えた。下に潜っているダイバーもはっきりと確認でき、安心して泳ぐことができた。
レースの方はまずまず。自分なりにうまく泳げた様な気がした。ただ、左耳には耳栓を入れていたのだが、右耳にもよく水が入ってきて、何回も振り払った。次からは両耳に入れた方が良いかもしれない。また人混みを避けるためなるべく外側を泳ぎ、また蛇行もしたので、ずいぶん余計に泳いでしまった様である。
タイムは30分台で十分良いタイムだろうと思ったのだが、スロープに上がるのもひと苦労。スイムゴールは41分00秒との事だった。全くとんでもないタイムである。今回のレースも水泳だけは情け無いタイムであった。そのままバイクへと向かいスタートする。いつもの事だが、もう周りにはあまりバイクは残っていなかった。
坂が急な事は分かっているので、最初から無理をして飛ばして行く事は避け、なるべくマイペースを守るようにした。前半はアップダウンが繰り返しあり、単調にならずに済んだ。島内一周道路がバイクの主なコースであるので、行く先々で応援をしてくれていた。
前半のポイントは17キロ過ぎから続く上り坂である。宿となった筆島荘を過ぎ、右手奥にその筆島を見てそこから延々と5キロ以上の上り坂が続く。前日の下見の時に散々言われていたので、実際にはどれ程の坂だろうかと不安と期待でいっぱいであった。
ギアは上り始めてすぐにいちばんインナー(23)に入ってしまった。なるほど結構な坂である。そしてギアはそのまま入りっぱなしであった。しかし坂は長かったけれども、それほど辛いというわけでもなかった。ここで結構追い付いた様であった。結局上りは23キロ地点まで続いた様である。
上りきったところにエイド。水とスポーツドリンクをたっぷりと取る。その後暫くは再びアップダウンの繰り返しであった。
ひと安心して調子良く下り坂を下っている時、突然『パーン』と変な音がした。暫くは何が起こったのか、全く分からなかった。少しして、チャリ、チャリと何かが後輪にぶつかる音がする。ワイヤーでも切れたのかと思って調べたが何ともない。仕方なく止まってみると、スポークが1本切れてしまっていた。何と言うことだろうか。とりあえず、からまない様に他のスポークに巻き付けた。そして再び走り出した。まだ残り半分もあるというのにどうするか、と言う状態であった。
暫くは様子を見ながら少しスピードを落として走る事にした。こんな事でリタイヤする訳にもいかない。準備する時に、スポークが少々緩かったと思ったが、やはり良くないのであった。今後気を付けなければならないだろう。
少々慎重になりながら、下り坂ではスピードを控えめに、カーブではリムに負担が掛からない様に何とかバイクゴールまで行ける様にと、それだけを祈りながら走った。残り10キロくらいになると、コースは殆んど下り坂となり、楽にバイクパートを終える事ができた。しかしスピードはずいぶんと落ちてしまっていた。
下り坂が続き、足への負担も少なく、バイクの不調で意気込みも少々落ちていたところでは、次のランへの期待であふれていた。もうバイクも残り1キロほどというところで堀内が追い付いて来た。てっきりスイムで抜かれて前へ行っているのかと思っていたら、タイムからすると、ずっとすぐ後ろに付いていたらしい。結局バイクは殆んど同時にゴール。
ランニング用の靴下をはき、すぐにランニングスタート。堀内は少々手間取り、すぐ後ろから付いて来ていた。ランニングは予想どおり調子が良い。どんどんと飛ばした。
公園まで来て500m、その先がゴール地点。既にトップはゴールしている様であった。トップ達のレースは既に終わっているのであった。しかしそれよりも自分のレースが大切である。ぐんぐん飛ばしてゴボウ抜きである。
ランが始まる頃には再び日も差し始め、気温もぐんぐん上がっていた。ランコースは海沿いのきれいなコースである。ずっと海辺を行く道路で、街路樹が植えられ、走っていてとても気持ちが良かった。しかし景色が良い分アップダウンも十分にあり、変化に富んでいた。ランはとても調子良く、ペースも後半になるに従って上がっていった様である。
初めの2~3キロは4分半くらいのペースであったが、徐々にペースは上がり、最後には4分程度まで上がっていた様だった。調子は良く、そして気持ち良く走る事ができた。バイクの後半からの下りがランへのつなぎにとても良かったのであろう。ランニングだけを取れば、今までの大会でいちばん良かったかもしれない。
サポートの方も充実しており、エイドも2.5キロ毎の合計4ヶ所あり、暑さをいやす事ができた。初めのエイドでは取り損ねたスポンジをわざわざ走って手渡してくれる女性もいたし、折り返しではバナナをむいて手渡してもくれた。そういうサポートに支えられ、とても良いレースとなった。
残り3キロくらいからはペースがぐんぐん上がり、残った力を全て出し切る事ができた。ゴール手前300mくらいからはゴールが見えラストスパート。
ゴール前に置かれた時計は、そろそろ3時間になるところであり、手前10mくらいでちょうど3時間を超えたところだった。ゴールでは高山さんが皆を迎えてくれており、ゴールを一層引き立てて貰えた。良いレースであった。タイムは3時間00分04秒。ランは42分ほどでクリアすることができた。
鉄人クラブの加藤氏は私よりも少々早くゴールしていた。堀内は私より6分程遅れてのゴールであった。
ゴール横では完走者に「あした葉うどん」を振舞っており、とても美味しく食べる事ができた。レース後の完走パーティも盛大で、ずいぶんと盛り上がったパーティになった。とても満足のいく大会、レースでした。皆様ご苦労様でした。大島からは伊東経由で熱海まで東海汽船「かとれあ丸2」でのんびりと帰って来る事ができた。
ウェットスーツで膝の裏が擦れる ⇒ テーピングが必要である
(No.112)
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