第4回桜まつりロードレース

1990年4月8日(日) 大雨・強風
種目:10Km
記録:37分36秒


 数日前からの天気予報で、日曜日は雨と決まっていた。雨だけなら良かったのだが、おまけに風も付いてきた。しかし朝起きた時は、雨は止んでいた。これなら大丈夫と思い、支度を始める。食事はいつもと変わらず、ご飯と納豆、餅2切れ。しかしながら、家を出る頃には再び降り始めていた。藤沢駅で待ち合わせ。相模大野を経て相武台前へ。8時を過ぎていた。既に雨、風の荒れた天候になっていた。

 5キロのスタートは、予定では9時15分。10キロは10時ちょうど。9時頃から少しずつアップを始める。5キロのスタート地点へと向かうが、なかなかスタートにならない。結局30分遅れた様だ。

 ウォーミングアップを始めようと体育館の外へ出るが、風が強く、傘を差して走る事ができない。少しでもアップをしようと、軽く走ろうとするが全くダメ。そのうちに傘も壊れてしまった。仕方がないので、5キロのレースは雨宿りをしながら観戦した。

 スタートの合図は大砲が使われた。豪快なスタートでとても良い。他ではきっと見る事はできないであろう。基地ならでは、であった。5キロのレースは、強風で雨という天候の中、何とか無事に行われた様だった。それにしてもランナーは大変そうだった。我が竹山は18分50秒という情け無いタイムであった。激しい雨の中、何とか完走した。

 10キロの頃になればきっと晴れるだろう、という淡い期待をしながらレースの準備を進めた。スタート予定は30分遅れの10時30分であった。10キロのスタートの頃になってもやはり雨は止まず、強風、雨の中でレースは始まる事になった。

 30分遅れの10時30分、大砲の号砲と共にスタート。向かい風の中をダッシュ、雨と風で自分のペースがうまくつかめない。コースは、と言えば、以前の1周コースとほぼ同じ。野球場前を南に向かってスタート。道路をはさんだ南側基地を一周し、元のところへ戻って来て、一度北へ向かって折り返し、そして基地の外回りを大きく一周というコースであった。

 調子が出てきたのは道路を越えて南側に行ってからだった。前方に見えるのは、先頭が中川俊輝だったろうか。あと、米軍のいつもの女性(エドマークという名前だと思う)、それから長谷川光洋、そんなところだったろうか。あとは淡々とレースが進んだ様な気がした。エドマークにはあまり勝った事が無く(何度かは勝っている)、何とかくっ付いて行ってやろうではないか、という思いが湧いてきた。長谷川にはここのところ連戦連勝。今日はどの程度行くだろうか、久しぶりに頑張るだろうか、というところだった。

 順位は「折り返し」が無い為に自分が何位くらいなのか殆んど分からなかった。やはり順位もレースには必要な要素であると思う。しかし総合でも序盤から上位の方にはいた様だった。

 南側をぐるりとひと回りして6分40秒、だいたいいつもと同じくらいの様だ。右折してゴール前を通過。次に左折して再び北へ向かう。南風の為追い風となり、やや楽になる。例年ならば桜がたくさん咲いているところだが、もう殆んど散ってしまっていた。500mほど行って、今度はまた元へ戻ってくる。カーブの非常に多いコースである。数からいえば、神奈川マラソンを上回るだろう。

 ロータリーに出て左折すると、だらだら坂が待っている。坂を上り始めたところで長谷川をとらえる。ちょっと挨拶。今年はどうも不調のようである。坂道に来てスピードの落ちたランナーたちを一気にとらえる。ここは、くねくね曲がってだらだら坂という調子で、なかなかの難所である。力の無いランナーはここでズルズルと落ちて行く。

 坂を上りきったところに給水所、だいたい5キロ地点になるのだろうか。水を取るが少しうがいをする程度で殆んど飲まない。息もつらい。しかしそこまで行けばあとは下り坂、そしてゴルフ場横のフラットなコース。ゴルフ場横のゲートでは19分32秒。距離は不明だが、5.5キロといった辺りだろうか。

 前方に米軍女性のエドマークが見えている。上り坂では20~30mといった距離だったか。下りになってから少々離されてしまった様だ。フラットなところへ来てこれから追い詰めようかと思ったのだが、逆にどうも、どんどん離されていってしまう様である。おまけに後ろからも抜かれてしまう。いまいちスピードが乗ってこないのか…。西のゲート前(急坂の直前)では100mくらい離されてしまっていた様であった。もう追い付けるものでは無い様であった。--結局彼女とはゴール地点で約30秒差がついてしまっていた。100mの距離である--仕方がないので、とりあえず目前のランナーを目標にする。得意の坂で--脚力の差だろうか--とろとろ上っているランナーをごぼう抜きにする。

 坂を上りきったところで再び給水所。ここでも水を取り、口をすすぐ程度。ここまで来ればあとは下り坂。しかし向かい風が強い。出すスピードが、みな風に吸収されてしまう。走る気がそがれてしまう。しかしそんな事は言っていられない。最後の下り坂、思う存分飛ばす。おもいっきり飛ばせるところは、もうここくらいしかない。ストライドを伸ばし、かかとから着地。足の裏全体で走る。しかしここでも向かい風は強い。

 坂を下りきって、あと残りは2キロほどだろうか。体育館の横を通り、ハイスクールの前を通過。この辺りも吹きっさらしのところ、横風をまともに受ける。ちょうど時計が30分を差した頃花火が上がった。もうトップランナーがゴールしたのだろうか。ちょっと速すぎる。

 ラストはメインストリートを南に向かってまっしぐら。向かい風に向かって突き進む。ゴールは消防署前を左折、体育館へ向かって100mでゴールイン。ラストは追い風、気持ち良く飛ばす事ができた。ゴールは37分36秒。このコンディション、このコースでこれだけのタイムが出た。申し分無いタイムと言って良いだろう。完走メダルとニットーアスリート、それから本場サンキストオレンジ、なかなかのサービスだった。

 レース終了後は主催者の用意した昼食。ハンバーガー、ホットドッグ、チキン、スパゲティ、サラダなどなど。大盛りの大サービス、満腹になりました。しかし他の人、行列がちょっと長過ぎた様でした。反省してくれれば…。天気も良ければもっと良かったが…。ちょうど昼食も終わり、そろそろ皆が帰る頃に素晴らしい天気になってしまった。残念でした。

(No.85)


  
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