第12回神奈川マラソン
1990年3月18日(日) 晴れ
種目:一般男子 20Km
記録:1時間11分42秒 一般男子107位/3,200人
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1 | .5Km | 5:48 | 5:48 |
2 | .5Km | 9:15 | 3:27 |
5 | Km | 18:24 | 9:08 | 18:24 |
7 | Km | 25:55 | 7:31 |
10 | Km | 35:51 | 9:55 | 17:27 |
11 | .5Km | 41:43 | 5:52 |
15 | Km | 54:16 | 12:33 | 18:25 |
17 | Km | 1:01:38 | 7:22 |
20 | Km | 1:11:42 | 10:03 | 17:25 |
神奈川マラソン、今年は若干コースが変わった。果たして短くなったのか、或いは長くなったのか…。例年どおり西山宅が拠点になる。
7時前には起きてしまった。最近子供が早起きなので朝から賑やかである。食事の内容はいつもと変わらず、ご飯と餅、納豆等々。8時少し過ぎに家を出発。45分頃には西山宅へ到着。前日受付を済ませておいたので、のんびりである。竹山がひとり5Km、あとは全て20Km。ママさんも20Km。竹山の彼女という人がはるばる埼玉よりやって来たが、風邪のため不参加とか。
9時半頃に竹山の5Kmがあるので、応援がてらアップに出掛ける。竹山はいつもの事ながら先頭に並んでいる。16分台を狙うなどという事を言っていたが、タイムは平凡な17分台後半。前半飛ばし過ぎたとの事だった。しかし積極的で良いだろうと思う。練習不足か…。
20Kmは、5Kmの部が完全に終了してから。スタートは11時。参加者はおよそ3,200名とか。ちなみに5Kmは1,500人。コンディションは曇り。時々日が差す程度。なかなかのグッドコンディション。暖かいせいか、アップでもすぐに体が暖まってくる。早々にアップを切り上げ、はやばやとスタート地点へと向かう。既に人がかなり集まっている。前の方へと割り込んで並ぶ。最前列から3mといったところだろうか、200人程度はいるだろう。これぐらいの方が最初にゆっくりスタートできて良いかもしれない。
清水会長、横溝氏などの挨拶、注意事項の後、スタートは5分程遅れて11時15分頃スタート。日も差し、気温はだいぶ上がっている模様だ。人をかき分けながらゆっくりとスタート。100mも行くと少し楽に走れる。これも例年ほぼ同じ様なところ。なるべく最初から積極的に、というペースで行く。
スタートダッシュはほぼ3分30秒といったところだろうか。日本発条まで直線コース、1.3キロほど。右折して暫くすると1.5キロ地点。変わった距離のところにチェックポイントがあり、少し戸惑ってしまうが、5分48秒。どの様なタイムかよく分からなかったが、これだとキロ4分に近いタイムになる。1.5キロではタイムが悪すぎる。ちょっと距離が長い様な気がする。1,650mがタイム的にも無難なところだと思うが…。それでちょうど3分30秒ペース。その先はいつもと同じペース。ややコーナーは多いが、フラットでとても走り易いコースだと思う。
周りを見渡すと、皆マイペースといった様子。私はもう汗が噴き出し始めた。こんなに速いペースで大丈夫かな?などと懸念される。横浜マラソンで鉄人クラブの割合に年配の人(名前は藤田氏、30歳代)にかなりの差で負けたが、今日もその人が前方にいたので、なるべく付いて行こうというつもりで行く事にした。この辺りで50mくらい前方にいた様だ。
また暫く行ったところで塚越氏にも抜かれ、また長谷川氏にも抜かれてしまった。とりあえず3氏に離されない様にというつもりのハイペースで走る。長谷川氏は私が1周目に抜かれた辺りの2周目で追い付く事ができた。長谷川氏も最近のロードレースでは私に抜かれてばかりいる。横浜、三浦そして神奈川…。練習不足か?私が成長か?
海釣り場を越え、折り返し地点の汚水処理場へと向かう。いつもの辺りで先頭とすれ違う。平塚の堂道、そして優勝した斉藤がトップだった。ふたりとも調子が良さそうだが、私もすこぶる調子が良い。ハイペースで飛ばして折り返しへと向かう。今年は私が速いせいか、まだまだ折り返して来るランナーも少ない。折り返し地点が工事中の事もあり、今年は少しコースが変わった。
給水所はあるが、まだ取らない。折り返しをぐるりと1周して、暫く行って5キロ地点、18分24秒。なかなかのタイム。復路ではやや向かい風になったか。しかしコースも良いため走り易い。今年から完全に同じコースの往復。海べりを戻って7キロ地点。この2キロは7分31秒、イーブンペースと言ったところ。直線コースに戻って来て、塚越氏はまだ50mほど先、まだまだ追い付ける距離にありそう。
日清製油所前を通り過ぎ、水を軽く1杯。今まで坂を上りきった後、左折して海の方へ向かっていたのを、今年は右折して産業道路口まで行って折り返し。ここがやや短くなったと思われる。折り返して再び坂の上り、下り。そして1周目終了、10キロ。かなりのハイペースで来てしまった。ゴール前に置かれた時計はまだ35分台を指していた。何と35分51秒。10キロのレースでも出した事の無いようなタイム。このままもう1周もつだろうか、という不安もあった。しかし前を行く塚越氏はスピードが落ちない。彼が行けるなら私もどこまでも行ってやろう。とりあえず行けるところまで行ってやろうではないか、といったところ。
11.5キロ地点では5分52秒のラップ。初回と殆んど変わっていない。全くのイーブンペース、何とも頼もしい。この辺りで先行していた長谷川氏が見えてくる。だいぶペースダウンした様だ。再びとらえる事ができそうだという希望が出てくる。それにしても、自分のこのハイペースの持続が恐ろしく、また頼もしい。
2周目にトップとすれ違ったのは高い塀に囲まれた道路の中間辺り。ここでは既に完全に2人の争いになってしまっていたが、堂道も2位に落ちてしまっていたところであった。すれ違いざま、堂道に声を掛ける。同じ平塚駅伝で走った仲、少し仲間意識が出てくる。
先行していた長谷川氏に追い付いたのは、海釣り場の真ん中辺り、14キロ地点辺りだろうか。折り返してからの復路では15キロ地点になるところであった。抜き去るのは割り合いに簡単であった。暫く並走した後、前へと出る。3回目の折り返し地点はマジックで周回チェック。何の為のチェックだろうか、あまり意味は無い様な気がした。
その先、水を軽く1杯。今日はあまり気温が上がらず、なかなか走り易い。水分も少な目で済んでしまう。勝倉とすれ違ったのは15キロ手前の曲がり角辺りだった様な気がする。15キロは54分16秒、何という速さだろうか。10~15キロのラップは、0~5キロのラップとほぼ同じ18分25秒。なかなかのスピード。1.5キロ~5キロまでは2周目の方が上回っている。
50m程前に鉄人クラブの藤田氏が見えてくる。遂に追い付くところまで来たようだ。長谷川氏をとらえ、藤田氏をとらえ、そして100m程先に塚越氏。彼には少し離されてしまっているが、遂に鉄人クラブ内でもトップグループが見えるところまで来てしまった訳である。やはりここまで来ると嬉しいものだ。遂に自分もトップレベルまで来たかという感じ…。
17キロ地点は1時間01分38秒、15キロ~17キロのラップは7分22秒。5~7キロのラップを9秒近くも上回ってしまった。ペースは上がっている様である。あと残りは3キロ、悪くてもあと12分。1時間13分というところ。それにしても自己新という事だろう。もはやスピードは落とすわけにもいかず、また、最後まで何とか行きそうな勢いでもある。
前を走っていた鉄人クラブの藤田氏は、最後の直線に入ってから勢いが落ちたのか、抜き去る。私のペースも、ラストという事で、残っている力を全て注いで、更にペースを上げようと努力、更に加速する。前を走っている塚越氏は更に上を行き、もう100m以上離れてしまっていた様だ。力強い走法でぐんぐんと前へ行ってしまった訳だ。
最後のゴール前を通過し、あと残りは1キロほど。最後にアップダウンの繰り返しが2回続く。最後の坂を下ってしまってからの200m程の直線がいつもながら長く感じられる。坂を下った勢いでそのままゴールに駆け込むにはちょっと長過ぎる距離である。しかし全力を出し切りラストスパート。
直線から右折して工場内に入っていくところがたまらない。目の前に見える時計が楽しみなのである。時計はまだ11分台を指していた。素晴らしいタイムが出てしまった。昨年の記録を更に2分も縮めてしまった。積極的に飛ばしたレースの良い結果である。ゴールインは1時間11分42秒、素晴らしい時計であった。塚越氏と握手を交わし健闘を称え合った。良いレースであった。
(No.83)
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