第4回全日本トライアスロン選手権
1990年9月9日(日) くもり
種目:Swim 2Km、Bike 90Km、Run 21.1Km
記録:4時間58分41秒 総合202位
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Swim | | 45:26 | (380) |
Bike | | 2:37:22 | (330) |
Run | | 1:35:53 | (140) |
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| 10K | 46:26 | 46:26 |
| 15K | 21:27 | 1:07:53 |
| 21K | 27:00 | 1:34:53 |
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Total | | 4:58:41 | (202) |
今年の大会は昨年の記録を30分以上も更新することができ、とても良い大会にする事ができた。
前日の8日(土)、朝早く車で波崎へと向かう。昨年は8時過ぎに家を出たが、渋滞が激しく現地到着が2時頃になってしまった。そのため今年は1時間ほど早めた。その結果、途中渋滞も殆んど無く、順調に高速を進む事ができた。バイクの練習も1時間ほどできた。旅館にも早々と到着。全て準備を整え、あとはのんびりと過ごす事ができた。8時半頃には巨人の優勝のゲームを見ながら眠ってしまった。
当日9日、5時の目覚ましに起こされる。昨年同様、風も無く良い天気だった。レースは8時スタート、6時から受付開始となっている。朝ご飯はあまり食べ過ぎない様に軽く2杯。
6時には準備も全て終わり、6時半頃会場へ到着。バイクを組み立て、受付を済ませ、ゼッケンを書いて貰う。7時半にウェットスーツを着るべく、体にワセリン、クリームを塗りたくる。7時45分には水に入り軽くウォームアップを済ませた。
8時ちょうど、花火と共に波崎町長の合図でスタートが切られた。水中からのフローティングスタート、横いっぱいに広がってのスタートであった。私はブイからだいぶ離れ、更にいちばん後ろからスタートする。水泳は速くない。しかし泳ぎきるという自信はある。海に対する恐怖も今年からは殆んど無い。これも金沢の海での練習の成果である。
スタート後のバトルも後ろの方は殆んど無い。順調に泳ぎ出す。コースは各辺250mの正方形を2周、2キロである。誰かが言っていたが、250mダッシュを8本である。
およそ150mほど行った所だろうか、突然首筋に痛みが走った。何かに噛み付かれたか、へばり付いた様な感じであった。--これがくらげである。初めてくらげに刺されてしまった。ヒリヒリと痛んだ。突然の事でびっくりしてしまったが、こんな事にくじけてはいられない。再び何も無かった様に泳ぎ出した。
250mというのはそれ程長く感じず、なかなか良い距離である。--しかしこれも昨年同じコースを泳いでいるからであろうか…。とりあえず、後ろの方ではあるが、全体の流れに乗ってうまく泳いだ。残念ながら、一生懸命泳いでいるので、途中のタイムの方は確認できなかった。
2周を終え、スロープの方へ向かって泳ぐ。まだまだ周りにたくさんいた。それほど遅くなかった様である。スイムのゴールチェック時のタイムは45分台、なかなか良いタイムである。昨年より5分ほど速い。びっくり仰天といったところ。それも数日前にひらめいた左手の使い方に気を付けた泳法が良かったのだろうか…。とりあえず、順調にスイムを上がり、素早く着替えて次のバイクへと進む。
着替えもスムーズである。ゴーグルを着けヘルメットをかぶればもうスタートとなる。90キロのバイク、恐れるほどの事でもない。昨年はバイクのセッティングが悪かったのか、途中から腰が痛くなってしまった。が、今年はそんな事は無いであろう。
目標としては時速30キロを割らない事、こうすればだいたい2時間50分程度で走れるだろう、というつもりでいた。バイクになってから風が出てくるだろうと思っていたが、それ程ではなかった。風向きが良かったのだろうか。向かい風という状態は殆んど無い様だった。とても走り易い状態だった。
泳いでいる時曇っていた空は、バイクになってもあまり変わらず、時折り雨もぱらぱら降ってきた様だった。バイクでは多少前を行く人をとらえて少しでも上位に上がっていくつもりであったが、どんどんとらえて行くふうにはいかなかった様だ。とらえられたのは、スタートして1周回って来るまでの間で、更に殆んどは折り返しの前あたりまでであった。とらえたのはおよそ50人程度であったろう。380位から330位くらいになったのか…。
スピードの方は殆んど変わらず、だいたい32~37Km/h程度。やや追い風のところでは、40Km/hくらい出ていた。1周目も2周目も殆んどスピードは変わらない。平均スピードはおよそ34Km/h、まずまずのバイクパートと言えるだろう。
トップレベルのクラスでは、ドラフティングが多かった様である。10位くらいからのところに集団ができ、殆んどドラフティングという状態で走行していた様である。この様な集団が3、4つあり、そのうちおよそ90人が失格となってしまった。主催者側でも言っていた事であるが、この様な事はトライアスロンという競技を発展させる為には許されるべき事ではないと思う。当然の処置であろう。
バイクをおよそ2時間40分で終了。いよいよ最後のランニングである。バイクシューズはペダルに付けたまま脱ぎ、うまくいく。曇りで、日も差していないので、帽子、ゴーグルとも使うのはやめる。ランニング用のシューズはソーティ、足に当るので靴下をはく。これはずいぶんと効果があったと思う。ゴーグルは汗を拭くのには邪魔である。バナナをひと口、それで走り出す。8月の長良川と比べ足が軽い。調子良く走れそうである。走り出しは非常に好調。最近のレースでは知人も多く、たくさんの人が応援してくれる。とても嬉しい事である。向君、吉田さん等々……。
漁港から左に折れ、銚子大橋の方へと向かう。スピードは殆んど変わらない。絶好調といったところ。左前方に大橋が見えるが、ゆっくりと見ている余裕は無い。折り返して来るランナーも多い。一度折り返し、来た道を途中まで行き、左に折れる。住宅街のなか、ここには応援が結構出ている。ペースは変わらず調子が良い。
だんだんと調子が上がっていく感じである。アップダウンもあまり気にならない。バイクとの合流点あたりまで行くと、5キロは行っているだろうか。まだ距離表示は無い。距離表示は結局、10キロ、15キロ、あと3キロ、あと2キロ、あと1キロだけであった。またエイドステーションも間隔が一定でなく、長過ぎるところもある--3キロくらいあるようだ。その先はバイクコースであったところをまっすぐ走る。10キロは46分26秒。何と素晴らしいタイムではないか。絶好調。その後もその調子で行く。
第2折り返しはおよそ13キロ地点、残りは8キロ。15キロまでの5キロは、21分27秒で来てしまった。ATCのランシャツを着たランナーと一緒にここまで来た。調子は最高というところ。呼吸も問題無いし、足の方も全く問題無かった。しかし15キロを過ぎた辺りから、左ひざに痛みが出てきた。勝田の時に痛めた箇所である。暫くは我慢しながらじっとこらえて走る。
「ATC」は私がエイドでゆっくりとしている間に行ってしまった。痛みをこらえながら走っていると、残り3キロの標識が見えてきた。ここで走りを少し変え、右足に体重を乗せる様にする。15キロ地点辺りで4時間半を過ぎたところ。残り6キロ。時計を見ながら、目標を5時間以内に置く。最初は昨年の記録の大幅更新というつもりだけだったが、更に何とか頑張れば、5時間以内に納まるという欲も出てきた。ここでふんばって行かなければ5時間も切れなくなってしまう。
少し楽に走れる様になる。「ATC」はどんどん前の方へ行った。なんとかあの「ATC」に追い付いてやろうというつもりで走った。
スポンジは汗をふくのと、水を体に掛けるのにとても重宝した。昨年の大会で実際に体験し、今年はスタート地点よりずっとスポンジのお世話になった。
最後のエイドを過ぎ、左折するともう残りは2キロ、海の良く見える海岸通りをひた走る。スピードもラストという事で、どんどん上がっていった。タイムの方は十分キロ5分で走れば5時間は問題無く切れる時間である。
残り1キロになってからは、歯を食いしばりながらラストスパート。最後、ゴール前はお世話になったスポンジを捨て、精いっぱいのスピードでダッシュ。とても良いレースができた。
ゴールイン。タイムはまだ4時間台、58分を指していた。昨年の記録を大幅に更新する立派な記録であった。ゴールでは係員に体を支えられ、労をねぎらわれた。とても良いレースであった。
レース終了後はゆっくりくつろぐ事ができ、そして閉会式ではたくさんのビールと食事で空腹を満たす事ができた。大会役員、関係者、ボランティアに感謝すると共に、来年もまたチャレンジしてみたいと思います。また、鉄人クラブからボランティアとして参加して頂いた藤井、池上、菅野氏に厚く感謝します。皆さんご苦労様でした。
9月20日
レースから10日程。レースで頑張り過ぎたのか、体のあちこちが痛い。レース中痛かった左ひざはまずまず。
後頭部左側にこぶの様なものができて痛い。くらげに刺された後遺症だろうか…。心配である。
(No.95)
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