第6回日米友好厚木マラソン
1990年4月22日(日) くもりのち雨
種目:21.1Km 一般男子
記録:1時間18分41秒
順位:総合37位/1417人 男子16歳~44歳25位
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1 | Km | 3:49 | 3:49 |
3 | Km | 10:57 | 7:08 |
5 | Km | 18:27 | 7:29 | 18:27 |
10 | Km | 38:07 | 19:40 | 19:40 |
15 | Km | 56:10 | 18:03 | 18:03 |
18 | Km | 1:07:30 | 11:19 |
21 | .1Km | 1:18:41 | 11:11 | 22:30 | (18:27) |
昨日からの雨は朝には上がっていた。何とか傘を差さずに出掛けられそうだった。今日も藤沢方面。小田急、相鉄線経由である。
公田団地は7時のバス。大船ちょうどぴったり7時15分の電車。藤沢に着くともう竹山、堀内は来ていた。すぐに萩原氏も到着、急行で大和まで向かう。相鉄大和でママさん、電車の中で西山さんとたまたま出会う。殆んど揃ってしまった。
基地までは米軍ご用意のスクールバス、5分と掛からなかった。歩いてもさほどの距離ではなさそうだった。およそ20分と言ったところだろうか。基地に着いたのは8時30分頃、だいぶ人で溢れていた。何とか天気ももちそうで、芝生に場所を確保。
スタート時間の変更があり、5Kmは9時45分、ハーフは10時30分と15分ずつ遅くなっていた。5Kmは9時45分、グラウンド横からスタート、1,000人ほど居ただろうか。竹山はいちばん前からスタート。割り合いにいい位置を走っていた。
5Kmのレースを見物がてらウォームアップをする。今日の目標は1時間20分を切ることである。5キロ18分30秒から19分台でクリアして行けば、それくらいは何とか出るだろうというつもりでいた。エアロビクスとジョグで体を暖める。
ハーフはスタートの10分くらい前にスタート地点へと向かう。一般のレースの前に車椅子の部のレースがスタートした。およそ10人、上体がかなり発達していた。まだ若い女性も居た。
車椅子の部がスタートして5分後に一般のレースがスタートした。1,500~2,000人というくらいの参加者の様である。ほぼ最前列よりスタート、いい位置をキープする。今日のレース展開としては、最初からどんどん飛ばして行ってみる事にした。あとはそれがどこまでもつだろうか、というところがポイントである。
スタートダッシュではいつもよりハイペース、と言った感じ。上位から50番目くらいのところ。1キロ地点はマクドナルドの手前、3分49秒。速いペースだと思っていたが、それ程でもなかった。それから右折してメインストリートに出る。2~300mほど行って左折。ゴルフ場、滑走路方面へと向かう。唯一のアップダウンらしきところがそこにある。
2.5キロ程のところになるが、その辺りまではなるべく強気のレースで集団に付いて行く。が、やはりハイペースはきつい。少しずつ後方へ下がる。とりあえず前半はこんなところか、というところ。帰りには抜き去っていれば同じである。
アップダウンを過ぎて上り勾配のところを左折すると、そろそろ3キロポイント、10分57秒で通過した。この2キロは7分08秒。最初の1キロよりも速い様であった。だいたいそんなところだろう。なるべくハイペースで行ける様、集団に付いて行こうと努める。しかし、やはり徐々に離されて行ってしまう。後ろからも少しずつ、ひとり、ふたりと抜かれて行ってしまう。どうも思う様なペースではレースが進んでいない様である。
そろそろ滑走路が正面に見えてくる辺りの5キロ地点は、18分27秒。3キロ地点を過ぎて、最初よりややスピードダウン、いつものペースになってしまった様だ。このままのペースでは大したタイムも出そうにない、と言った感じである。5キロを過ぎてからも少しずつ、少しずつ後ろから抜かれて行ってしまう。何とかじっと我慢する。ゴールする時にはもう一度抜いてやるというつもりで走っていた。
一部工事中のため、昨年とは少しコースが変わっていた。基地の外回りを走る様になっていた。こちらの方が走り易い様である。滑走路の端まで行くと、5分程先に出発していた車椅子の部の先頭ランナーとすれ違う。胸には日の丸が付いていた。日本の代表選手にも選ばれているのだろう。トップクラスの様な走りだった。車椅子の選手とは、もう少し行ったところで、2、3位とすれ違う。
その先に給水所、3キロ地点にも給水所はあった。ここでは口をゆすぐだけ。10キロ地点では軽くひと口水を飲む。コップの数も十分に用意してありとても取りやすい。その先に10キロポイントがあった。何とこの5キロ、19分40秒も掛かってしまった。トータル38分ちょっと。5~10キロはちょっと楽をしてしまった様だ。これではいけないと、少し発破を掛け、頑張って走る。とりあえずその先の折り返しは何とか39分台といったところだった。残りはあと半分。
折り返してから、ランナーの数が増えてきて、またちょうど追い風になったのか、急にペースが上がってきた(様な気がした)。横からの風も顔に当って気持ちが良い。折り返し点までに抜かれたランナーを、今度は逆に追い抜きにかかる。ペースはどんどん上がっていく。
15キロ地点までには、目星をつけたランナーは殆んど抜いてしまった様だ。途中、車椅子ランナーも何人か抜き去る。後ろから、ひとり、ふたり、私よりもハイペースで飛ばして行く人がいる。それに何とか喰らい付いて行く様にする。15キロまでは気持ち良く飛ばして行く事ができた。
15キロポイントは56分10秒。これは、16キロ=10マイルではちょうど1時間というペースになる。10~15キロのラップでは今日のベストの18分03秒、キロ当たり3分40秒というハイペースである。総合的に見て、コース全体の距離も正確であり、各キロ表示もほとんど間違っていない様である。その中で、この5キロのラップが18分03秒というのは評価に値するであろう。持久力も付き、ある程度のスピードも付いているという事だろうか。日頃の練習の成果である。
15キロを過ぎて、後ろからひとりのランナーが追い上げてきた。トライウィンドの藤野氏(後で名前を確認)であった。かなりのハイペースで、あっという間に50m程の差がついてしまった。その途中、残り5キロ地点(=16キロ地点の少し先)でちょうど1時間のアラームが鳴った。時速16キロである。途中経過であり、正確ではないが、10マイル=1時間のタイムは初めてであろう。確か、昨年も同じ様な設定があった様な気がした。しかし今年はこの後からが違った。
何しろ練習は十分に積んである。あと残り、死ぬくらいのつもりで飛ばして行ってやろうではないか、というつもりでいたところである。とりあえず目標をすぐ目の前のランナーにする。ひとりずつとらえ、最後にはあの藤野氏をとらえる事にする。ライバルはトライウィンドである。横浜鉄人対トライウィンド、負けられない。自分の持てるスピード目いっぱいで行く。
彼も一時のスピードは衰え、残り3キロ地点ですぐ目前に迫って来た。ここまで来ればあとは時間の問題だった。周りがゴルフ場で気持ちの良いコースを気持ちの良いスピードでガンガン飛ばして行く。全てのラップが3分台であった事だろう。 唯一のアップダウンのところで遂に追い付く。暫く並走、両者共にハイペースで、お互いにとても気持ちが良い。あとはずっとそのままの調子でゴール前の鳥居まで行く。その辺りで更に前のランナーをとらえ、壁にする様にして、やっと振り切る。なかなか気持ちの良いラストスパートであった。
鳥居を過ぎるとゴールまで200m、右に折れてゴールとなる。ラストの100mは全速力、と言ってもそれ程のスピードは出ていないが…。ゴール前の時計は18分台を示していた。たぶん距離の正確なコースでのハーフマラソンではベストレコードだろう。ラストは気持ち良くゴールイン。トライウィンドの藤野氏はすぐ後ろ、5mほどのところに着いて来ていた。さすがである。彼は月例マラソンの10キロでは36分台のレコードを持つスピードランナーである。今日のタイムは1時間18分41秒、ベストレコードである。20キロのレースで言えば、14~15分台のタイムだろう。
レース後はゆっくりとシャワーを浴び、皆でビールで完走を祝った。良いレースだった天候は中間点を過ぎる辺りから雨が降り出し、ゴール前ではだいぶ降っていた。体温上昇も抑えられ、呼吸も楽にできたので、好タイムをマークできたのかも知れない。ご苦労様でした。
(No.86)
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