第3回座間桜まつりロードレース大会

1989年4月9日(日) 晴れ
種目:10Km
記録:37分10秒

    
2Km6:586:58
6Km22:5115:53
10Km37:1014:18


 昨日から降っていた雨は、朝起きると上がっていた。今日はとても良い天気になりそうだった。

 朝5時に起床。いつもの調子で準備を進める。7時に藤沢駅集合なので、団地を6時15分のバスで出発する。6時半には大船駅に到着してしまい、ちょうど下りの電車に間に合う。20分程藤沢駅で待つ事になった。7時過ぎの小田急線で相武台前へと向かう。会場の座間キャンプへ着いたのは8時頃だったろうか。暫く基地内をうろつく。いつもの"アメリカ"の雰囲気がしてくる。

 5キロの部は9時15分スタートだが、9時を過ぎてもいつもの様に、あまりレースという盛り上がりはしていない。しかし定刻通りにスタートはする。これも不思議なところか。参加人数が少ない事もあるのだろう。

 コースは今までのレースとはかなり変わっている様だ。来る度に変わっている。5キロにただひとり出場した竹山は、タイムは18分ちょっと。順位は30位程度であった。スタート時にかなり飛ばしたのが、後半ばてた要因だろう。今回のレースは、50位まで賞品として帽子が与えられるという事で、今までのレースよりかなり速い連中が集まって来ている様だった。

 10キロは5キロの部が全て終了してから行われた。10キロもやはり賞品につられてか、かなりのレベルの人達が集まって来ていた様だった。ハートブレイクの中川さんもいたし、鉄人クラブの井口さんも来ていた。陽気は良く、気温もグングン上がっていった。

 10キロの部も定刻どおり10時にスタート。コースは今までと全く異なり、昨秋の10マイルの逆まわりの様な恰好になった。更に1周で済ませてしまうために、余分に2キロの追加となった。

 スタートはゴール前を南の方に向い、正面ゲートの方に行く。とりあえず野球場の間の平坦地を行く。やはり速い連中か、結構なペースで飛び出して行く。私はあまり無理はせず、とりあえずマイペースで行くことにする。

 1キロ程行くと、10~15人くらいがトップグループを形成し、かなりのスピードで前方を行っていた。また、私の前には我がクラブの井口さん、またいつも速い米軍の女性も走っていた。先月の神奈川マラソンでは、あの女性には何とか勝てたので、とりあえずの目標をその女性におく。ゴールまでにとらえる事ができるだろうか、といったところである。

 そんな事を思いながら、道路をはさんだ反対側の基地内をぐるりと1周回り、元へ戻って来る。そこで2キロ地点。6分58秒で来てしまった。かなりのハイペースである。ちょっと速過ぎた様だ。反省しながら少しペースを落とす。

 コースはと言えば、大会の名のとおり桜の木が多く、木の下を通過するところも多い。順位を気にしながらきついレースが続いている。

 3キロあたりから山上りへと入る。いつもは下りのくねくねした道だが、今日は上って行く。座間はいつものことながら坂がきつい。しかし上りは割に得意な方なので数人を抜いて行く。喘ぎながら何とか最後まで上りきる。上り切ったところに給水所、およそ5キロ地点の様だ。水を1杯、飲もうとするがちょっと口に含む程度になってしまった。胸のあたりにだいぶ掛かる。

 その先は少し下り。基地に入る時に通って来たゲートの前を通過し、ゴルフ場の方へ向かって行く。今までとは逆向きのコースのため、今までは分からなかった坂が見えてくる。息がきつくなってきたあたりでは、短い上り坂でもとてもつらい。

 見慣れたゴルフ場を左手に見ながら、再び少しずつペースを上げて行く。真ん中辺りまで来たところに6キロ地点。残りは4キロ、22分51秒で通過。2キロ地点からこの6キロ地点までの4キロは15分53秒も掛かってしまった。きつい上りと、あとは2キロ地点が少し近いかな?というところを考え合わせると、こんなものだろうか。

 ゴルフ場横のゲートまで来ると、今度は急な上り坂が待っている。ここが最後の上りのつもりで力を振り絞って上る。米軍女性はもうはるか上の方へ行ってしまった様だ。座間の坂はなかなかきつい。上り切った様でもまだまだ続きがある。

 最後はいつも上りで苦労する長い長い下り坂。両側に桜の木が植えられ、ちょうど風で花びらが散っている。その下を何人ものランナーが通り抜けて行く。なかなか風流できれいなところでもある。

 坂を下り切ってしまえばあとは平坦な直線だけである。ところどころにいる役員さんが順位を教えてくれる。だいたい40位後半の様である。このまま踏ん張って行かなければ賞品を貰う事はできない。正直なところ、この順位を維持していく事がいちばん辛いところであった。

 坂の途中に8キロのポイントの表示があった様だが、全く目に入らなかった。他にもいくつかポイントがあった様だが、分かったのは2キロと6キロのポイントだけだった。

 残るは1.5キロ程。かなり前方に建設中の建物が見える。ゴール地点はその左側である。ペースはと言えば、かなり落ちてしまった様な気がしている。レースのたびに見慣れた風景をやり過ごし、少しずつゴールへと近付いて行く。

 すぐ前を走るランナーの友人らしき人が順位を教えている。46位などと言っている様だった。このまま行けばギリギリセーフと言ったところだろうか。ちらりと後ろを見る。順位は何とかこのままもちそうである。

 ゴールを目前にし、一旦右折し、ゴールとは逆方向へ向かう。あと残りは500m程か…。最後のカーブを左折すると、あと直線で200mほど。友人の竹山が順位は48位だと言う。ゴール前100m程のところでなんとか1人を抜き去る。

 フィニッシュラインの時計を見ると、ちょうど37分を過ぎたところ。なかなかきつい。ゴールしてバッタリ、などとならなければ良いが…。何とかゴールイン、37分10秒。

 タイムとしたらまずまず、というところだろうか。待望の帽子は……、ゴールの先で配っている。50個以上はある様だ。私の後ろの人にもどんどん配っている。こんな事なら順位など気にせず、もう少し楽なレースができたろうに、などと思いながら元の場所へ戻って行った。

 レース終了後はシャワーも浴びることができたし、良い天気の空の元、バドワイザーとハンバーガー、ホットドッグ、更にポップコーンなどで十分お腹の方も満たす事ができた。満足のいく座間ロードレースの1日でした。

(No.61)


  
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