第9回横浜マラソン

1989年11月12日(日) 快晴
種目:20Km 一般の部35歳以下
記録:1時間17分36秒 112位/813人

     
1Km3:323:32
3Km10:487:16
5Km19:058:1619:05
8Km30:4611:41
10Km38:277:4119:2238:27
折り返し41:49(3:21)
12Km45:527:25
14Km54:098:16
15Km57:553:4619:28
16Km1:01:443:48
17Km1:05:474:02
18Km1:10:004:1218:51
19Km1:13:383:38
20Km1:17:353:5719:4039:08

 朝からとてもさわやかな天気だった。6時半には家を出発した。本郷台を6時50分の電車に乗り関内へと向かう。駅にも車内にもまだまだランナーはあまりいなかった。7時半前には会場の山下公園に到着。しかし例年とはちょっと雰囲気が違っていた。今年から受付会場が変わり、氷川丸の方にメインの会場も移っていた。お陰で赤い靴の女の子の像のそばもややすいている様だった。とりあえず荷物を置き受付へと向かう。公園がきれいにでき上がっていた。

 今年はスタート時に前列の方に並ぶ為に、なるべく早めに仕度をする様にして行った。8時45分頃からウォーミングアップを始める。ストレッチを中心に、ジョグをしながら十分に体を暖める。9時半には準備も終える。9時35分頃には早くもコールが始まり、スタート地点の県立音楽ホール前へと向かう。既にかなりの人数が集まっていたが、何とか前から10列目くらいまで進む。鉄人クラブの塚越氏、宮林氏もすぐ周りに来ていた。かなり暖かく、ランシャツ、ランパンのままでも寒いという事は無かった。

 30秒前に、50m前方のスタートラインに向かってゆっくりと歩き出す。そしてスタート。前方のいい位置からスタートした為、殆どマイペースといった調子で走り出す事ができた。それよりも周りが速過ぎる為に、やや速過ぎた様な感じだった。

 いちょう並木を通り過ぎ、陸橋を上りきった辺りで1キロのポイントがあった。何と3分32秒でクリアしてしまった。ちょっと速過ぎた様だ。やや速過ぎると思いながらも、そのままのペースで先へ先へと行ってしまった。この先、暫く高架橋の下を行くが、ここがやや長く、単調であり、あまり好きなところではない。いつもここは日陰で冷たく、ここを通過してしまうと、日差しが強く、ぐっと暑くなってしまう。

 少々高くなっている橋を越えると給水ポイントにもなっている。すでに今から水を取っている人もいるが、ここでは取らない。その少し先が3キロポイント。

 3キロは10分48秒。1~3キロの2キロは7分16秒、まだまだ速い。なかなかのタイムである。2~3キロくらいまでは塚越氏が見えていたが、力強い走りのいいペースで、前の方に行ってしまった。他にも数人、鉄人クラブのメンバーが見え隠れしていた。

 D突堤まで行くと1回目の折り返し地点。固定のTVカメラが設置されている。そこを折り返し、少し行くと5キロのポイント、19分05秒。3~5キロはかなりスローペースになってしまった。18分台は十分に出ると思っていたが、普通のタイム(昨年と同じくらい)になってしまった。やはり出始めのペースが速過ぎたのだろうか。

 どうも20キロくらいのペース配分がうまくいかない様だ。レースの数が少ないからか…。やはり、10キロくらいのレースよりはペースを落とし、イーブンで走れるタイムでベストを狙っていく様にするのが良いのだろう。あまりむらがあるのは良くないと思う。1時間16分を狙っていくのであれば、5キロ19分、1キロ3分48秒を守り、走り抜くのがやはりいちばん良いのだろう。という事で、3~5キロは8分16秒とかなりペースダウンしたものの、5キロのラップは何とか19分05秒。

 横浜マラソンは毎年辛いが、なかでもいつも辛いなと感じるのは5キロを過ぎ、工場群の中を行く時である。どういう訳かペースが上がって行かない。そのうち、うしろからサングラスをかけた長谷川氏が追い上げて来て、あっという間に抜かれてしまった。10キロの折り返し地点を通過し、帰りの15キロポイントを過ぎ、そろそろかもめ町の8キロポイントあたりになって、やっと少しずつ調子が上がってきた。8キロは30分46秒。5~8キロは、何とか11分41秒でカバー。前のラップよりはだいぶアップした様だ。

 右に折れると街路樹があり、日陰もでき、少し走り易くなる。ここに来て、今まで追い風だったのだろうか、前からの風を感じる様になり気持ちも良い。目の前に陸橋も見えてくる。ここまで来ると中間点も近く、だいぶ先が見えてくる様な気がしてくる。

 陸橋では上り、下りとも日頃の練習の様な、いい走りをする様に努める。下りでは腰を入れしっかりと走る。10キロの手前か先か、はっきり覚えていないが、その辺りで先頭の工藤とすれ違った。ダントツのトップであった。後ろとはだいぶ離れている様だった。ちなみに2位は、ヱスビーの谷口伴之だそうだ。旭化成の首をかしげて走る谷口ではない。

 10キロの通過タイムは38分27秒。8~10キロのラップは7分41秒。かなりペースも調子も上がってきた感じ。毎年この辺りのタイムは良い様な気がする。5~10キロのラップは19分22秒。本当はもう少し速くなければならないところだろう。

 10キロを過ぎてしまうと、もうすぐ折り返し。折り返し地点は11キロのちょっと手前。10.8~9キロポイントくらいの様である。10キロから折り返しまでは3分21秒だった。折り返し地点は41分49秒。昨年よりは20秒ほど良い様だ。昨年とは5キロでのタイムが同じであるから、5~10キロのラップが20秒上がっている事になる。

 折り返しの50m手前辺りに横浜のおばさんが、例年どおり応援に来てくれていた。やはりとても励みになる。ペースもやや上がる。12キロポイントは45分52秒。10~12キロは7分25秒。自分でもだいぶペースが上がったなと思っていたが、案の定、かなり良いタイムである。ただこのままのペースでは最後まで行けないだろうとは思った。

 その先、再び陸橋の上り下りがある。13キロポイントは橋の手前辺りだったのだろうか、気が付かなかった。2回目の上り下りも、最初の時の様には行かなかったが、力を抜かず力走する。これを通過し、14キロの手前辺り、直線が続いているところだが、ひとりのおじさんが私を抜いて行った。なかなかの良さそうなペースで、少々疲れてきたところにはちょうど良いペースメーカーになりそうだった。

 14キロポイントは54分09秒。この2キロは8分16秒も掛かってしまった。やはりその前にペースが上がった反動だろうか。ちょっと飛ばし過ぎたのかもしれない。しかしその後は、抜かれたおじさんにしっかりと付いていく様に頑張った。かなり走り込んでいる様で、ペースもしっかりとしたものだった。このまま行けば、かなりのタイムが出るのではないかと、途中では思った。

 14キロの先、17キロ地点までは離されない様、後ろに付いて行く。或いは引っ張られて行くという様な様子で進む。16キロ辺りではやや離され、このまま行ってしまうかと思われたが、途中ペースダウンし、再び並んで走る様になった。

 15キロ地点辺りから、前方に背が高く、サングラスをかけている長谷川氏が見えてきた。一時はかなり離れていたと思われるが、だいぶ落ちてきてしまった様だ。あの長谷川氏であるから、よほど調子が悪いか、或いは練習のし過ぎによる疲労か、といったところだろうか…。いずれにしても、すぐ目の前にいるので、できれば抜き去る努力をする事にした。15、16、17キロ辺りまでは、おじさんに引っ張られ、ラップでも3分台が出ており、良く頑張ったと思う。

 18キロポイントが久々の給水ポイント。やはり2ヶ所しか無いのはちょっと少ないと思う。せめてもう1ヶ所、15キロポイント辺りに欲しいと思う。コップを2つ取り、十分に水の補給をする。あと2キロ、最後の頑張りである。この給水所でおじさんが少し遅れていた様だが、そのうちにやはり、しっかりと喰らい付いて来た。

 残り2キロからは高速の高架下の日陰の中を行く。部分的に特に辛いところは無かったが、体全体が辛い――これ以上のスピードは出ないという状況にあった。前を行く長谷川氏もやはり底力はあるので、同じペースか或いはやや速いくらいのスピードで前方を行っていた。残り1キロで再びおじさんが遅れ出したが、声を掛けると再び元気を出し、私の前を行く様になった。

 最後の陸橋も、例年よりはそれ程辛く感じず、何とか上り切り、下りもしっかりと下った。ペースは精一杯である。おじさんは10mくらい前に行ってしまった。坂を下り、右へ曲がるあたりには時計が設置されている筈だったが、見る事はできず、ラスト300m程の長い直線を、ゴールを目指しラストスパートをした。しかし極端に上がる程のスピードも無く、また周りも必死でラストを追い込んでいるので、おじさんには10m程の差を付けられたまま、そして周りの順位も殆ど変らないままゴールインとなった。

 タイムは1時間17分35秒。途中数ヵ所でキロ4分台を記録したところがあるので、16分台までは及ばなかった。自分では途中、16分台ぎりぎりぐらいのつもりで走っていたが、どうもそううまくはいかなかった。しかし何とか大会ベストレコードだけは更新することができた様だ。

 ゴール後は歩くのがやっとで、200m程先の給水テントへと向かった。あとはのんびりと、走る事もできなかったが、赤い靴の女の子の像まで歩いて戻った。大会終了後は、いつもの様に公園で、ビールで完走パーティをやり、更に中華街まで足を延ばし2次会までやってしまった。いつも楽しい横浜マラソンでした。

(No.74)


  
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