第2回尊徳マラソン大会

1989年3月5日(日) 雨
種目:10Km
記録:37分05秒
順位:13位 男子30歳~49歳


 何か、久しぶりの10キロレースという気がする。20キロほど長くなく、それほど緊張せずに走れる距離である。

 今朝も早く、4時過ぎに起きて(起こされて)しまった。本郷台発5時42分の大船行きに乗らなければならない。最近5時過ぎに家を出て行ってもそれ程早いなどと思わなくなってしまった。これも慣れというものだろうか…。

 もちを3個、ご飯を1杯。いつもの様におなかいっぱいになる。家は5時20分に出る。昨日降っていた雨は止んでいた。ホッとする。大船からは6時4分発の熱海行きで小田原まで行く。およそ40分ほどで到着。マラソンでこちらの方に来たのは初めての様な気がする。小田原まで来ると、曇っていた空から雨が降り出してしまった。ある程度は覚悟していたが、あまり気分のいいものではない。

 坂道をのぼって城山競技場まで行く。およそ15分程で到着。まだ殆ど人は見えていなかった。雨は止みそうにない。更衣室で暫くくつろぐ。20キロの部に出場するような大学生が同じ頃、数人来ていた。早く来た分だけのんびりとする事ができた。

 8時頃にもなると、周りは人でいっぱい。外の雨もよく降っている。晴れていればグラウンドの周りでのんびりできそうなところだが、雨が降っていては仕方がない。皆屋根の下に場所を確保している。屋根の下で暫く躊躇するが、傘を差して少しウォーミング・アップをする。ストレッチとジョグで簡単に済ませてしまう。

 8時40分頃から20キロの部のコールが始まる。少しずつ周りの人達が減っていく。9時を過ぎると今度は5キロの部。9時10分頃に管理棟前の10キロのスタート地点へと向かう。参加者はおよそ300~400人といったところだろうか。9時15分に小田原市市長の合図でスタートする。

 昨年の入賞者のタイムは37分台である。これならば私でも十分出せそうなタイムである。少し入賞という事を気にしだす。スタートして暫く人混みの中を走るがすぐにばらける。コースはよく分からない為、あまり突っ走っては行かない。少し上った後、競輪場の先までカーブした下り坂が続く。雨がしきりに降り続き、路面もかなり濡れていて水たまりもある。

 かなりのハイペースで下って行く。すぐに小田原市街に入る。市街地を走るという事、交通量も多いという事もあるのか、完全な交通規制は行われていない。ランナーが通ると車輌を止めるといった程度である。コースの一部では車と並んで走る場面もあった。5キロの部は5分前にスタートしていたが、2キロも行かないうちに、いちばん後ろの人に追い付いてしまった。やはりスピードはかなり違う様である。

 5キロの部の中間点、およそ2.5キロポイントで見た時計は、8分台を示していた様だ。かなり速いペースである。ここまでキロ3分半くらいのペースで来てしまったのかもしれない。前半の下り坂でかなりタイムを稼いだからかもしれない。しかしタイムは良かったが、ちょっと辛いペースであった。

 市内を走る為、かなりカーブが多い。初めのうちはある程度分かっているつもりでいたが、そのうちにどこを走っているのか、さっぱり分からなくなってしまった。中間点の5キロは17分51秒、まずまずのペースの様だ。しかし初めから比べると、ペースもだいぶ落ちてしまった様な気がした。しかし周りも同じようにペースダウンしている。ただここでペースダウンしてしまってはならない。目標は入賞、それを目指して前のランナーをとらえて行かなければならない。ゼッケン400番以降のランナーをひとりひとりとらえて行く。

 6キロを過ぎた辺りから皆だいぶペースが落ちたようで、徐々に差がつまり一気に数人を抜き去る。時計の方はあまり気にせず、ただただ順位だけを気にして走った。何しろひとり抜けばそれだけ順位が上がるわけである。タイムは良いに越した事はないが、それよりも順位が重要だ。

 6キロ過ぎにだいぶ抜いたところで、これはもう既に入賞圏内に入ったと、勝手に自分では思った。前方にはもう殆どランナーは見えなかった。降っている雨や路面の水たまりはあまり気にならなくなったが、3月という時節柄か、工事中の場所が多く、路面が悪く走りにくいところも数ヵ所あった。

 市内をぐるりと回り、国道1号を横切り、公園の近くまで行ったところで、残り1キロの表示があった。その辺りから、来るときに下ってきた坂道を、今度は徐々に上って行った。この1キロはかなり長く感じた。ひとりにも抜かれてはならない。入賞が目標だ。ゴールの表示は、だいぶ坂を上った競輪場の入口にあった。しかし『ゴール』の下を通過しても、ゴールは見えなかった。そこから更に100m程先が本当のゴールであった。

 だいぶ疲れてしまった。すぐに立ちすくんでしまう。ゴール前ではもう抜かれる事は無いと思い、スピードはやや緩め惰性でゴールした。37分05秒、タイムもなかなかの様だった。しかしその先で貰った整理券には『13』と記入されていた。やはり入賞は無理だったのか…。昨年のタイムであれば、十分入賞圏内であったが。レベルはアップしている様であった。残念!!、余計に疲れが出てしまった。ご苦労様でした。

(No.57)


  
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