第14回河口湖日刊スポーツマラソン
1989年11月26日(日) 晴れ
種目:42.2Km
記録:3時間3分9秒 一般男子184位/3357人
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5 | Km | 20:56 | 20:56 |
10 | Km | 41:12 | 20:16 | 41:12 |
15 | Km | 1:01:24 | 20:11 |
20 | Km | 1:21:50 | 20:26 | 40:38 |
25 | Km | 1:42:40 | 20:50 |
30 | Km | 2:03:35 | 20:55 | 41:45 |
35 | Km | 2:25:19 | 21:43 |
37 | .2Km | 2:34:55 | 9:35 |
38 | .2Km | 2:40:06 | 5:11 |
39 | .2Km | 2:45:31 | 5:24 | 41:56 |
42 | .2Km | 3:03:09 | 17:37 | 17:37 |
■11月25日(土)
会社を5時に終え、そのまま一路山中湖一ノ橋荘へと向かった。7時少し前に藤沢を出発。途中やや渋滞したが、国道246号を通り、9時少し前に一ノ橋へ到着。ひと風呂浴びた後、9時半には床についた。
■11月26日(日)
午前3時15分起床。まだ外は真っ暗、星がとてもきれいだ。それほど寒くはなさそうだ。天気も良い。一ノ橋荘でたっぷりと朝食をとり、4時30分には河口湖へと出発した。20分程でいつもの湖南中学校へ到着。まだ殆ど車は止まっていない。30分程仮眠。5時20分に受付へと向かう。まだ外は真っ暗、続々と車がやって来る。
受付会場ではもう既にたくさんの人達が集まって来ていた。河口湖の街全体が朝早くから活動している。ゼッケンNO.は、1232。一般は1001よりゼッケンが始まっていた。かなり早い番号だった。しかし成績順という事ではなく、たた単に申し込み順の様だった。3ケタは陸連登録者であった。参加賞は例年どおりのマラソンキャップ。たまには他のものも欲しいと思う。手袋なども良いのだが…。受付も終え、いつもの場所に着いた時は、6時少し前だった。
6時15分にはウォーミングアップを開始した。暖かいとは言え、やはり高度は1000m。寒く、吐く息が白い。いつものホテルでトイレを借りる。ウォーミングアップを終えて戻ってきたのは6時50分を過ぎていた。その頃にはもう早々とスタート地点に並んでいる人もいた。素早く着替え、ワセリン、タプソールなど、あるもの全て体中に塗りたくる。Tシャツを上に着てスタート地点へと向かった。7時を少し過ぎていた。
スタート地点はもう既にかなりの人々で埋まっていた。スタートラインの直前は、陸連登録者の1~999番。その後ろに一般ランナーが並ぶ。7時20分からスタートライン地点で開会式が始まる。気温は例年よりは結構高い様だ。スタート地点は霧で白くおおわれている。
7時30分、定刻どおりスタート。例年どおり、スタート地点の混雑はすごい。なかなか前へ進まない。いつもの道路への出口付近も渋滞してしまう。道路に出て、なんとかマイペースで走り出す。大橋までは日陰になってしまっている為、走っているととても寒い。周りに人がたくさんいる為、まだまだこの辺りだと、どれくらいのペースで走っているのか、はっきり分からない。4分程度のイーブンペースで走る様に努力する。
大橋への入口で8分10秒。今までよりは少し速い様だが、スタート地点が少し前に移ったのもあるのだろう。左に鋭角に折れて大橋へと向かう。この辺りから日が差してくる。汗も少しかいてくる。このコースでいちばんの高所 ― 河口湖大橋を難なく過ぎ、橋の出口を過ぎる。数年前は凍りついていた事もあった。
左折して湖の周回コースへと出る。受付場所を左手に見て河口湖ホテル前を通過。更にメイン会場の駐車場を通過する。着替え場所に立てたRCの旗が見えてくる。その横に置いたバナナも確認する。
トンネルを通過し、スタート地点から周回道路への出口を過ぎると、そろそろ5キロポイント。スタート時のロスタイムもあるので、やや遅めの20分56秒、ペースとしてはまずまずである。再び同じコースを通り大橋入口まで。その先は左に折れずまっすぐ広い道へと出る。この辺りも山に日が隠れひんやりとしている。
今年はスタート地点が変わった関係で、何ヶ所かのコースが変わっている。2周目の25キロポイントも、今までトンネルの手前だったのが、トンネルの先に変わっていた。コースも広い道路に出てからまっすぐ行っていたものが、左側に駐車場のある少し狭い道路に入って行く。そこから再び元の道路に戻るコースで、少し距離を稼いでいた。若干の上り勾配の道を越え信号を左折。西湖方面へと向かう。この辺りは8キロポイントの筈である。
10キロポイントは良く覚えていないが、湖畔に出るあたりのホテルの前のはず。41分12秒で通過。この5キロは20分16秒。20分を切るくらいのつもりでいたのだが、ほぼ4分ペースという事になった。もう少しアップしなければ、というつもりで通過する。
今年はどうも走っている時のコースイメージがよみがえって来ない。レースに対する姿勢があまり前向きではなかったのだろうか、それとも悪い結果という事で、思い出そうという努力が足りないのだろうか…。10キロを過ぎ、15キロまでの地点はこのコースの中でもいちばんの良い所だろう。富士が見え、眺めも良いし、日も差して暖かい。ややカーブも多く、トンネルも数ヵ所あるが、まずまず走り易いところだろう。
15キロポイントは1時間1分24秒、5キロのラップは20分11秒。20分は切れなかったが、前回よりは5秒ほど上回った。15キロの先、35キロポイントの少し手前に給水所。今日はそれ程寒くもなく、気温も割合上がりそうなので、10キロ、15キロと給水ポイントで軽く水分を取る。給水所を過ぎると再び日陰の中に隠れてしまう。
「あと5キロ」ポイント手前の三差路を左に入ると、再び少し日が差す。割合フラットな走り易い道を行くと、河口湖遊園前の給水所と20キロポイント。2周目の時、ここを応援を受けながらまともに走り切る事ができるだろうか、などと思いながら通過する。1時間21分50秒。このラップは20分26秒、ややダウンしてしまった。
20キロを過ぎると間もなく中間点。中間点付近(21.0975Km)がまたコース変更の対象になっていた。駐車場の様なやや狭いところを通過。およそ1時間25分台であったように思う。鉄人クラブの成山氏がカメラマンとして活躍していた。その前を1周目は笑顔で通過。
その先、三たびコース変更。左に入り、周回道路を外れる。大橋の下を通過し、受付をした公園内を通過。そして元の道に出て河口湖ホテルの前へ出る。あと1キロ程でスタート地点というところである。ハーフ地点を過ぎた辺りから徐々に腹がすき始め、スタート地点に置いたバナナの事が気になり始める。
1周終えて旅館街まで戻って来ると「林作公園」のRCののぼりが見える。応援者の合間をぬって、バナナを1本、全部たいらげる。
「5キロ」から「25キロ」ポイントまでのおよそ1キロの区間は3回目の通過。トンネルを越えたところにある25キロポイントは、1時間42分50秒。この5キロは20分50秒もかかってしまった。やや疲れも出てきたようだ。25キロ先の駐車場のところであめ玉を1個。前もって封を切ってあったので、何とか食べる事ができた。手も思うように動かないので、封を切ってなかったら、きっと食べられなかっただろう。
この辺りからは、ややふくらはぎが張ってきた様だ。片車線だけ開放された道路を、反対方向に車が走り去る。再び西湖方面へ左折。次の30キロポイントまではなかなか遠い。
30キロは2時間3分35秒。この5キロは20分55秒。かなりペースが落ちてしまった。あと残りは12キロ。前日、床についてから、寝ながら考えた。
『フルマラソンの勝負は30キロを過ぎてからである。残り12キロをどの様に走るかでそのレースが決まってしまう。30キロまではキロ4分ペースで行くだろう。であれば、その残り12キロのレースをやってやろう』
3時間まで残り56分。キロ4分半で十分だ。ちょうど2年前と同じくらいのタイムになりそうか。ここから12キロのレースが始まった。
大石小学校から平浜駐車場までの12キロのレースの始まり。足にはだいぶしびれるような感じがきていた。とりあえず、35キロ地点を目指して走る。
35キロは2時間25分19秒、ラップは21分43秒。それまでより1分程ペースは落ちたが、まだまだ時間的には余裕がある。このままのペースで行けば結構良いタイムでゴールできそうである。35キロ手前の奥湖給水所では水をゆっくりと取り、更にスポンジで両足に水を掛ける。この時既に足がしびれる様な感じがしていた。これから先は日陰の中、37キロ地点―残り5キロ地点を目指し、頑張る事にする。
三差路を過ぎた辺りの「あと5キロ」地点は、2時間34分55秒。この2キロは9分35秒も掛かってしまった。だいぶペースが落ちた。何とかあと5キロ地点まで来た、という感じだ。あと残りは5キロ、時間は25分。あとは1キロ毎にラップを取るが、徐々に、徐々にペースは落ち、ペースは完全にキロ5分をオーバーしてしまった。そしてついに残り3キロ地点、こらえきれずに歩く。そして体がしびれていて、小便も出そうなので小休止。もう残りは15分を完全に切ってしまった。キロ5分で行ければ何とか3時間程度になるが、今の力ではとてもキロ5分で走れそうにない。
残り2キロの給水所ではたっぷりと水を取ってしまった。のんびりと水を取る。あと残りは持てる力で最大限努力するしかない。大橋の下、正面には富士がよく見えるはずだが、見上げる元気もなかった。河口湖ホテルを通過すれば残りは1キロ、そろそろ1時間になるあたり。2時間55分のアラームはかなり前に鳴り終ってしまった様な気がする。
今年のゴール前は、船津駐車場の中を通過する。ここだけはショートカットになった。林作公園の四阿(あずまや)の前では、ママが応援してくれていた。最後のスパートも出すことができず、最後はひざも、かかとも痛く、がっくりとしながらゴール。
3時間3分9秒、余す力も無くゴールイン。しかし温かいおしるこ、そしてホットカルピスがとても美味しかった。あのおしるこの美味しさは忘れる事ができない。着替えてからは寒くてたまらず、初めて民宿の風呂に浸かりに行った。何とか体を暖める事ができた。
(No.75)
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