第5回日米友好厚木マラソン

1989年4月23日(日) 雨
種目:21.1Km
記録:1時間19分43秒

     
5Km18:5418:54
10Km38:1419:20
中間点40:2040:20
15Km57:0718:52
20Km1:16:4219:35
21.1Km1:19:433:0139:23

 今日の天気は予報では雨だと言っていたが、雲間から日も差していた。何とかレースが終わるまでは天気がもてば、という気もしたのだが…。今日は久しぶりに家族で出掛ける予定になっていた。朝の様子では晴れそうな気配だったので、みんなで行く事にした。

 先日は座間、今日は厚木、集合時間も同じにした。今日は6時30分団地発のバスにした。ちょうど7時に藤沢、小田急に乗り込む。割合に接続も良く、7時半には相鉄線さがみの駅に到着。朝早く電車から降りてくる人達は殆どランナーであった。皆、厚木基地へのバス乗り場へと向かって行く。バスは次から次へと到着し、基地へ向かうランナーを乗せて、すぐに出発して行く。

 8時頃には基地に到着した。到着してちょうど受付をしようとする頃から、ポツリポツリと雨が降り出した様だった。本当は芝生の上でのんびりとしたいところだったが、仕方なく体育館へと向かった。8時15分頃にはもう本格的に雨は降っていた。初めは外に居た人達も、皆、体育館へと移動してきた。

 厚木のレースの順序は、いつも5キロが終了してからハーフの部が始まったが、今日はハーフのスタート後に5キロがスタートするというスケジュールである。その為、ハーフのスタートは、9時30分という予定になっていた。少し慌ただしかったが、暫く休んでからウォーミングアップを始めた。雨は依然として降り続き、あがる気配は無かった。それ程強い雨でもなかったので、傘もささず、いつもの恰好でアップに出かけた。20~30分程かけて、ジョグ、ストレッチ、ダッシュなどで体を暖める。割に調子は良さそうな気がした。

 9時15分頃には全て着替えも終了し、20分にはスタートラインへと向かった。ところが、スタートラインまで行くと、スタート時間が15分遅れるなどという話になっていた様であった。結局、20分程雨の降る中を待たされてしまった。

 9時45分、ハーフマラソンの部スタート。スターターは厚木基地の司令官の様だった。応援者の拍手に送られてスタートを切った。前から数列目にいたが、割にスムーズなスタートが切れた。今日のレース展開としては、最近の走り込み不足という事も考え合わせて、あまり無理をしない様なペース。とりあえず、1時間20分くらいのタイムを狙って行くつもりで、そして前半はあまり無理をしていかないペースでスタートした。従って、キロ当たりでは4分を少し切るくらいのペースで行った。また今日は雨が降っているので、後半になっても走り易いだろうというつもりの、楽な気分で走り出した。

 スタート地点は、今までより少し下がり、行きと帰りとでは、若干の距離の差がある様だった。鳥居を過ぎ、その先を左折。暫く直線があり、次にもう一度左折するが、その少し手前に20キロポイントがあった。およそ1キロ地点になるのだろうが、だいたい3分30秒程度で通過した様だった。その辺りまで来ると、先頭はかなり先の方にいた。100mくらいは離れている様だ。左折の後は右折、そして更に左折とかなりくねくねと曲がる。

 5キロのコースの中間点(2.5キロ)辺りでは、9分台のタイムで通過した。この辺まで来ると少し周りが開けてくる。前方にはゴルフ場、そしてその先は滑走路がある。坂を下り、そして少し上って左折。そこから滑走路の周回道路となる。殆どぐるりと1周してきたところが折り返し点である。そこまでおよそ7.5キロ程ある。まだまだ先は長い。周りにいるランナーは、この辺りまで来るとだいたい固定してくる。中には既に力尽きて、後ろに走って行く(?)様な人もいる。

 滑走路が見える辺りに来ると、そろそろ5キロ地点。その手前に給水所。手渡してくれる水を取りひと口飲む。雨が降っているが、やはり水は必要だ。また雨が降っているので、雨が顔に当たる点を除けばとても走り易い。距離表示は、小さいが良く見える看板が置かれている。5キロは18分54秒。一昨年よりはかなり遅い様だ。しかし、抑え気味のペースで行っているので、遅いのも納得済みだ。

 5キロのポイントを過ぎると、周りには何も無くなり、滑走路しか見えなくなる。滑走路の端まで行き、反対側まで行くあたりの風景は横田とそっくりであった。横田と違っているのは神代太鼓が無いことだろうか、などと考えながらマイペースで行く。ほぼキロ4分を少し切る程度のスピードであろう。こちらは滑走路の北の端、南側まで行くともうそろそろ10キロ地点という辺りになる。およそ9.5キロ程になるだろうか。

 ちょうどその辺りで先頭とすれ違った。先頭はゼッケン1001、それから100m程離れてゼッケン1000の中川さんともうひとりが2位争いをしていた。中川さんはアップの時にも見掛けたが、あまりスマートな走り方ではないなあと思った。しかし速い。35歳にもなったのに大したものだ。という私もそう言えば34歳になっていたのだっけ…。

 10キロの少し手前に給水所、1杯飲む。10キロのタイムは38分14秒。この5キロは19分20秒、殆ど予想どおりのタイムの様だ。そして折り返しはゴルフ場の真ん中、40分20秒。これもこんなところだろう。こういうタイムが出ると、距離もほぼ正確と言っていい様な気もする。ここからもう少し頑張れば、1時間20分は切れそうだ。往路で少し楽をしたので、復路はもう少し頑張って行くつもりで走る。

 西山さんの話では、この時点でおよそ80位くらいだった様だ。私が折り返して暫くして黄色いランシャツを着た石井君が見えてきた。ややきつそうな感じがした。あとのメンバーは気が付かなかった。

 10キロ地点にあった給水所で再び水で軽くうがいをする。ここで少し元気を取り戻し、少しずつペースを上げて行った。その感じで、帰りはかなりのランナーを抜いた様だ。20人程度は抜いた様な気がする。定かではないのだが、13キロ地点にも給水所はあった様だ。雨が降っていてそれ程水の欲求は無かったが、各給水所では必ず水を取った。何故か元気が出て来るのである。

 かなりペースを上げて行った15キロポイント――ほぼ滑走路の北側まで来た辺りだが――ここで57分07秒。10キロからは18分52秒で来ている。やはりタイムの方も少し良い様だ。その先に10マイルの表示があったが、どれくらいだろうかと時計を見ると、1時間01分台の様であった。まあこんなところだろう。

 10マイル地点も過ぎてしまえば、あと残りは5キロ程。やはり前半抑え気味に行ったのが良かったのだろう。体の方はだいぶ楽である。余裕を持ったレースができている様な気がする。ペースも自由にコントロールできる様で、上げて行こうと思えばそのとおりになる。やはりレースはこの様に走れるのがいちばんなのかもしれない。

 ゴルフ場横を右へ曲がりながら坂を下って行くと、残りは2.5キロ程、あともう少しだ。先行していたいつものおじさんを、残り2キロ地点辺りで軽く抜き去る。マクドナルドが見えて来ると、あと残りは1マイル。メインの道路を左折して細い道に入ると、そろそろ20キロポイント。ここがちょっとおかしい様な気がした。1時間16分42秒、5キロは19分35秒である。これは少し遅いという程度だが、おかしいと思えるのはこの先である。残りは1キロ。20分を切るには3分20秒で行かなければならない。ちょっと無理だろうという思いで少しずつペースを上げてゴールへと向かった。

 鳥居を過ぎてゴールは目前。最後の力を振り絞ってゴールのある体育館前を右折。ゴール手前で子供達が応援してくれている。余裕をもって手を挙げてそれに応える。ゴール前の時計はまだ19分台を示していた。1時間19分43秒でゴールイン。

 何とも楽しい、そして満足のできるレースだった事か。雨のしずくが体にはとてもちょうど良く、気持ちが良かった。ゼッケンに付いたバーコードは自分で外す余裕もあり、『ニットー・アスリート』を1本貰い、美味しく飲んだ。後には心地良い疲れが残った。その後はいつもの様にシャワーを浴び、ステーキ(1,000円)とバドワイザー(200円)で完走パーティを楽しんだ。

(No.62)


  
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