第7回リクルートカップ三浦国際市民マラソン
1988年2月7日(日) 晴れ
種目:21.1Km
記録:1時間20分51秒
順位:総合146位 男子30歳代37位
| | | | SPL. | | LAP | | 5Km |
5 | Km | 20:05 | 20:05 | 20:05 |
8 | Km | 31:16 | 11:11 |
10 | Km | 38:40 | 7:24 | 18:35 |
15 | Km | 58:20 | 17:56 | 17:46 |
16 | .1Km | 1:02:09 | 3:49 |
21 | .1Km | 1:20:51 | 18:42 | 18:42 |
朝は5時50分起床、ちょっと眠い。朝食はご飯1杯と餅2ヶ半、ちょっと食べ過ぎの感じがしないでもなかった。ゆっくり食事をし、終わったのが6時半過ぎである。素早く着替え、6時55分に家を出る。
今日は素晴しく良い天気である。風もほとんど無く、絶好のコンディション!! 7時ちょうどのバスに乗る。道路は空いていて大船駅には7時20分には到着する。大船駅発7時36分の久里浜行きに乗車。京急久里浜駅で8時34分の電車に乗車。海岸駅には45分頃到着。
受付を済ませて集合場所へと向かう。受付会場には鉄人クラブの細野さんも見えていた。2~300m離れた集合場所なで重い荷物とタツノの「のぼり」を持って行く。やっと落ち着くともう9時半頃である。5キロの人々はスタート準備である。自分はとりあえず、身の回りの準備をしておく。9時45分頃にひとまずトイレへ向かう。まだ空いている方である。
10時に5キロのスタートを見送る。それから今度は自分のウォーミングアップを始める。軽いジョグとストレッチングを十分に行う。良い天気ですぐに汗ばんでくる。今日も良い記録を目指し、気持ちを引き締める。風も無く、雲も無く、コンディションは絶好。ちょっと暑いくらいである。10時45分にはアップを終える。
スピーカーではしきりに10キロの部のスタート案内をしている。55分には着替えを終了し、ハーフの集合地点へと向かう。ちょうど10キロがスタートし、そしてハーフの部がスタートラインへと向かうところだった。並んだのは1時間15分以内の前の方。昨年は15分~20分のところに並んでひどい目に遭ったので、今年はできるだけ前方に並ぶ。
スタート1分前になると、集合地点からスタートラインに向かって歩き出す。先頭がちょうどスタートラインに着いた頃スタートのピストルが鳴る。混乱も無く良いスタートが切れる。前方に並んだ為に押し合う事も無い。マイペースのスタート、やや初めはペースアップ、良いコースを選んで進む。暫くは海沿いの直線、500mくらい続くだろうか。
日差しが強くすぐに汗ばむ。山の陰になるとやはりまだ冷たい。ちょっとひんやりとする。道路が右に折れると再び日は差してくる。1.5キロ程で急坂の取り付きである。ここでのタイムは6分25秒、2キロ弱といったところだろうか。
ここから暫くは急な上り坂が続く。もはや先頭とはかなり離れている様である。まだこの辺りでは無理をしない。じっとこらえながら確実に歩を進める。昨年のコースを思い出しながら、まずは無理をしない走りをする。
一度国道に出て、再び細い道に入る。ちょうど入った辺りで12分のアラームが鳴った様だった。ここからもやはりアップ・ダウンはたくさんある。坂を下り切る辺りに5キロ地点がある。昨年とほぼ同じ位置だが、ちょっと先の方に移った様である。
その先にはやはり昨年と同じ様に給水所。女子高校生が頑張ってくれている。ここではまだ水は取らない。だんだん調子が上がって来たところである。
5キロの通過タイムは20分05秒。普通から言えばちょっと遅いが、前半の急坂の事を考えれば仕方のないタイムであろう。勝負はこれからなのである。給水所を過ぎて鋭く右に折れ、再びゆるやかに左に折れながら下って行く。後はまた、大根畑の中を行く。6キロ地点(帰りの15キロポイント)が、岩堂山の頂上であろうか…。景色のいちばん良いところである。
前方やや左手には大島、そして伊豆半島。また右手にはやや雲がかかった富士山が良く見える。ここからは、もう折り返しまでほぼ下りである。気が楽になりどんどん飛ばして行く。タイムは24分くらいだった様である。また暫くは大根畑の中を行く。
民家が見えて来ると左手に8キロの表示、31分16秒で通過。少しはペースが上がった様である。しかし、半分農道のためか、路面はあまり良くない。仕方のない事であるが…。城ヶ島への道路標識を見ながら、一旦右へ折れ、再びすぐに左へ折れる。この辺りは民家も多く、応援の人もたくさん出て来ている。走り甲斐がある。そして城ヶ島大橋のゲートを通過して大橋へと向かう。風が冷たくて、火照った体には気持ちが良い。
長い城ヶ島大橋を渡る。昨年は城ヶ島側の橋の端でトップとすれ違ったのを覚えているが、今年はどの辺ですれ違うだろうかと期待しながら行く。半分くらい来たところで広報車が行く。そして更に半分くらいのところで、前方からの白バイが見えてきた。今年は女性の白バイ隊だったそうだが、そこまでは目につかなかった。
先頭とすれ違ったのは、今年は橋を渡り切ってからであった。昨年より速くてひとまず安心。但し、今年の優勝タイムは昨年より3分以上速い様であるから、昨年と比べると自分もかなり速い。
橋を渡り切り、ぐるりと回り坂を終える。まだすれ違うのは数人である。ゼッケン1番の選手(ハワイの招待?)とは橋の下あたりですれ違う。もう暫くで折り返しがある。その手前に10キロのポイント。38分40秒で通過、この5キロは18分35秒という事になる。
結構良いペースである。なかなか上々。そして折り返しは40分24秒。目標の40分よりもちょっと遅かった。あと半分、スピードを上げてゴールへと向かう。折り返し付近は土産物店もたくさんある為、応援もたくさんいる。その中を通り過ぎ給水所へ向かう。今年は初めての給水である。気温が上がり汗もかなりかいている。
スタート時にしていた手袋も折り返しの手前で既に外している。外した手袋をパンツの前にはさむ。一流選手もやっている事を真似してみる。気分だけは一流選手である。その中で、スポーツドリンクを取り、ぐっと飲む。少し楽になっただろうか。再びスピードを上げる。
建物が切れてきた辺りから急に向かい風になる。風が非常に強く感じられる。往路で風が全く感じられなかったのは追い風のせいだったのだろう。顔に風が強く当たりしびれてくるような感じになる。「ハイ」の気分になっているのだろうか。気持ち良く走り、折り返しへと向かうランナーと次々にすれ違う。大橋の下を過ぎ、今度はぐるりと回りながら坂を上り大橋へと向かう。大橋の上でも向かい風は強く、更に橋が若干上り気味に感じられ、長い橋が更に長く感じられた。対面するランナーもまだまだ多い。
大橋を渡りきった辺りで、昨年バーコードが風に飛ばされてしまった事を思い出す。今年はきちっと付いている様である。そのうちに大橋の料金所を通過。もう対面するランナーも数少なくなる。足の方は、まめもできている様子は無く、快調そのものである。疲労もほとんど無い様だ。1月の走り込みが十分にその効果を表した様である。大橋からの道を右に折れ、すぐに今度は左に折れてまた再び農道をひた走る。
この辺りでもやはり風は強く、顔はしびれている様な感じになる。頭も「じんじん」している感じである。しかし足の方は調子も良さそうである。右手の方には真っ青な海が大きく広がっている。
6キロ地点から殆ど下りで来ていたところを、今度は15キロ地点までどんどん上って行かなければならない。前方には大根畑の中をひた走るランナーが続いている。帰りのスピードも落ちる事はなく、前方のランナーを次々にとらえ、抜き去って行く。上り坂ではスピードの落ちた前を行くランナーを簡単にとらえる事ができる。何とか順位を上げて行き、新聞に載るだけの順位を確保するのが目標である。
15キロポイントの最後の急な坂では、団子状態のランナーを一気に抜く。通過タイムは58分20秒。昨年はちょうど1時間だった事を思い出す。ひとまず1時間を切れているので安心する。また、岩堂山も上り切り、あとは殆ど下りという事でも一安心。あと6キロ程である。
この辺りから、残りは「もう」6キロしかないという様な気持ちに何故かなってきた。自分でも不思議であった。レースを十分に楽しんでいるという様な気持ちになっている。多少の上りも苦にせずスピードを上げて行く。
暫くすると、前方にあと5キロポイントの給水所が見えてくる。鋭角に左に折れながらの下りを過ぎた後に、女子高校生の差し出すスポーツドリンクがある。がっちりとつかんで、あっという間に口に入れる。多少体にかかるのも覚悟の上である。スピードは殆ど落ちていない様である。
ちょっとした上りを100mほど行くと、往路の5キロのポイント――帰りの残り5キロポイントである。1時間2分9秒で通過。もうあと5キロしか無い。こんな気分で走り続けていいのだろうか。ゴールに向かって行くのが惜しい気持ちで走っている。こんな状態は初めてである。残り5キロを過ぎるとあとは下りだけだ。遠慮せずにどんどん飛ばして行く。
一旦国道に出ると、あと残りは3キロ。もう3キロしか無い。再び細い道を入ると、大根畑の中の下り坂が続く。往路ではこんなに上っていたのか、と思うくらい長い急な下り坂が続く。
精一杯のスピードで最後の坂まで下り切る。ここまで来たらあと6分だ。下りのスピードの勢いがあり過ぎたので、だいぶ膨らみながら左折をする。ラップタイムも押そうと思っていた事も忘れてしまった。1時間14分程度だったろうか。
何とか新聞に載るくらいの順位に入りたい。それだけを目指して走って行く。スピードもまだまだ衰えていない様で、前方のランナーを少しずつとらえて行く。海岸線の道は長くゴールが待ち遠しいが、なかなかやって来ない。私設の給水所や手製の横断幕などを過ぎると、あと残りは500mほど。最後のダッシュと思いつつ踏ん張りながら走る。
目の前にゴールの横断幕が確かなものになって来た頃、およそ200mほど手前で、手元の時計が1時間20分の合図をしてきた。20分を切ることはできなかったが、それならば何とか20分台を、というつもりで最後までスピードは緩めない。ラスト100m程で前方のランナーを1人とらえ、そのままゴールへ突き進んだ。
やっとゴールイン!! 何とか良いレースができた様だった。時計は1時間20分51秒を指していた。
今回のレースは天候に恵まれて非常に良い気分で走る事ができた。自分としては、1月のフロストバイトと同じくらいが出せればベストと思っていたが、そこまではならなかった。1時間20分、前後30秒を目標としたが、ちょっと遅かった様である。1月のフロストバイトロードレースが19分30秒程度であるので、今後はハーフマラソンでは20分以内、遅くとも+30秒程度に抑えたいものである。
今回のレースでは多少のアップダウンがあったとしても、タイムにはあまり影響が出ない様である事が実証できた様である。今後も積極的なレースをして行きたい。
(No.27)
|