第13回河口湖日刊スポーツマラソン
1988年11月27日(日) 晴れ
種目:42.195Km
記録:3時間12分30秒 621位
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5 | Km | 22:32 | 22:32 |
10 | Km | 44:11 | 21:39 |
15 | Km | 1:05:45 | 21:33 |
20 | Km | 1:27:53 | 22:07 |
25 | Km | 1:49:15 | 21:22 |
30 | Km | 2:11:45 | 22:29 |
35 | Km | 2:35:22 | 23:36 |
42 | .2Km | 3:12:27 | 37:05 |
■11月26日
明日は河口湖――規模としては世界有数になった河口湖である。大船を10時に出発し、一路河口湖へと向かう。皆よりひと足先に河口湖入りし、受付などを先に済ませてしまう為である。途中、買い物と食事をして2時過ぎには“河口湖”に到着する。昨年と同様、既にだいぶ河口湖入りしている様であり、雰囲気は盛り上がっている。今年はコース上にバナナなどを配置する事なども考え、いろいろと対河口湖の作戦を練っている。
早速受付を済ませる。今年の参加賞は一昨年と同じマラソンキャップである。あまり変わり映えしないし、ちょっと安っぽいが仕方ない。
受付の後はコース上にバナナを置きに行く。残り5キロ地点のちょうど三差路に用意した。明日が楽しみである。その後は宿の一ノ橋荘へと向かった。
■11月27日 きょうは“河口湖”
目覚ましは3時20分頃に鳴る。ほぼぐっすりと眠れた様だ。早速朝食をとる。いつもの食事とちょっと違うが、お腹いっぱいになる。定刻どおり4時30分に宿を出発する。まだまだ外は真っ暗。とても寒い。5時にはいつもの駐車場の湖南中学校へ到着。暫く車内で暖まる。5時半に会場へ向かって出発した。
今年は10月半ばから連戦で疲れがたまっており、記録的には良い結果は望めそうにもない。また、それほど無理もできないという事で、気持ちはいまひとつ盛り上がってこない。とりあえず記録としては3時間10分程度を目標においておく。ちょうどキロ当たり4分半のペースである。気分的には3時間ちょうどあたりにもっていきたいところだが、どんなものか…。
会場まで2キロ弱といったところ。暫く歩く。人は徐々に集まり出しているといった感じ。昨年と同じ場所にとりあえず到着。周りの人の準備もしてあげなければならない。これも会長さんの役目といったところか。
ウォーミングアップは6時15分くらいから軽く始める。軽いジョグとストレッチで体をほぐす。結局その程度しかできなかった。30分程度だった。素早く着替えて待機する。今年はかなり寒く、また昨年の経験も生かして、上は長袖にランシャツ、下はタイツにランパンと防寒対策はばっちりである。結果的にはかなり効果があった様に思える。
7時10分にはスタート地点へと向かう。かなり混み合っていたが、強引に前方に入る。先頭から5mも無いようなかなり前の方であった。場所としてはなかなか良い場所だった。今までのコースはちょっと短かった様で、今年からスタート地点が300mほど後ろに下がった。主催者側も初めてのことで、少し戸惑いがある様だった。
7時15分からスタート地点で開会式がとり行われた。スタートは15分後、7時30分。定刻どおりスタートは切られた。スタート地点の駐車場は、例年どおりやはり混み合ってしまう。例年よりもちょっとひどかったかもしれない。あれだけ前の方に行ってもかなりの混み具合である。もっと前へ行くしかないのか…。
駐車場からコース上の周回道路に出るまでおよそ2分掛かってしまった。しかしそのロスは1分も無いであろう。あとはとりあえず最初の5キロは22~23分程度で行けるようにする。今朝の河口湖はかなり冷え込んでいるようで、道路にまかれた水はすぐに凍ってしまった。大橋の上には凍結防止剤などもまかれていた様である。
大橋入口まで10分48秒、そこから大橋を渡り料金所を過ぎ、十字路の信号が16分28秒。そしてぐるりと回りスタート地点を過ぎ、ちょうど駐車場から最初にコース上に出た辺りが5キロポイントで、22分32秒。だいたいキロ4分半のペースであった。自分ではこの先できればキロ4分程度のペースで行ければ、と思っていたが、4分半のペースがちょうど良さそうであり、これ以上ペースを上げるとちょっときつそうであった。結局この先ずっとほぼ4分半のペースになった様である。
5キロから先、なるべくキロ4分に近いタイムにもっていくつもりで、少しペースアップをした。一度通過した大橋入口を、今度は右に折れ、周回道路へと向かう。この先は、今まで河口湖の周りを何回か回ってみたところでは、自分ではあまり好きなコースではないところである。田んぼと民家が少しずつあるところ、若干上り坂にもなっているところ。2周目になるといつもきついところである。
信号を左折してそれから10キロポイントまでは1.5キロ程あるだろうか。この辺りもあまり好きではない。10キロのラップは44分11秒。この5キロは21分39秒であり、少しスピードアップしたとおりになっていたが、20分台までは届かなかった。やはり連戦、トライアスロンの疲れが残っているのか、以降ほぼ同じペース、マイペースが続く。10キロを過ぎた辺りからか、定かではないが、いつの間にか鉄人クラブの遠藤さんが私の後ろにピタリと付いて来ていた。どうやら私をペースメーカーにする様である。私もそのつもりで、後ろを気にしながら走って行く。
10キロ過ぎの給水所はとりあえずパス。2周目での30キロポイント――1周目では12キロあたりか、そこを難なくクリアして、もみじのきれいな中の15キロポイントは1時間5分45秒で通過した。目標値――フルを2時間50分程度からすれば、もう既にほど遠いタイムになってしまった。この間の5キロも21分33秒、ほぼイーブンペース、グッドペースだ。
このままの調子で行けば3時間5分台かな?というところ。3時間ちょうどの目標が3時間5分に変わった。15キロを過ぎ、1キロほど行ったところに給水所。民宿の様なところが少しあるところだ。水を取る。しかし少ししか飲めなかった。ただそれほど必要も無かった様だ。
そこを過ぎて20キロポイントまでの前半は、民家は無く山の陰になっており、曲がりくねって同じ様なところが続き、寒いところである。20キロは1時間27分53秒。普通から考えるとだいぶ遅いタイムの様に思えてしまう。この5キロは22分07秒、ややペースが落ちてしまった様だ。そこを過ぎると1キロほどで中間点。およそ1時間32分のようであった。このまま行けば3時間5分には収まるが…。
そこから先は暫く行くと大橋からの道とぶつかる信号。そして河口湖の温泉街へと入って行く。街中へ入り、スタート地点を過ぎ、荷物の置き場を過ぎ、再びもう1周という事になる。20キロを過ぎた辺りからお腹が空き始め、スタート地点のそばに置いたバナナが楽しみになって来る。トンネル入り口に置いたバナナはそばにいた応援の人に頼み取って貰う。なかなかうまくいった。半分以上食べてしまう。
25キロポイントは次のトンネルのちょっと手前。大橋の入口より200~300m手前のところ。25キロは1時間49分15秒。普通のタイムからはだいぶかけ離れてしまった感じがする。この5キロは21分22秒、まずまずと言ったところか。
これを過ぎた辺りから再び辛くなってくる。ちょっと上り坂のいやなところ。あとは徐々に辛くなってくる。やはり寒いせいか、日の差しているところは気持ちが良い。信号を左折し、湖畔の周回道路へと出る。前方を見るとランナーの長い線がずっとつながっている。その辺りで打ち上げ花火が鳴った。ちょうど2時間のようだ。あと1時間ほどでゴールできるだろうか…。
湖畔のそばの道路を過ぎ、30キロポイントへと続く。よく覚えている大石小学校の近くである。ここは2時間11分45秒。その5キロは22分29秒、ややペースは落ちたようだ。
このままでは3時間5分程度の記録は無理になってしまったか…。再びちょっと修正して目標を3時間10分以内という事にする。キロ5分のペースであと1時間。しかしここではあと1時間もあるのか、という気持ちになってしまった。ややペースは落ちたが、足の方はまだそれほどこたえていない様だ。しかしこれからが勝負どころ。あとはもみじの下、湖畔の道を曲がりながら少しずつゴールへと向かう。
1周目で見た15キロポイントを再び通り過ぎ、34キロ辺りにある給水所で水を2杯ほど取る。35キロポイントまではなかなか着かない。西湖からの道を過ぎたところが35キロ。2時間35分22秒。なんとこの5キロは23分36秒も掛かってしまった。
だいぶ足も張ってきて37キロ地点に置いたスプレーが待ち遠しくなってくる。日陰ではだいぶ寒く、更に足も辛い。残り5キロ地点では、立ち止まり、両足ふくらはぎ、腿にスプレーを掛ける。少し元気になり再びゴールを目指し、走り始める。
「あと5キロ」の表示は見逃してしまったようだ。あと5キロを過ぎれば、残りはもう5キロより少ない。あと4キロを過ぎてしまえば、残りはもう4キロより少ない。そう思いながら1キロずつラップを刻んで行く。
35キロから残り4キロまでの約3キロは、およそ15分54秒。もうキロ当り5分台になってしまった。こうなってくると、もはや3時間10分を切ることも難しくなってしまう。足の方もだんだん言うことをきかなくなってきて、後ろからどんどん、どんどん抜かれて行ってしまう。もうラップは5分半台になってしまった様だ。
残り2キロ地点では3時間を超えてしまい、3時間2分8秒。それよりちょっと手前で3時間を知らせる打ち上げ花火が上がった。残り1キロは「河口湖ホテル」の前。もう残っているのは温泉街の中だけだ。確実に少しずつ進む。3時間7分21秒、もはや10分以内も難しくなった。
そしてお土産屋の中を過ぎ、ゴールの駐車場へと向かう。両側から応援がたくさんあるが、もうどうしてもスピードが出ない。そして広い駐車場の中、同じペースでゴールへと向かう。ゴールは3時間12分27秒。
最後の1キロはだいぶペースも上がり、5分5秒にまで何とか上がった。しかし今までの最悪タイムとなってしまった。しかし自分なりに精いっぱい頑張ったレースであった。終わってしまえばいつもと同じ、マラソン完走である。Tシャツ引換券を貰い、痛い足を引きずりながらTシャツを貰いに行く。あとはいつものホットカルピス、おしるこ、ラーメンを、舌鼓を打ちながらたいらげた。
レース終了後は例年恒例の伊東大東館へと向かった。
(No.52)
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