第4回富里スイカロードレース大会

1987年6月28日(日) 曇り
種目:10マイル
記録:1時間1分18秒 一般男子126位/994人

 朝3時30分起床。前日は8時半には床につく。おにぎりを5個、餅を2個、バナナ1本を食べる。ほぼ満腹。起きた時には暗かった空が4時頃から白み始める。トイレに2回ほど行く。ちょっと肌寒く、長袖シャツを着込む。ウィンドブレーカーも持って行く。これでちょうど良いくらいだった。

 4時20分に出発、会社には28分頃到着。勝倉君を乗せすぐに出発。新道、横羽線を過ぎ首都高速へ。30分程度で羽田あたりまで来る。首都高を過ぎ東関道へ、順調に進む。富里インターへの到着が5時45分頃。富里中学の付近を一周し、駐車場へ置く。社会体育館へ荷物を置く。

 暫く休憩してから受付がてら散歩に出掛ける。状況は昨年と殆ど変っていない。ただ昨年は前日に雨が降り、当日はかなり暑くなっていたのを覚えている。グラウンドも昨年はぬかっていたが、今年はグッドコンディションだった。

 受付を済ませて体育館へ戻ると、少し参加者が集まって来ていた。暫く横になりひと眠りする。8時頃起きてみると、館内はほぼいっぱいになる。すぐ隣に指宿トライアスロンで一緒だった横須賀の人(名前は不明)がいた。ちょっと話をする。偶然とは言え、びっくりである。世の中狭いものだ。

 暫くまたひと休みし、ストレッチをしたりバナナや大福を食べたりする。早く到着すると余裕があって非常に良い。9時ちょっと前あたりからウォーミングアップを始める。ついでにスイカを1個(1,000円)買い求める。試食もしてみる。美味しかった。9時40分くらいに体育館に戻り着替える。9時50分にはスタート地点へ向かう。今年の参加者は約5,000人との事で、昨年よりかなり上回っている様だ。会場にもかなり人があふれていた。

 スタート地点は道路を挟んだ中学校とは反対側100mほどのところ。並び順はゼッケン順との事。昨年と変わっていない。9時55分頃には並ぶ。100~200人くらいは前方にいる様だった。

 10時10分、打ち上げ花火と共にスタート。暫くは詰まっていて動けない。200~300mしてやっとスピードが上がる。積極的に最初から飛ばす。2度目の為、コースを知っているから楽である。1キロほど行くと急な下り坂、それを過ぎると今度は上り。差かは唯一ここだけであり、他は殆どフラットである。走りやすいコースである。農家の人達が沿道に出て応援してくれている。

 ペースはかなり速いつもりである。5キロ手前のカーブで17分過ぎ、昨年は20分を過ぎていたように思う。5キロ地点で19分ちょうどくらい。スタート時のスローペースを考えるとこんなものだろうと思う。しかしちょっと遅いか。厚木では17分30秒くらいで走っている。自分の精一杯のスピードで走っているつもりだった。神奈川、厚木あたりと比べると遅いのは、やはり走り込み不足であろうか。

 5キロを過ぎると畑、林の中を走るような感じ。農家の人がスイカを切って置いてくれているところもあった。コースのイメージとしては、半分くらいが農道の様な生活道路のため、狭くどこも同じような感じであった。1つ目の給水所あたりから道幅がだんだん広くなってくる。3ヶ所の給水所では水を取ったが、ほとんど飲まなかった。ただ水を取り口に含むと元気が出てくる。

 8キロを過ぎた辺り(32分くらい)から10キロのコースのランナーが合流してくる。数が多いために非常に走りにくい。コースいっぱいに広がって走り、ペースがちょっと遅い為、抜いて行くのに苦労する。なるべく右側端を走って行く。右側を空けてくれる様に言ってくれる人もいる。そういう人には感謝する。

 10キロの通過タイムは38分。この5キロもほぼ19分である。まずまずだが、やはりちょっと遅いか!? あと6キロ、24分程度。1時間を切るにはもう少しスピードを上げなければダメである。5キロを過ぎた辺りから「そうさクラブ」と背中に文字の入ったランシャツを着た人にずっと付いて行く。一時抜いたり、抜かれたり。もうひとり「H」のクラス(自分と同じ40歳以下)のおじさん風の人も一緒であった。この人も抜いたり、抜かれたり。最終的には「おじさん」はかなり引き離した様だった。「そうさクラブ」は残り2キロくらいから徐々に離されていき、最後は確認することができなかった。

 道幅が広くなっていき、走りやすくなってきても、今度は少しずつスピードが落ちてくる様な感じで、辛くなってきた。コースはフラット。単調であると言えば単調だ。ただ力を抜くという事はしなかった。常に精一杯のスピードで走った。

 3ヶ所目の給水所でも軽く水を取る。残りは2キロちょっとである。ここにはスイカも置いてある。さすがにスイカまでは取らない。残り2キロ、14キロ地点で53分。その付近で花火が上がった。たぶん先頭がゴールした合図だろう。かなり速い。自分と2キロも離れているのだ。世の中には速い人はたくさんいるものだ。優勝者は38歳の「おとうさん」だそうだ。

 残り2キロを7分を切って走れば1時間を切れると思うが、さすがにそれは無理である。もうそんな力は残っていない。何とか1時間4分は切れるだろうと思う。最後に「七栄」の交差点を折れると、最後の直線。約1.5キロ、かなり足にもきている。昨年のラストではずいぶん飛ばす事ができたが、今年はそうはいかなかった。

 何度か「あご」が上がっていそうなので、無理にあごを引いて前方10mくらいを見て走るように注意した。うで振り、もも上げも重要だ。最後500m、大股の外人に抜かれてしまったのが印象的であった。

 富里中学校が見えてきて、校門を入ると残り150~200m、ラストスパート。花道を入って行ってゴールイン!! すぐに止まってしまう。非常に辛い。こんなに辛いレースは初めてであった。タイムは1時間1分18秒、まずまずの結果であった。1時間を切るのはなかなか大変な事であろう。

 5キロを19分のペースで走ると、1時間0分48秒の計算になる。今回はそれよりも30秒ほど遅かった。後半にペースが落ちたのが原因であろう。このペースだと、20キロは76~77分くらいになっただろう。まずまずだが、やはり走り込み不足か…?

 ゴール後は昨年同様、スイカの食べ放題。農協牛乳のサービスも昨年同様である。牛乳は2個、スイカは1個の半分くらい食べた様だ。走り終わった後のスイカは格別であった。お陰で持って行ったポカリスエットは、殆ど飲まずに済んでしまった。

 走りについては、5月のトライアスロンがかなり影響している様な気がする。体力的なものではなく精神的なものだ。一度ショックを受けたあと、走り方というものを忘れてしまった様であった。

 「走り」については満足のいくレースではなかったが、とても楽しいレースであった。来年もまた参加してみたいレースである。

(No.18)


  
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