第10回河口湖・西湖ロードレース
1987年10月18日(日) 快晴
種目:種目:20Km
記録:1時間19分02秒 95位/1,176人
前日は午後9時30分頃に就寝。当日午前3時30分頃地震があり、一度目が覚める。3時50分頃起床、まだ少し眠い。おにぎり2個、もち2切、おかず少々食べる。家を4時40分頃出て、車で会社に向かう。5時ちょうど着、5時10分に会社を出て河口湖へ向かう。厚木、御殿場を経て河口湖へ、ちょうど2時間で到着。コースの下見の為に西湖まで車で一周してくる。西湖への上り坂がきつい。
7時半頃に会場に到着。まだ準備が始まったばかりである。早速受付を済ませ、グラウンドの隅でひと休みする。天候は雲ひとつ無く、富士山も良く見えた。9月上旬の気候だそうである。河口湖は昨年の河口湖マラソン以来である。湖畔を走ると昨年のマラソンの辛かった事が思い出される。徐々に人も集まってきて、10時スタートの10キロのコースのウォーミングアップをする人達も見受けられる。
10時10分に10キロの部がスタート。前列数列だけが速そうな人々であり、あとはみんなのんびりと走り始めた。自分はスタートを見た後、ウォーミングアップを始める。軽いジョグとストレッチを行う。右足の裏が少々張っている様な感じがした。レース中に痛みが出なければ良いがと思う。あとは、スネの筋肉の筋肉痛が少し気になった。他は全く気にならなかった。ほぼ好調の様である。
天気が良過ぎる為、暑さが気になった。帽子があっても良さそうだった。10時30分にはアップを切り上げ、スタートの準備をする。気温も日差しも徐々に上がっていた様である。10時40分にはスタート誘導地点へ向かう。10キロの部よりは走り込んだ様子の人々は多い。「ソーティ」などのシューズもかなり多い様である。後ろからの日差しが後頭部に強く当たる。
10時55分頃にスタート地点へと誘導が始まる。ゆっくり、ゆっくり進み、スタート地点へ向かう。スタート地点では前から10mくらいの場所であった。11時1分くらい前にいきなりスタートのピストルが鳴る。皆一斉にスタート。自分の周りのスタートのスピードはやや遅い様である。なるべくスピードを上げ、良い位置をキープする様にする。スタートから河口湖畔まで暫く下りになっている。その辺りではまだ先頭は50mくらい前方に見えていた。ちょっと速すぎるくらいのペースで最初は行った。すぐ後ろに西山さんがいるのが分かった。西湖方面に左折する辺りまでは4分弱程度のスピードで行った様である。タイムは不明、12分程度、すぐ汗が出始める。
左折した辺りから徐々に上りになっている。最初は飛ばして行くが、だんだんきつくなってきて、「上り」用の走りに変える。ストライドを狭く、スピードダウンする。かなりきつい上り坂である。スピードを落とし、脚に疲労が来ない様に、ほぼキロ5分くらいのペースで上りきる。トンネルが坂の頂上であり、トンネルが見えるとホッとした。トンネルを過ぎると、今度は下り坂になる。帰りにはこの上り坂がきつい事だろうと思う。
暫く行き、西湖の周回道路に入る。10キロの部の折り返し地点でのタイムがおよそ19分、4.5キロくらいの地点である。上り坂の事を考えるとかなり速いペースであろう。その辺りからゼッケン「48」で、いい走り方をしている人と一緒になる。ペースもフォームも良く似ている。なるべく付いて行く様にする。暫くは同じ様な景色と「48」とで過ぎる。
西湖のいちばん奥まで行くと、ガソリンスタンドのところを左折。そこから100mくらいのところに給水所があった。約8.8キロ地点である。ここでのタイムは35~36分。まずまずのペース、息はちょっときつい。脚の方はいっぱい、いっぱいといった感じであった。この辺りがいちばん上りきったところと思っていたら、まだまだゆるやかな上りが続いていた。その上りの途中に10キロ地点があった。39分台で通過。
日差しが強く、なるべく日陰を走るように心掛ける。日陰では空気がひんやりとし、気持ちがいい。なるべくインコースの日陰を走る。しかしだんだん辛くなってくる。いいペースで抜いて行くやつもいる。「48」は、一周を終了する辺りではかなり前方に行き、見えなくなっていた。
西湖を一周してもその景色は殆ど見なかった。見る余裕も無かった。キャンプ場が多く、民宿村ではロードレーサーに乗った連中が多くいた。西湖一周が終わり、15キロ地点を通過、58~59分くらいで通過する。この辺りで、1時間20分はほぼ切れると思う。
やはり思ったとおりトンネルの前の上りはきつかった。あと5キロを20分、そのペースで走れる様に頑張る。あとは坂を下り、湖畔を頑張るだけであり、ほぼ先は見えてきた。トンネルに入ると、それまで明るいところに慣れていた目が順応せず真っ暗に見える。トンネル出口だけが明るい。
トンネルを通過してあとは下り坂、そこでちょうど1時間。久々のレースに体は非常にきつい。下り坂もあまりスピードは出さず、無理をしない様に下りて行く。どんどんスピードを出して行く人も前の方には見られた。この辺りからは自分で抜いた人よりも、抜かれた人の数の方がはるかに多い様だった。坂の最終コーナーでもひとり、いいペースの人に抜かれてしまった。
坂を下り切った辺りの給水所で水を1杯。あと残り4キロ、1時間3分くらいで通過した。坂を下り切り、右折して河口湖畔を走る。暫くは日の差さないひんやりとしたところを行く。突然、あと3キロの看板、1時間6分くらいで通過。良ければ18分台の記録、悪くても20分は切れると思う。
あと3キロ、12分。脚はガタガタ、息はきれぎれ、しかしあと3キロと思う。河口湖マラソンでも同じところを同じ様子で走るのかと思うと不安になる。しかし一度走ったコース、もう少しと思う。また突然あと2キロの看板、1時間10分で通過。コース上の婦人達が時々応援してくれる。往きの時のコースと分かれるY字路を通過、左側へ進む。フルマラソンではこの辺りで残り4キロくらいである。いちばん辛い地点である。あとは気力だけである。何とか進む。
もうそろそろ残り1キロくらいのところに来ると、前方に問題の看板、残り「1,100m」と書いてある。だいたい1キロと思うが、ひょっとしたらあと200m?とも見える。あと200mではタイムが良過ぎる。よく見ると残り1.1キロである。これに騙された人が何人かいた様だ。
暫く松林の中を行く。あとは「田谷から会社まで」の距離である。『あと600m、頑張って!!』の声も聞こえてくる。ラスト、最後の力をふりしぼり走り切る。ゴール前100mの砂地が走りやすかった。ゴールでは1時間19分00秒のタイムであった。18分台の記録にはならなかったが、19分ジャストという事で、まずまずとする。
ゴール後のレモン入りの水と甘酒がとても美味しかった。勝倉君は1時間21分台、西山さんが26分台との事。とんでもない走り方をした竹山君は当然の事ながら46分台の記録であった。
会場に戻って来てからは、支給される豚汁と弁当で空腹を満たす。またビールがとても美味しかった。
走行中は足の故障はどこも無かったが、ゴール後再び右足裏が少し張っていて痛かった。しかし現在では全く何の支障も無い。順調と言って良いだろう。
今シーズン最初のレースで、暑い日差しという事を考え合わせて、1時間19分00秒という記録は良い記録に入るであろうし、今後のレースにもまた期待が持てる事でしょう。
マラソンソーティSPαもまずまずのシューズの様だ。今回は靴とか足とかの事は全く考える必要が無かった。それだけSPαが良い靴と言えるのかも知れない。
表彰式では西湖一周男子の優勝タイムが1時間4分、女子では1時間21分台との事だった。
レース終了後は2時半頃現地を出発。途中、河口湖―山中湖、山中湖―御殿場、東名入口、東名高速と全て渋滞で、会社に戻って来たのが7時半と、5時間も掛かってしまった。このレースはまた来年も行ってみたいレースである。
(No.21)
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