第21回青梅報知マラソン

1987年2月15日(日) 曇り
種目:30Km 一般
記録:2時間9分27秒
順位:総合1567位 男子30歳代741位

 この日のコンディションは最高だった。先日の三浦マラソンとは打って変わって無風。気温も低く、湿度も50%弱との事だった。

 朝6時10分起床、ちょっと遅かった。6時55分家を出る。磯子駅にて西山さんと落ち合う。横浜線の大口駅で勝倉君と一緒になる。八王子には8時50分着、河辺駅に9時40分頃着。電車はマラソンの出場者でいっぱいだった。

 河辺小学校で受付を済ませ、総合体育館へ向かう。この頃はもう受付はあまり混んではいなかった。体育館に10時過ぎに到着。中はそれ程混んではいなかったが、だいたいいっぱいという程度である。軽く食事をして休憩する。

 11時前頃から少しアップをしに出掛ける。10キロを走り優勝(女子)したロサ・モタもみんなに囲まれていた。外に出た時はちょっと肌寒かった。体育館の中はひといきれで結構暖かい。ゴール付近では10キロのコースの遅い人たちがゴールしているところだった。11時20分頃アップを終えて帰ってくると、体育館の中は人であふれていた。11時35分頃体育館を出てスタート地点に向かう。

 スタート順はゼッケンどおりとの事。200人ずつのグループに区切ってのスタートである。「6727」ではかなり後ろだった。勝倉君が5300番台だったので一緒に並んだ。やはり人出はすごい。さすがに「青梅」である。半分お祭りの様だ。後ろの方のゼッケンの人も、後で走って行くとかなり前に並んでいた様な人もいた。ずるしている人も結構いるものだ。

 12時ちょうどスタート。と言っても後ろの方はまだまだ。スタート地点まで約500mはあり、約3分掛かった。今度走る時にはなるべく前に行けるようなタイムを申告しないとダメである。5000番の後ろに女性が並ぶために、少なくともそれより前に行かないとダメである。申告するタイムによりゼッケンが割り振られるために、タイムは早い方が良い。

 自分がスタート地点を通過したところでストップウォッチをスタートする。まだまだ人はたくさんいる。道いっぱいに人が広がり抜いて行く事も思う様にできない。先日の三浦も河口湖も混んでいたけれども、それの比ではない。

 2キロ地点まで何とか人をかき分け抜きながら9~10分かかる。あれだけの人がいればしようがない。まん中に入ってしまうともうダメである。人にはさまれて抜く事もできない。なるべく左端を走る。

 5キロ地点で約22分程度。ちょっと遅い程度であるが、人が少なければ20分で行けるコースである。青梅の駅前あたりでは「太鼓」の応援も出ていた。人出の方もかなりあった。

 最初のスローペースを除けば、あとは良いペースで行けたと思う。ただ前に人がかたまってしまうとちょっとペースダウンし、また抜くことを考えなければならない。4分ちょっとのペースで行った様だ。10キロで43~44分の様だった。最初の10キロとしてはちょっと遅いだろう。横浜では40分程度で走れた。ただただ人が多いために、思う様に走れなかっただけである。しかし、往きだけでもかなりの人数を抜いた事は事実である。

 12キロを過ぎた辺りでトップとすれ違う。カネボウ(伊藤国光)と旭化成の選手だったと思う。4位くらいに大塚正美もいた。そのスピードには感心した。

 復路での15キロ地点を往路で通った時(14キロ地点辺りだと思う)、そこで約1時間だった。10キロから14キロの4キロは約16分である。まあ良いペースだった事になる。時計の1時間のタイマーが働いたところでもう一度セットしたが、その時にストップウォッチと時計を間違えてセットしていた。その為その後の時間は全て3分遅れていた事になる。以降は全て、ほぼ公式の時計のとおりになる。

 折り返し点の大時計では1時間5分40秒程度だった。14.5キロで1時間2分30秒(正味)、ちょっと遅いと思った。

 先頭とすれ違い、その後徐々にその数が増えていったが、トップの人達はそのスピードに感心し、後ろの方の人達には折り返してから抜いてやるぞと思った。折り返してからはだいたい下りであるから「ビンビン」飛ばして行こうと思った。折り返してからは実際良く飛ばした。

 水分は折り返すまでは全く取らなかった。あれば良かったとは思ったが、それ程欲しいとも思わなかった。復路のどの辺りにあるかを往きにだいたい覚えていたので、そこで取る事にした。

 15キロ地点で1時間8分程度だったと思う。(実タイム、1時間5分)復路のスピードは速く(と自分で思った)殆どひとりで飛ばした。前に走っている殆どの人をどんどん抜いて行くという感じだった。非常に良くスピードに乗っていたので時計は殆ど見なかった。ただこのスピードがどこまで続くだろうかという不安はちょっとあった。

 キロ表示は1キロ毎にあったので、あと8キロ、あと7キロ、あと6キロといった具合に、自分に言い聞かせながら走った。あと7キロ辺りにちょっとした上りがあったが、あまり苦ではなかった。ちょっとスピードは落ちたが、やはりここでもかなりの人数を抜いて行った。この辺りから少しずつ疲労が出てきたが、まだまだ行けた。まだまだ行かなくてはいけないと思った。

 25キロ、残り5キロ辺りから、よく言われる「グリコーゲン」が無くなり、太ももに少しずつ痛みが出てきた。タイムはあまり覚えていないが、折り返しからこの辺りまではかなりのスピードであった事は事実だろう。残りはあと金井公園5周分、速ければあと20分である。時計は1時間48分程度だったかもしれない。あと20分足しても2時間8分だと思い、かなり目標からは遅いなあと思った。

 25キロの正味タイム、1時間45分。1キロ4.2分のペースである。15キロ~25キロでは約40分という事になる。こちらはまずまずだろう。自分では3分台のペースで走っているくらいのつもりだった。何しろ他の人より速かった。自分を抜いて行く人はこの辺りまでは殆どいなかった。ごぼう抜きという感じである。3ケタのゼッケンを付けた人も抜いて行くので、非常に気分は良かった。

 残り5キロを過ぎても脚は少し痛かったものの、あまりペースは落ちなかったと思う。しかしフルマラソンの事を考えると、距離はまだまだ残っているので、頑張らなくてはならないと思った。河口湖で3時間9分で走ったという横浜鉄人クラブの人(塚越氏)が館山マラソンで3時間を切った(2時間54分とのこと)というのであるから、このままでフルを走り切らなければならないのだなあと思った。

 残り3キロ~2キロくらいに女性が2人いた。ひとりは日本人、もうひとりは外人であった。彼女らも何とか抜いて行った。残り3キロくらいからだんだん街中に入ってきた。また、この辺りから徐々にスピードが落ちてきた。

 残り2キロ辺りで一度直角に右に折れ、次に左に折れる。この辺は往きにだいたい覚えていたので、残りはもう少しだと思った。しかしそこからも長かった。ここではあと金井公園3周だと思った。あと少し!! レモン水のサービスがあったので、最後の2キロで飲んで頑張った。

 残り1キロの辺りでは観客もたくさん出ていた。道路の両側にあふれていた。自分のスタートした地点を覚えていて、ここからはもう少しだと思ったが、ここからも本当に長かった。その辺からは自分を抜いて行く人もいたが、もうそれ以上スピードは出なかった。しかし抜かれた分、抜ける人もいた。観客もたくさん応援してくれたので、ずいぶん励みになった。

 河辺駅入口を右に折れるとゴールが見えた。あと100m!! この辺ではもう疲労の頂点である。半分「あご」が上がっていた。しかし右に折れてゴールが見えると、あぁ、やっとゴールだと思い、自分も一流のランナーになった様な気がした。気分は最高!!

 ラスト100mを一生懸命走った。ひとり抜いてゴールした。疲れた。ゴールした途端止まってしまった。右に折れるところに大時計があり、そこでちょうど2時間9分くらいだった。何とか10分は切れると思い安心した。ゴールしたらもう脱力感!! 走り切ったと思った。

 そして時計を止めようとすると止まらない。そこでストップウォッチじゃないと気が付いた。その時、9分30秒くらいだった。ゴール地点では20秒~25秒程度だと思う。ゴールでは両手を下げてゴールしなければならない。ストップウォッチに直して時計を止めると2時間6分55秒、気が付いて止めるまでの事を考えると、2時間6分30秒くらいだと思う。

 あとは完走証を配布するところまでゆっくり歩いて行く。ここでは別に急ぐ必要もなく、時間も関係ないが、配っているところまでもやはり長く感じた。完走証の次には若い女性達があめを配っていた。みんなボランティアの様だ。他にはエアサロンパスやお茶のサービス、更に秋田米のおにぎりのサービスもあった。お茶もおにぎりもとても美味しかった。とても楽しいレースだと思った。

 あれだけの人数であり、また三浦を走った直後だという事を挙げれば、まずまずの成績という事にしよう。タツノ内でもトップだった事だし…。ちなみに、西山さんは11分台、勝倉君は15分台との事だった。今度出場する事ができたら、2時間を切れる様に頑張ろう!!

 帰りは行きと同じコースで帰ってきた。電車の中で飲んだビールがとても美味しかった。ビール2本440円、つまみ100円。

【反省点等】
特になし。楽しいレースだった。靴は「ターサー」だった。今回は三浦の時の様な「まめ」は全くできなかった。きついアップ・ダウンが無かったせいもあるかもしれない。私の足にはちょうど良いのかもしれない。神奈川ではどちらにしようか。もう一度「ソーティ」で走ってみようか。練習次第である。

(No.13)


  
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